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いちご高設栽培における連用培地の還元処理の方法と増収効果

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0604911 更新日:2023年9月26日更新

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 イチゴの高設栽培で実施できる還元処理の方法を開発しました。


 

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 二重ハンモック方式の、栽培期間中の状態と、還元処理中の培地の状態を図で示します。
 二重ハンモック方式で還元処理するポイントとしては、
1 排液用シートを培地層に密着させること。
2 畑状態よりも、濃い濃度で少量のエタノールで底部湛水とすること。
3 マルチをラップで巻くことで気密性が高めること。
以上の3点が重要です。


 

スライド4

 還元処理の手順を説明します。
 開始時は
(1)排液用シートを密着させる
(2)エタノールを灌注する
(3)マルチとラップで密閉する
の3工程です。
 終了時は、
(1)ラップ、マルチをはずし、水をかけ流す
(2)培養液を十分に灌注する
の2工程です。


 

スライド5

 以下に作業の順を追って説明します。
(1)垂れ下がった排液用シートを密着させる作業です。スズランテープ等を巻き付けて、廃液シートを持ち上げて固定します。


 

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(2)規定濃度、規定量のエタノールを灌注します。


 

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(3)マルチとラップで隙間なく密閉します。


 

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 密閉処理が終了した状態です。


 

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 夏季に実施すると、還元鉄が速やかに発現して還元状態になったことが確認できます。還元状態は、3週間程度の期間確保できます。培地平均温度は30℃以上となります。


 

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 頂果房開花期の根の様子です。還元処理した培地では白い細根が多数発生し、根量が増加します。


 

スライド11

 土壌病害虫の発生のない条件での試験です。年次により程度は異なりますが、還元処理により、平均で27%の増収効果が認められました。


 

スライド12

 様々な培地で利用できる技術です。資材費は増収分で回収ができます。


 

スライド13

 処理工程の詳細等についてはホームページに掲載予定のマニュアルを参考にしてください。
 今回の処理条件では還元消毒の効果も期待できると考えられます。


 

ご質問などは下記までお問い合わせください。

農業総合研究所 園芸研究センター

Tel:0254(27)5555 Fax:0254(27)2659 メールでのお問い合わせはこちら

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