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大豆「里のほほえみ」における紫斑病発生リスクとアゾキシストロビン剤による防除時期

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0535622 更新日:2022年12月12日更新
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大豆の主要な病害虫として、紫斑病とマメシンクイガが挙げられます。
平成20年代の後半まで主力品種だった「エンレイ」では、紫斑病の防除時期は開花期の4週間後でした。
開花期は年により前後するので、防除時期も年により変動します。
マメシンクイガの防除時期は、おおむね8月第5半旬ころです。
「里のほほえみ」の開花期は「エンレイ」よりやや遅い7月下旬なので、紫斑病とマメシンクイガの防除時期は近接します。
紫斑病防除時期を遅らせても十分な防除効果があれば、紫斑病とマメシンクイガの同時防除が可能となります。
ここでは、紫斑病防除時期について検討しました。

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紫斑病の発病を「エンレイ」と「里のほほえみ」で比較しました。
「里のほほえみ」の紫斑粒率(紫斑病を発病した種子の割合)は「エンレイ」より少なく、紫斑病が発生しにくいことがわかりました。

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紫斑病防除の主力剤アゾキシストロビン20%水和剤(商品名:アミスター20フロアブル)の散布時期と効果を調査しました。
試験は少発生条件ではありますが、開花期5週間後散布は、開花期4週間後散布とそん色ない効果が得られています。
すなわち、「里のほほえみ」の紫斑病防除時期は開花期4~5週間後と考えられました。

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開花期と紫斑病およびマメシンクイガの防除スケジュールを模式図で示しました。
マメシンクイガの防除適期は、図に示す➀、フェンバレレート・MEP(パーマチオン))の場合、8月第5半旬~9月第1半旬です。
同様に、➁のグループの殺虫剤(PAP(エルサン)、エトフェンプロックス(トレボン)、MEP(スミチオン)、ダイアジノン(ダイアジノン))では、9月第1~2半旬です。
開花期が7月中旬以降のほ場では、殺虫剤との組み合わせによっては、紫斑病とマメシンクイガの防除適期が重なり、1回の散布で防除することができるようになります。

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農業総合研究所 作物研究センター

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