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詳細解説 良品出荷のためのシャクヤク薬用成分簡易測定法

シャクヤク根茎の薬用成分ペオニフロリンの含量を簡易的に確認する方法です。
現状では、漢方薬メーカーが指定する測定法(薬局方)で有効成分を測る場合、専門の分析機関で1検体に数万円と数日かかります。
この成果情報は、生産現場で薬用成分を安価に短時間で簡易的に推測することを目的とします。
現状では、漢方薬メーカーが指定する測定法(薬局方)で有効成分を測る場合、専門の分析機関で1検体に数万円と数日かかります。
この成果情報は、生産現場で薬用成分を安価に短時間で簡易的に推測することを目的とします。

簡易測定法に必要な物品(1検体あたり)
○エタノール(95%以上)と精製水は薬局等で購入できます。
○抽出に使う50%エタノールは自前でエタノール500mlと精製水500mlを 1:1(容量)で混合し、密封容器で保存して下さい。
○消毒用のエタノールはエタノール含量が70~80%のものですので 使用しないで下さい。
○その他の消耗品は通販サイト等でも購入できます。
○エタノール(95%以上)と精製水は薬局等で購入できます。
○抽出に使う50%エタノールは自前でエタノール500mlと精製水500mlを 1:1(容量)で混合し、密封容器で保存して下さい。
○消毒用のエタノールはエタノール含量が70~80%のものですので 使用しないで下さい。
○その他の消耗品は通販サイト等でも購入できます。

具体的な簡易測定法の流れを示します。
[収穫・調製]
(1)シャクヤクの根茎試料は、収穫後、風雨を避けた屋外(下屋)等で 7日間以上自然乾燥させたものを使います。
乾燥が不十分ですと、薬用成分の推測値が低めに出ます。
収穫後すぐの根茎は水分量が多いので試料として使用しないで下さい。
[破砕]
(2)根茎の試料は径1~2cmのものを選び、ティースプーン山盛り一杯分程度すりおろします。おろし金は裏側の薬味用の細かい目の側を使います。
(3)試料が乾かないうちに秤量して下さい。
[抽出]
(4)50%エタノールを50ml加える際はチューブの目盛りまで加えて下さい。
[収穫・調製]
(1)シャクヤクの根茎試料は、収穫後、風雨を避けた屋外(下屋)等で 7日間以上自然乾燥させたものを使います。
乾燥が不十分ですと、薬用成分の推測値が低めに出ます。
収穫後すぐの根茎は水分量が多いので試料として使用しないで下さい。
[破砕]
(2)根茎の試料は径1~2cmのものを選び、ティースプーン山盛り一杯分程度すりおろします。おろし金は裏側の薬味用の細かい目の側を使います。
(3)試料が乾かないうちに秤量して下さい。
[抽出]
(4)50%エタノールを50ml加える際はチューブの目盛りまで加えて下さい。

[抽出手順の続き]
(5)ポリチューブのフタを締めて上下方向に振ります。1秒当たり2往復程度を目安とします。
[分離]
(6)新しい50mlポリチューブを用意し、ロートと定量用ろ紙をのせます。ろ紙の上に(5)で抽出した液を注ぎます。
蒸発で容積が変わらないように、長時間(1時間以上)放置しないで下さい。
[希釈]
(7)ろ液1mlを1mlシリンジ(目盛り付)で新しい50mlポリチューブに移した後、50%エタノールを50mlの目盛りまで加えフタを締めて混ぜます。
[測定]
(8)分光光度計で吸光度(232nm)の吸光度を測定します。測定には、光路長1cmの石英セルを用います。
(9)吸光度と推測式から薬用成分のペオニフロリン含量値を推測します。
[費用と時間]
破砕から判別まで短時間で(約1時間)安価に(消耗品1検体400円程度)薬用成分(ペオニフロリン)が薬局方の基準をみたしていることを推測します。
(5)ポリチューブのフタを締めて上下方向に振ります。1秒当たり2往復程度を目安とします。
[分離]
(6)新しい50mlポリチューブを用意し、ロートと定量用ろ紙をのせます。ろ紙の上に(5)で抽出した液を注ぎます。
蒸発で容積が変わらないように、長時間(1時間以上)放置しないで下さい。
[希釈]
(7)ろ液1mlを1mlシリンジ(目盛り付)で新しい50mlポリチューブに移した後、50%エタノールを50mlの目盛りまで加えフタを締めて混ぜます。
[測定]
(8)分光光度計で吸光度(232nm)の吸光度を測定します。測定には、光路長1cmの石英セルを用います。
(9)吸光度と推測式から薬用成分のペオニフロリン含量値を推測します。
[費用と時間]
破砕から判別まで短時間で(約1時間)安価に(消耗品1検体400円程度)薬用成分(ペオニフロリン)が薬局方の基準をみたしていることを推測します。

○シャクヤク根茎抽出液の吸光度と、薬用成分含量値の相関から薬用成分の推測式を算出しています。
○薬用成分含量の推測式は5.656×(吸光度)+1.184 とし、吸光度が0.25以上のものは薬局方の基準以上と推測し、出荷に適すると判断します。
○薬用成分含量の推測式は5.656×(吸光度)+1.184 とし、吸光度が0.25以上のものは薬局方の基準以上と推測し、出荷に適すると判断します。

紫外線域まで測定できる分光光度計導入には数十万円の費用がかかります。産地等で分析場所を整備していただき、生産者の方に共同でお使いいただくことを想定しています。

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