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【妙高砂防】冬の親子防災教室を開催しました

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0724401 更新日:2025年2月21日更新

 妙高砂防事務所、上越市板倉区総合事務所などで構成される「地すべり資料館運営協議会」では、「冬の親子防災教室」を2月15日に実施しました。  

1 当日の様子

 まず初めに、妙高砂防事務所職員扮するなだれ博士が、雪崩の仕組みや危険性について解説する「防災講座」を行いました。博士からは、雪崩から身を守るために、「雪崩が起きやすい場所」の特徴や、「雪崩が起きそうな目印」を知ることが大切、と説明がありました。

 続いて、国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センターの職員による講座を行いました。積雪の観測データや近年の雪崩災害について紹介したほか、実際の雪崩の映像もいくつか見ていただいたことで、雪崩の恐ろしさをあらためて実感できたことと思います。

講座の様子 講座の様子(雪崩・地すべり研究センター講師) 

雪崩の画像 

 
 防災講座の後は、2つの班に分かれ、「雪崩模型実験」「クマ太郎くん捜索体験」を交互に実施しました。
 雪崩模型実験では、木がある斜面とない斜面に雪をイメージした発砲スチロールビーズを流し、雪崩の広がり方にどのような違いがあるのかを観察しました。木がある斜面は、木が雪を食い止める役割を果たしますが、木がない斜面は雪を遮るものがなく、大量の雪が斜面の下にある人家に押し寄せてくるため、「木が少ない斜面=雪崩の危険性が高い」ということを学びました。

雪崩模型実験の様子 雪崩模型実験の様子

 雪崩実験の後には防災カードゲームを行いました。
 カードには地震・水害・土砂災害が発生した時の危険な状況がイラストで描いてあり、遊びながら防災について学ぶことができるよう、国土交通省が作成したものです。皆さん真剣に、親子で楽しみながら学んでいただきました。

 カードゲームの様子 カードゲームの様子  

 

 クマ太郎くん捜索体験では、地すべり資料館屋外を雪崩発生現場と想定し、電波受発信器「ビーコン」と、埋没位置を特定する道具「ゾンデ棒」を駆使して、雪崩に巻き込まれ雪に埋まったぬいぐるみのクマ太郎くんを捜索・救出しました。
 参加者はビーコンが鳴る仕組みやゾンデ棒の使い方について説明を受けたのち、雪中で捜索を行いました。なかなか埋まっている場所が見つけられなかったり、重たい雪の掘り起こしに難航したりする様子もみられましたが、全員がクマ太郎くんを無事に救出することができました。

   ゾンデ棒を雪に刺している様子 ビーコンを使って発信源を探っている様子

        スコップで雪を掘り起こしている様子 クマ太郎くん救出
                

 冬の親子防災教室は平成28年度から実施しており、過去には少雪や新型コロナウイルス感染症拡大により中止した年もありましたが、当日は天気にも恵まれ無事に開催することができました。
 防災教室を通じて「雪崩危険箇所には絶対に近づかない」ということを学んでいただきました。ぜひ家族や友人にも共有していただき、大人になっても覚えておいていただきたいと思います。

 

2 イベントの概要について

・日程 令和7年2月15日(土曜日) 9時~11時半
・会場 地すべり資料館(上越市板倉区猿供養寺)
・主催 地すべり資料館運営協議会(新潟県妙高砂防事務所・上越市板倉区総合事務所)
・後援 国立研究開発法人土木研究所 雪崩・地すべり研究センター<外部リンク>

 

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