新たな肥料「越肥の輪にいがた」誕生!
下水処理の過程で発生する下水汚泥は、りんや窒素などの肥料成分を多く含む資源であることから、県では下水汚泥の肥料としての有効利用に取り組んでいます。
このたび、肥料利用を拡大させるため、新潟浄化センターの乾燥汚泥を公定規格である「菌体りん酸肥料(きんたいりんさんひりょう)」に登録しました。これにより、肥料成分が保証されるとともに、混合肥料の原料としての使用が可能となりました。
また、この肥料名称は、一般公募を行い、「越肥の輪(えこのわ)にいがた」に決定しました。
菌体りん酸肥料とは
農林水産大臣の確認を受けた「品質管理計画」に基づき、定期的な成分分析等が行われるなど徹底された品質管理により生産された肥料です。肥料成分の保証、混合肥料の原料としての使用が可能になるなど、様々なメリットがある肥料として新たに設けられた肥料の規格です。
名称募集結果
募集期間 令和6年9月24日から令和6年11月25日
応募総数 273件(宮城県から沖縄県まで31都府県から応募)
名称の応募者 浜口 様(神奈川県在住)
名称の由来 越後の「越」、肥料の「肥」、循環の「輪」を組み合わせ、エコな肥料であることを表したもの
下水汚泥肥料の利用状況
■県立施設等
島見緑地、紫雲寺記念公園、県立植物園、鳥屋野潟公園、新潟ふるさと村、国営越後丘陵公園、やすらぎ堤の花壇等で利用。
■各種イベントでの配付
4月開催のにいがたカナール彩(都市緑花フェア)や下水道イベント等で無料配布する予定です。
肥料の三要素
肥料の三要素 |
各成分の働き |
窒素 |
植物(特に葉)の成長を促す |
りん酸 |
開花結実を促す |
カリ |
根の発育を促す |
越肥の輪にいがたの特徴
■保証成分
窒素全量 4.0%
りん酸全量 5.0%
(うち、く溶性りん酸(くようせいりんさん) 4.5%)
※ 保証成分は実測値よりも安全側(低め)に設定しています。
・比較的細かな粉状の肥料です。
・他の肥料より窒素、りん酸が非常に多く含まれますが、カリが少ない傾向があります。
肥料成分表 [%]
種 別 |
窒 素 |
りん酸 |
カ リ |
越肥の輪にいがた
(2024年測定結果平均値)
|
6.4 |
7.5 |
0.2 |
牛ふん堆肥 |
1.9 |
2.3 |
2.4 |
豚ふん堆肥 |
2.3 |
5.8 |
2.6 |
鶏ふん堆肥 |
3.2 |
6.5 |
3.5 |
わら堆肥 |
1.6 |
0.8 |
1.8 |
もみ殻堆肥 |
1.1 |
1.2 |
1.0 |
バーク堆肥 |
1.2 |
0.8 |
0.7 |
出典:下水汚泥有効利用促進マニュアル-2015年版-より
引取のお問い合わせ先
新潟浄化センターまで引取りに来ていただければ無料でお渡ししています。在庫状況によりご希望に添えない場合がありますので、事前にお問い合わせください。
■問い合わせ先
公益財団法人新潟県下水道公社 業務課
電話番号 025-271-1151
■問い合わせ時間
平日 午前9時~午後5時
(土日、祝日、年末年始は対応していません)
<外部リンク>
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