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10月の旬 アザレア
新潟産の特徴
アザレアはアジア原産のツツジをヨーロッパで室内観賞用に改良したもので、本来は早春に咲く花ですが、促成栽培により8月中旬から出荷されています。
県内では「晴朗」「春のひびき」「ロザリー」等の人気品種をはじめ、30種類程度栽培されています。
主な産地の紹介
新潟県内の産地は新潟市秋葉区・南区等一部に限定されるものの、信濃川がもたらした肥沃な土壌と高温多湿という気象条件を生かして古くから栽培されており、全国最大の産地となっています。
県内の主な産地
栽培・収穫の様子
写真は春先に行われる枝のせん定作業の風景です。
せん定は樹形をきれいに整え、花つきを良くするための大事な作業で、一鉢一鉢丁寧に行われます。
この後、植物調整剤を使い、枝の伸びすぎを抑え、よりコンパクトに仕上げます。
知っていますか?ミニ知識
アジア原産、欧州育ち
アザレアは中国・台湾に自生のタイワンヤマツツジ等を親にし、主にヨーロッパで育成された温室栽培鉢物用ツツジです。改良の中心地であったベルギーの名をとってベルジアン・アザレアと呼ばれていますが、日本ではこれを単にアザレアと言ってツツジと区別しています。
県では生産者団体の協力のもと、新品種育成に取り組んでいます。写真は県育成の新品種「越の淡雪」(白)と「越の舞姫」(桃)です。