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新潟県動物愛護センター統計情報【新潟県動物愛護センター】
このページでは、新潟県における犬猫の収容・譲渡・殺処分などに関する統計情報を掲載しています。
新潟県動物愛護センターの犬猫の状況
新潟県動物愛護センターは平成24年4月に開館し、12年が経過しました。
開館当初は相談を寄せる方が非常に多く、収容数は多かったですが、平成26年度に初めて犬・猫そろって減少に転じました。その後も概ね減少傾向が続いていますが、県としての様々な取組と県民の皆様の意識向上の成果だと考えています。
犬猫の譲渡について順調に推移していますが、センターに収容された動物の命をつなぐだけでなく、地域において正しい飼い方の普及を図るという面も大きく、今後も力を入れていきたいと考えています。
※1 前年度に収容した犬が年度をまたいで譲渡されたため、100%を上回る。
※2 翌年度に繰り越した犬が30頭いたため、譲渡率が低く表示されている。
・「他施設からの受入頭数」は下越・上越動物保護管理センター、佐渡保健所から受け入れた頭数
・平成23年度は統合前の県央・中越・魚沼動物保護管理センターに収容した動物の合計
・迷子頭数は、抑留、所有者不明引取、負傷動物の合計
・譲渡率は、返還されなかった収容動物のうち譲渡された割合
・返還率は、迷子動物のうち返還された割合
新潟県における犬猫の殺処分の現状
令和5年度に新潟市を含む新潟県内の行政施設で殺処分(収容中の死亡も含む)となった動物は、犬7頭、猫224頭、合わせて231頭でした。県内の動物愛護管理施設が譲渡の取組に力を入れている結果と考えています。
「新潟県動物愛護管理推進計画」では、殺処分頭数を令和12年度末までに325頭とする目標を立てていますが、令和3年度末にすでに達成しており、引き続きさらなる減少を目指していきます。
新潟県の犬の現状
近年、犬の収容数、殺処分数ともに減少傾向にありましたが、令和元年度は多頭飼育崩壊により収容数が増加しました。
収容した動物は、健康・飼育管理を徹底した中で、可能な限り良好な譲渡をするよう努めており、令和5年度は処分数7頭、処分率5.1%と全国平均に比べ非常に低い数値となっています。現在、殺処分となっている犬は、治療が困難な傷病があるものや、飼い主でさえ危険で十分な世話ができなくなったものなど譲渡することが適切でない犬だけとなりました。飼い主とその家族が適正なしつけと病気の予防に努め、もしもの時の備えをして最後まで面倒を見ていただければ、殺処分ゼロに限りなく近づけるところまで来ています。
また、令和5年度の迷子犬の返還率は81.4%となっています。飼っている動物が逃げた場合には、速やかに動物愛護センター、最寄りの保健所、お住まいの市町村やお近くの警察署に届け出るとともに、自ら探してください。ペットには普段から所有者明示(迷子札、鑑札や注射済票、マイクロチップの装着)を行ってください。
新潟県の猫の現状
猫の収容数は平成25年度まで3,000頭以上でしたが、令和5年度は1,279頭となりました。県民の皆さまに繁殖制限(不妊去勢手術)、室内飼育、迷子札の装着などの適正な飼い方がある程度定着し、終生飼養の意識が向上した結果と考えられます。また、全県的に猫の譲渡を増やす取組に力を入れており、令和5年度の譲渡頭数は1,025頭でした。
しかしながら、猫の収容総数は減っているものの、飼い主からの引取り頭数はあまり減っておらず、その大きな要因に多頭飼育問題があります。これは、繁殖制限をせずに猫を飼育した結果、数十頭にも増え、十分な管理ができず、飼い主も猫も不幸な状況に陥ったものです。殺処分を減らすためには、収容数を減らすことが重要であり、センターとしても不幸な動物を増やさないよう、「不妊去勢手術をして飼う。お世話をする。」ことをこれまで以上に普及啓発していきます。
また、多頭飼育ではなくても、高齢の飼い主が死亡、入院した際に、飼っていた猫の引取り先がないと多くの相談を受けています。飼い主の責任として、自分にもしものことが起きた際に飼ってくれる知人をあらかじめ探しておくなど準備をお願いいたします。
以前より減りましたが、猫が捨てられる事件は県内でも起こっています。動物の遺棄は犯罪です。一度飼い始めた動物は、天寿を全うするまで責任を持って飼育してください。
殺処分「ゼロ」を目指して私たちにできること
動物が好きだと言う気持ちだけでは動物を飼えません。飼う前に、飼う動物に対する知識を持つこと、また、自分のライフサイクルの中で本当に最後まで動物に愛情を持ち、責任を持って飼うことができるのか、今一度よく考えてみてください。
ただかわいいと言うだけで飼い始め、最後まで責任が持てなかったり、十分なしつけや健康管理をしなかったりなど、自分の都合で保健所等へ動物を引取りに出す人がまだまだたくさんいます。
また、餌をあげるだけで不妊去勢手術をせず、どんどん増やしてしまってから困り果てて相談する例が後を絶ちません。新潟県動物愛護センターが開館してからの12年間で、1人で10頭以上の猫を引き取りに出した人は164人、この人達が持ち込んだ猫の数は3,185頭にも上ります。
動物の飼育には最後まで面倒をみる責任が伴うこと、動物が人間社会の中で愛されて幸せに暮らすにはどうすればよいか、一人一人に考えていただきたいと思います。センターでは収容した動物を新しい飼い主に譲渡するよう努めていますが、すべてを譲渡できるわけではありません。
もし、やむを得ず、動物を飼い続けることができなくなった場合は、センターに持ち込む前に、まずは自分でもらい手を探してください。
犬猫の引取りに際し、動物愛護法第35条により、引取りを求める前に飼い主がもらい手を見つけるための取組を行っていない場合、引取りを繰り返し求められた場合、犬猫の老齢や疾病などで引取りを求められた場合など、引取りを求める相当の事由がない場合は、原則として引取りをお断りしています。
飼う前によく考えましょう!
1 飼いたいと思ったら、どんな動物なのか、どんなお世話が必要かよく調べてから飼う
2 飼い主になったら、最後まで責任を持って飼う
3 必ずオスは去勢、メスは不妊手術をして飼う
4 動物には首輪を着け、迷子札やマイクロチップで所有者を明示する
5 猫は外に出さず、室内だけで飼う
6 野良猫の世話をする場合は、その猫に責任をもって必ず不妊去勢手術を行ったうえで糞尿の片付けなども行い、近隣の理解を得るよう努力する
🐾 このページに関するお問い合わせは
動物愛護センター
〒 940-2035 長岡市関原町1丁目2663-6
電話: 0258-21-5501
ファクシミリ: 0258-21-5502
電子メール: ngt040250@pref.niigata.lg.jp