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新潟県で発生した大規模な地すべり

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0056077 更新日:2019年3月29日更新

濁沢地すべり

濁沢地すべりの画像
濁沢地すべり

位置:新潟県長岡市濁沢字榎
 (138゜53’E、37゜20’N)

規模:長さ約400m・幅約300m・深さ約25~30m・面積約10ha・推定移動土塊量90万立法メートル

被災状況:地すべりは、1980年12月30日正午に通称中沢山北側斜面で発生し、翌年1月3日まで地すべり滑動が続き滑落崖の落差30m、移動量は30~40mに達した。地すべり土塊上の水田や市道等はその配置が確認できる程度であったが、末端部の一級河川太田川は河床が隆起し広大な堪水池が生じた。

地すべりによる被害:倒壊家屋(住宅)12戸、同(非住家)20戸・床上浸水16戸、一級河川太田川約200m埋塞、市道600m流失・市道橋2橋埋没水田・畑地約3.1001ha被災。

地質:地すべり地の地質は新第三紀中新世椎谷層相当の暗灰色泥岩~砂質泥岩で構成されるが、近接して西山層相当の安山岩質火砕岩が分布する。また当地すべり地東方約2km付近に東山背斜軸があり、この影響を受けて基岩は破砕されている。

発生機構、形態:背斜軸や小断層等の構造的弱部の存在、多量地下水賦存、I日地すべり地形の存在、積雪初期の融害および降水による地下浸透水の増加などによるものである(その後降雪がみられ、記録的な豪雪(56豪雪)となった)。地すべり形態は、受け盤~走向すべり型の土塊移動タイプである。

対策工法:地すべり面上下の崩積土~風化岩に多量の地下水が賦存するため、地下水排除工を主体とし、一部では農地復I日のため杭打工を実施している。地すべり地末端部で被災した家屋は移転し、一級河川太田川も流路を新しく掘削して復旧した。現在地すべりによる移動徴候は全く認められず、地すべり防止工事の効果が発揮されている。

新潟県内のおもな地すべり地帯
新潟県内のおもな地すべり地帯

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