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無用な果樹せん定枝を炭化処理して地球温暖化防止に貢献!

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0539452 更新日:2022年11月22日更新
 植物は、日光を浴びながら空気中の二酸化炭素を吸収し、光合成によって自分の体を作っています。一方、枯れた植物は微生物により分解され、生成した二酸化炭素は再び空気中に戻っていきます。
 園芸研究センターでは、果樹園で大量に排出される使い道のないせん定枝から炭を作り、半永久的に農地に貯留することによって地球温暖化の原因となる二酸化炭素の発生を抑制する技術の研究を行っています。
 秋晴れの下、園芸研究センターの果樹ほ場の一角で、直径1.5メートルほどの市販の無煙炭化器を使って、ナシやブドウのせん定枝の炭化処理(炭づくり)を行いました。

無煙炭化器​ まず、適量のせん定枝を無煙炭化器に入れ、段ボールなど燃えやすい資材に火をつけて点火します。

剪定枝燃焼中​ せん定枝は、最初水分を含んでいるので水蒸気を含んだ白い煙が立ち上がりますが、燃焼が進むにつれ次第に煙は出なくなります。

剪定枝燃焼終了​ およそ1時間後、白色の灰で覆われた段階で燃焼は終了です。

剪定枝炭化完了​ 最後に大量の水をかけて燃焼を止め、炭の完成です。

 研究では、効率的な炭化処理の手法をはじめ、なし、もも、ぶどうなど樹種による炭の出来高・性質の違いや、樹園地に施用する際の適正量について明らかにしていく予定です。また、樹園地に施用することによる果樹の生育や果実品質への影響などについて、各樹種で調査することにしています。
 脱炭素社会の実現に向け、農業分野で貢献できる技術開発を目指して研究を進めていきます。

炭化した剪定枝をほ場に散布

 

 

 

 

 

 

 

 

※炭化処理については、事前に地元の消防署に届け出ています。

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