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新潟農林振興部のトピックス(バックナンバー)
2024年5月19日 「お酒造りはお米作りから」~田植で消費者交流会~
5月19日、阿賀町で「米づくり大学」が開講し、消費者と酒造会社、酒米づくりの農業者が田植え交流で汗を流しました。酒を楽しむ文化を広め、農業に親しんでもらうカリキュラムのひとつとして開催されたものです。
県内外から、農業や酒造りに関心を持つ20代から30代の男女11人が参加しました。
「田んぼに足をとられて歩くのもたいへん」、「この景色はすばらしい、持って帰れないのが残念」など、参加者の楽しい感想が聞けました。
2024年5月10日 園芸参入塾(白根きゅうり)を開催しました
普及センターでは、白根地区で環境モニタリングに取り組む若手ハウスきゅうり生産者を対象とした園芸参入塾を実施しています。指導農業士の錦澤政伸さんを塾長に迎えて、第1回を4月11日、第2回を4月25日に開催し7名の塾生が参加しました。
当日は塾長及び参加者のハウスを訪問し、各ハウスの生育状況やモニタリングしている環境データ等を確認しながら、塾長から栽培に関するアドバイスを受け収量・品質向上に向けた技術習得を支援しています。
半促成作型については7月まで定期的に開催を予定しており、塾生の更なる技術向上を進めていくこととしています。
2024年4月26日 阿賀町産コシヒカリが「モンドセレクション3年連続受賞」
令和5年に阿賀町で生産されたコシヒカリの商品3点が、ベルギーで開催されたコンテスト「モンドセレクション2024」において、「最高金賞」1点、「金賞」2点を受賞されました。
今回の受賞は、令和3年産の初出品から3年連続となり、これらの商品には受賞を示すメダルのデザインの永久使用が認められるとのことです。
受賞社名 | クラス | 受賞商品名 |
---|---|---|
新潟かがやき農業協同組合 |
優秀品質 最高金賞 |
「東蒲幻米」(5kg) |
越後ファーム株式会社 |
優秀品質 金賞 |
「新潟県奥阿賀産こしひかり(雪蔵)」(5kg) |
(一財)三川農業振興公社 |
優秀品質 金賞 |
「みかわ稲穂の舞」(5kg) |
本件については、こちらもご覧ください(阿賀町HP)
リンク先:https://www.town.aga.niigata.jp/info/norin_info/2550.html
2024年2月14日 令和5年度新潟地域新規就農者研修会を開催しました
2月14日に令和5年度新潟地域新規就農者研修会を新潟地域振興局で開催しました。新規就農者等の栽培技術・知識の習得のため農業普及指導センターが実施している農業塾を補完する技術講義として「園芸等における土づくりの基本」について畜産研究センターの専門研究員から講演をしてもらいました。また、就農した先輩農業者の事例紹介として、西区の(株)すずまさ農園さんからも講演をしていただきました。当日は、新規就農者の方やこれから就農を考えている方などが33人参加され、講演後のアンケートでは、ほとんどの方がためになったと回答されました。当センターとしては、今後も新規就農者の技術習得や、営農意欲の向上を図るための研修会を開催していきます。
2024年1月26日 令和5年度中東蒲原指導農業士会研修会を開催しました
1月26日に五泉市で令和5年度中東蒲原指導農業士会研修会が開催されました。例年実施している現地研修会に変えて、座学での研修会に関係機関も含めて20人の参加がありました。研修内容は、昨年の夏期の高温により水稲を始めとした農作物の品質低下を及ぼした気象的要因について、新潟地方気象台気象情報官山本様から「近年の異常気象」と題して講演いただきました。山本様から、エルニーニョ現象をはじめ、複合的な気象要因により昨年の高温が発生したとの説明があり、指導農業士の皆さんからの質問にも答えていただきました。
2024年1月18日 チューリップ水耕栽培の第2回研修会を新津で開催しました
白根・新津地区におけるチューリップ切り花の水耕栽培実施者と導入に前向きな姿勢を示す生産者を参集し、12月の白根地区での開催に続き、第2回の導入塾を新津地区で開催しました。
第2回は高設プールを用いた栽培を実践しているハウスを会場として行い、生産者7名、関係機関4名の参加がありました。丈の伸びの良いチューリップを前に活発な情報交換がなされ、次年度の新規取組や取組拡大についての意欲を改めて確認できました。
2023年12月21日 女性農業者の交流研修会「アグリフォーラム」を開催しました
この会は、農業に役立つ情報を得ること、日々の楽しみや悩みなどを話し合いながら地域で頑張る女性農業者が知り合うことを目的に新潟地域の女性農業者が集う場として開催しました。
当日は36名が参加し、women farmers Japan(ウーマンファーマーズジャパン)株式会社代表取締役の佐藤可奈子様から「課題を突破する農業の形とは?」と題した講演と、グループに分かれて「私の課題はみんなの課題 ともに話してヒントを得よう」をテーマに課題解決のための方法を学びました。
参加者は、農業を通じて権利と尊厳と向き合い、ビジネスとコミュニティの両輪を回す活動をし、自分らしく生きられないようにしている「思い込み」を見つけ、年に1回「ありがとう」と感謝を伝える取り組みを行うなどの講師のお話に衝撃を受けていました。
ふだんもやもやしていること、それがどこに原因があったのかが明確になり、少しすっきりした気持ちで帰路に就くことができた研修会でした。
2023年12月14日 米の品質向上に向けた取組と次年度対策について協議しました
12月14日に関係機関、生産者代表等が参集し、新潟地域の水稲等作柄検討会を開催しました。
今年度検討会では、7月下旬以降の異常高温・乾燥により、コシヒカリを中心に品質が大きく低下したことを踏まえ、品質を維持できた栽培管理等の解析結果から、品質向上に向けた課題について意見交換を行いました。次年度は、基本技術対策の徹底に加え、本年並の異常高温を想定した、出穂3日前の追加穂肥の確実な施用、早期収穫の実施、飽水管理の再徹底を栽培管理強化対策とし、品質向上・収量確保に取り組むことを確認しました。
2023年12月5日 チューリップ切り花の生産者が水耕栽培の研修に集まりました
チューリップ切り花は新潟地域が県内トップの生産地となります。切り花販売は、近年好調な販売単価を維持できた一方で、資材費・出荷経費等の高騰など生産者負担も大きくなっています。そこで、生産コストの削減・労働負担の軽減が期待できる水耕栽培に注目いただこうと、第1回の現地研修会を白根地区で開催しました。
当日は生産者8名、関係機関5名の参加があり、生育の揃ったチューリップを前に、改めて水耕栽培のメリットや導入にあたっての課題等が意見交換されました。
2023年11月17日 農業法人等経営発展研修会を開催しました
11月17日に新潟地域振興局農林振興部、新潟地域農業振興協議会主催で「農業法人等経営発展研修会」を開催しました。参加者は振興局の会場23名、オンライン参加13名の合計36名でした。
講演会では「農業法人経営における作業計画と労務管理の実践について」と題し、上越市の農業法人「株式会社ふるさと未来」の高橋代表取締役から、法人経営における作業計画や指示書の作成方法、労務管理やスケジュール管理の考え方、Dx活用によるほ場別の生産分析などについて、ご講演をいただきました。
参加者からは「休日を始めから組み込んだ作業計画を作ること」「作業計画はシステムで作るが当日の指示書は紙で配布し回収する」など実践的なポイントが参考になったとのご意見をいただきました。振興局では、今後も農業経営の発展に向けて支援を進めていきます。
2023年10月27日 園芸参入塾できゅうりの栽培技術向上を図る
振興局は、白根地区で環境モニタリングに取り組む若手ハウスきゅうり生産者を対象とした、園芸参入塾を実施しています。10月10日に第7回、24日には第8回を、塾長を務める、指導農業士、錦澤政伸さんの、ハウスで開催しました。
本年度の塾生は8人で、それぞれがモニタリング機器を設置しており、ハウス内の環境データをリイアルタイムで、モバイル機器により確認しています。数値はグラフ化されており、塾長のデータと比較し、自身の栽培に反映させることができるのです。
参入塾においては、直近モニタリング数値から、現在の生育状況を現場で確認するとともに、塾長からの栽培方法に関するアドバイスを受けることを目的としており、実際の栽培を確認することにより、参加者は栽培技術の向上を確実なものにしています。
本年度は、今後2回の開催を予定しており、塾生のさらなる技術の向上を進めていくこととしています。
2023年9月5日 持続可能な農業・農村の仕組みづくりを目指して
県土の7割を占める中山間地域では、急速に進む高齢化や人口減少により、農業だけでなく集落・地域での暮らしそのものを続けていくことが難しくなっている地域もあります。
このため、県では、令和3年度から「ビレッジプラン2030」と称し、地域住民が主体となって取り組む将来プランの策定と実践を推進しています。
五泉市下戸倉(旧・村松町)では、令和4年度当初から農業者有志6名が座談会形式で将来の営農のあり方を検討し、このたび、「個々の経営を充実・発展させつつ営農継続を図る方向でプランを検討する」、「新たに農地の請負要請があった時は、協議の場に持ち寄り、耕地の団地化や体制・所有機械など考慮しながら請負う者を決める」の方針整理に至りました。
秋以降は、上記方針の理解・浸透を図るとともに、検討の枠組みを集落全体に拡大し、「暮らし」や「コミュニティ」など新テーマについて話し合いながら、プランの策定と実践者の掘り起こしや育成を図ってまいります。
人口動態や地元関係図から地域活性化の糸口を探ります。
2023年9月5日 「親子わくわく☆モ~モ~スクール」を開催しました
振興局や市町、JAなどの関係機関・団体で組織する「新潟地域農業振興協議会」では、酪農や牛乳について消費者や地域から理解を深めてもらおうと、「親子わくわく☆モ~モ~スクール」を新潟市江南区で開催しました。
当日は県内各地から小学生親子11組(22名)が参加し、ロイアルヒル・ホルスタインズでは、エサやりや掃除など酪農家のお仕事体験を、また(株)塚田牛乳では牛乳ができるまでの過程を学んだりバターづくりを体験しました。
参加者からは、「牛乳ができるまでの酪農家の苦労や工程が分かった」、「酪農家の牛への愛情が強く印象に残った」、「ますます牛乳が大好きになりました」などの声が聞かれ、実際に見て・触れて・経験して、酪農や牛乳について楽しく学んだ一日となりました。
2023年8月22日 どうする中山間!~地域づくりのヒントを探る~
高齢化が進む中山間地域では、農地の維持や集落機能の低下が懸念されるところですが、一部地域では豊かな資源を活かした地域づくりが活発化するなど新しい動きもみられています。
このほど振興局では、管内中山間地域農業の活性化を目的に糸魚川市徳合地区と城南地区の視察を実施しました。当日は阿賀町、五泉市の農業者26名が、耕作放棄地を有効活用したわらび栽培や住民が主体的に取り組む地域づくりについて研修し、参加者からは「地元でも取り組めそう」、「集落に持ち帰って話し合いたい」などの前向きな意見が多く聞かれました。
振興局では、今後も元気な中山間地域農業が展開されるよう支援していきます。
写真:参加者から熱心に質問がなされました
2023年3月28日 新潟市南区の吉澤仁さんが「農の匠」を受賞されました
「農の匠」は、模範となる技術力で高品質な農畜産物の生産・出荷に取り組み、地域の担い手育成に積極的な農業者に贈られる賞です。
吉澤さんは、昭和49年にチューリップの切り花栽培を開始して、地域のリーダーとして新技術の導入や部会員間の切磋琢磨を促し、品質向上や生産拡大に貢献しました。
そして「しろね」地域を、「品質が良い」「色合いが豊富」など市場から高い評価をいただける、全国一のチューリップ切り花産地に築き上げました。
2022年12月15日 園芸参入塾(北区トマトコース)を開催しました
新潟市北区は県内の主要なハウストマト産地です。これまでは経験年数の浅い生産者が栽培の基礎技術を研修する場がなかったことから、普及センターとJA新潟市は、北区の若手トマト生産者を対象にした勉強会をスタートしました。
第1回は8人が参加し、先輩生産者のハウスで実際の育苗管理を見ながら、トマトの生理生態などの基礎知識や、育苗中の温度管理・水やりのコツなどについて研修しました。
今後も春作の定植など、管理のポイントとなる時期に研修会を開催し、若手の技術向上を支援します。
2022年12月13日 新津ブロック青年農業士会と中東蒲原指導農業士会が合同の研修会を開催しました
新潟市秋葉区、五泉市、東蒲原郡阿賀町地区の青年農業士と指導農業士が合同で、新潟市北区の全農新潟肥料工場を視察しました。肥料価格高騰下、最近の肥料を巡る情勢を肥料製造現場で確認し、また、全量基肥肥料のプラスチックの環境への影響対策等について研修しました。その後、青年農業士は新潟市江南区の(農)エフ小杉で農福連携および経営について研修し、指導農業士は新潟市江南区の(農)カミハヤの小麦栽培について研修しました。合同での研修会は近年では実施されておらず、研修視察先での貴重な情報収集をはじめ、それぞれの会員同士の意見交換等もなされ、有意義な研修会となりました。
画像は全農新潟肥料工場製造現場視察の様子
2022年12月9日 米の品質向上にむけた取組と次年度対策について協議しました
12月9日に新潟地域の水稲等作柄検討会を開催しました。関係機関、生産者代表等が参集し、令和4年産米の品質・作柄を振り返り、次年度の対策を検討しました。
今年度は、品質向上・収量確保に向け、(1)作期分散等のリスク管理、(2)しっかり登熟できる丈夫な稲づくり、(3)迅速な情報提供を重点として取り組んできました。
その結果、気象変動の大きかった本年においても、品質はコシヒカリで平年並を確保し、新之助はV字回復となりました。しかし、収量はやや不良と課題の残る結果でした。これを受け、次年度は本年度の取組強化に加え、異常気象に備えたコンパクトで丈夫な稲づくりを重点に更なる品質向上・収量確保に取り組むことを確認しました。
2022年11月15日 「にいがた【なりわいの匠】の作品を新潟地域振興局新津庁舎1階ロビーで展示しています
にいがた「なりわいの匠」をご存じですか!?「なりわいの匠」とは、知事が認定した農林漁業体験交流のインストラクターで、それぞれ「米づくり」、「味噌づくり」、「チューリップ花びら染め」、「お手玉遊び」など非常にバラエティーに富んだ技能を持ち、小学校の総合学習の講師等で活躍しています。
今回、「なりわいの匠」制度の周知を目的に、「なりわいの匠」作品展示を行っています。和凧、ながいも、お盆、ハーブティーのティーバッグ、お正月飾りを、「なりわいの匠」の想いと共に紹介しています。ぜひ見に来て下さいね♪
展示期間:令和4年11月15日(火曜日)~12月15日(木曜日)の1か月間
展示場所:新潟地域振興局新津庁舎1階ロビー
2022年10月12日 スマート農業&土づくり研修会を開催しました
自動操舵システム付きトラクターによる秋耕の研修会を開催しました。
トラクターに装着された自動操舵システムは、衛星の電波を受信しながら自動で誤差が少ない直進作業ができ、作業者の負担軽減や正確で効率的な作業が行えます。
また、水稲の収量や品質を確保するために土づくりは重要であり、肥料や農業資材の価格も高騰している中で効率的な作業が求められています。
土づくりに必要な秋耕を効率的に行う手法として、自動操舵システム付きトラクターにチゼルプラウとロータリーのリヤカバー(均平板)を跳ね上げた2種類の作業機による実演を行いました。どちらも通常のロータリーによる作業に比べ高速で作業ができるため、燃費の向上が期待できます。
当日は関係者も含め約40人の参加があり、参加者から自動操舵システムの作業性やロータリー均平板を跳ね上げた耕うんについて質問があるなど、熱心に受講されている様子が見られました。
2022年7月13日 「新之助」穂肥対応等現地研修会を開催しました
良食味の新之助を消費者の皆様にお届けするため、米穀集荷事業者と生産者が一体となり、新之助研究会として生産対策に取り組んでいます。
当日は、研究会の技術指導担当者等13名が参加し、現在の生育状況や今後の栽培管理について研修を行いました。
6月の低温に続く高温や観測史上最速の梅雨明けなどで、新之助はこれまでに経験のない生育をしており、「今年の穂肥対応は難しい」との声が聞かれました。
普及センターでは、このような研修会や栽培技術情報等の提供により、高品質・良食味の新之助を生産できるよう支援を行ってまいります。
2022年6月10日 超!初心者向け~オンライン会議に参加してみよう~
にいがた農村地域生活アドバイザー連絡会は、研修会「はじめてのZoom(ズーム) 超!初心者向け~オンライン会議に参加してみよう~」を開催しました。
長引くコロナ禍で、集まれない、情報交換ができないことが続き、活動へのモチベーションが低下してしまいました。また、オンラインを検討しても、パソコンが使えない、参加方法がわからない、難しそう、実際に会って話がしたいなどと躊躇する方が多く、実現できずにいました。そこで、役員で話し合い、「みんなでいっしょに体験する・知ってもらう」をテーマに研修を行うことにしました。
参加者は、自分のスマートホンを使い、家に帰ってもひとりですぐに使えるようにとお互い意欲的に教えあっていました。
今後は、研修に参加できなかった会員に参加した会員が方法を伝えるとともに、オンライン開催の研修会等を行い実践してみることを計画しています。
2022年6月10日 ニュー農業塾第1回稲作コースを開催しました
概ね49歳までの青年または、将来地域の担い手となる予定の就農候補者等が対象の研修会「ニュー農業塾」稲作コースについて紹介します。
このコースは稲作経営に必要な水稲の栽培技術について、基礎的な技術や知識、専門的な栽培方法を学ぶものです。第1回は11名が参加し、塾長である指導農業士の農舎で座学を行った後、「わたぼうし」、「こがねもち」、「コシヒカリ」の栽培ほ場で実際に稲に触れながら生育調査方法や栽培管理を研修しました。
稲作コースは今後4回開催し、担い手育成を支援していきます。
2022年5月26日 園芸参入塾「白根きゅうりコース」を開催しました
新潟市南区白根地区は、出荷量県内一のきゅうり産地で、現在57戸がハウスを利用した栽培を行っており、出荷量・販売額を増やす取り組みを進めています。
令和3年度に、6戸の生産者がICTを利用した環境モニタリング機器を導入しました。令和4年度は取り組みを深化させるため、普及センターは、JAや、共選出荷を行っている「しろね野菜部会」と連携し、若手生産者の栽培技術向上を目指した園芸参入塾「白根きゅうりコース」を開始しました。
参入塾では地元の篤農家が塾長となり、塾長のほ場で参加者に直接、栽培方法をアドバイスしています。塾長の整った栽培ほ場や、的確に行われる整枝管理などに定期的に触れることや、塾生らが設置している環境モニタリング機器のデータを塾長のものと比較することで、自らの栽培技術の研鑽を図ることができます。
参入塾は、4月19日からスタートし、10月下旬まで10回程度開催します。環境モニタリングと参入塾により、若手の技術レベルを引き上げ、産地全体の販売額の向上を目指していきます。
2022年2月8日 農業者の6次産業化を後押し。6次産業化基礎研修を開催しました。
(背景)
6次産業化は、1次産業×2次産業×3次産業(足し算の説もあります)で、農業者が自ら生産(1次)した原材料を加工(2次)し、販売(3次)することもこの6次産業化の一つです。
(目的)
主に若手農業者から、自分が生産した農畜産物を使って商品づくりをしたいという声がありました。そこで、商品づくりの入口として今回の研修会を開催しました。
(結果)
商品づくりや販売に携わってきた経験豊富な講師から、6次産業化商品づくりの視点、6次産業化商品の現状などの話を聞き、参加者は、「商品づくりの視点や手順、知識として必要なこと、考えなければならないことなどを知ることができた。ひとつひとつクリアしていきたい。」と商品づくりへの意欲を確かめていました。
(今後の活動)
オンラインでの開催となり、参加者の情報交換がスムーズにできなかったのが反省点ですが、ひとりで考えるよりも他の方の意見や取組みを聞き、気づくことや参考になることが多いため、今後は情報交換をできるように工夫するとともに、専門家の協力も得ながら、商品化を目指す農業者への支援を行っていきます。
2022年2月1日 新規就農者を対象に、インターネットによる販売手法の研修会を開催しました
就農間もない農業者にとって、農産物の売り先確保や消費者へのPR方法の修得は重要な課題の一つです。
そこで、近年増えているインターネットによる販売手法を学ぶ研修会をオンラインで開催しました。
講師の(株)クーネルワーク 水澤様より、産地直送型ECサイト「新潟直送計画」を紹介いただき、「販売実績やレビューにより評価されるため、できるだけ早く長期的な取り組みが重要」「リピーターを獲得するために、SNSを活用したこまめな情報発信が有効」など、ネット販売手法のポイントについてお話をいただきました。
また、先輩農業者である五泉市の(有)ファームみなみの郷 中島様より、就農までの経過や、より良い職場環境づくりについてお話をいただきました。
参加者からは、「大変参考になった」などの感想をいただき、自身の販売手法や農業への向き合い方を考える良いきっかけになったことが伺えました。
普及指導センターでは、新規就農者が意欲的に農業に取り組めるよう、これからも支援を続けます。
2021年12月9日 にいがた「なりわいの匠」研修会を開催しました
にいがた「なりわいの匠」は地域の食や風土、伝承文化等を未来へ引き継ぐために、知事が認定した農林漁業体験交流のインストラクターです。
新型コロナウィルス感染症の影響により匠の活動が制限されているなか、インストラクターとしての資質向上と相互交流を目的として、研修会を開催しました。
新潟市食育・花育センターの真柄センター長から「体験活動の大切さ」について講演をいただき、体験研修ではにいがたアグリクラフトの井上代表の指導で「正月飾り」を作りました。
参加者からは、「匠の活動に自信がついた」「楽しみながら学ぶことができた」等の感想をいただき、有意義な研修だったことが伺えました。
今後も「なりわいの匠」に役立つ情報提供やPRをとおして、活動を支援していきます。
2021年11月9日 農業経営継承・発展研修会を開催しました
農業者の高齢化と減少が進む中、地域農業を持続的に発展させていくためには、次世代経営者への円滑な経営継承が重要です。
そこで、普及指導センターでは、管内農業者等を対象に、次世代への計画的な経営継承に向けた意識啓発を図るとともに、経営体の円滑な経営継承・発展に結びつけることを目指し、11月9日に「農業経営継承・発展研修会」を開催しました。
当日は、富山県の水稲種子農家であるとともに、農業界における事業承継の啓発・支援活動にも精力的に取り組む伊藤悠太郎様から、ご講演をいただき、農業者には一刻も早い経営継承の作業着手、支援機関には当事者の間に入って寄り添うこと、を提言いただきました。
農業普及指導センターでは、農業者の意向や支援ニーズをくみ取り、円滑な経営継承の実践を支援してまいります。
同様のお悩みをお抱えの農業者におかれましては、随時相談受付いたしますので、お気軽に農業企画課(Tel:0250-24-9620)までお問い合わせください。
2021年8月10日 農福連携はじめました
五泉市牧集落では農業者の高齢化が進み、リタイヤにより耕作放棄地が発生するなど地域農業の衰退が懸念されています。そこで、新品目を導入して、地域の活性化につなげようと、岡田道徳さん(写真左)と阿部政幸さん(写真右)が、ジュース用トマトの栽培に挑戦しました。
しかし、収穫に人手が必要で思案していたところ、栗組合の組合長から栗の収穫作業で取り組んだ農福連携を紹介され、福祉事業所に作業を委託することにしました。収穫作業は、福祉事業所から派遣された障害者に手伝ってもらい、全てのトマトを収穫することができました。
「忙しくて手が付けられない作業がある」とか、「作業の人手が足りない」等でお困りの方は、農福連携を検討してみてはいかがでしょう。普及指導センターが相談に応じます。
2021年7月13日 新規就農者の方を対象に現地研修&交流会を開催しました
新規就農者の多くは、栽培技術や経営管理、地域との関わり方など様々な悩みや不安を抱えています。そこで、新規就農した先輩農業者から体験談を聞いたり、情報交換や日頃の悩みを語り合う場として、新規就農者交流会を開催しました。
当日は、新規就農者や就農を目指して研修中の方など10名が参加し、ほ場視察やグループに分かれて意見交換を行いました。
参加者からは、「バックグラウンドが違う色々な人と話をすることができて刺激を受けた」「自分の取り入れたい作目を視察することができて参考になった」等の感想があり、交流会を通じて農業意欲の向上につながったようです。
普及指導センターでは、今後も新規就農者が意欲的に農業に取り組めるよう継続的に支援をしていきます。
2021年6月24日 新潟市南区の果樹産地を維持する取組がスタートしました
県内有数の果樹産地である新潟市南区では、担い手不足等による栽培面積の減少が深刻な問題となっています。そこで普及指導センターが働きかけ、令和元年度に区役所やJA等の関係機関で組織する「南区果樹担い手協議会」を立ち上げ、検討してきました。
後継者だけでは現在の栽培面積等を維持できないため、就農希望者を積極的に募集し協議会で委嘱した「里親」のもとで研修を行うことで、就農を後押しする取組です。
普及センターは就農相談から就農・定着までの支援を行うとともに、里親へのサポートも行っていく予定です。
今後は新規就農者を含めた果樹生産者が一丸となって、果樹産地の維持とさらなる美味しい果物の生産が期待されます。
2021年6月15日 「新潟地域6次化ネットワーク」が始動しました
農業者が生産から加工・販売までを行う6次産業化を進める上で、魅力的な商品づくりや売り先の確保が課題となります。そこで、振興局では、商品力や販売力を高め、さらなる販路拡大につなげようと、地域資源を活かした6次化商品の生産者と実需者とのネットワークづくりに取り組み始めました。
6月15日、農業者20人が集まって初の顔合わせを行い、経営や商品、課題などを発表した後、今後の活動などについて意見交換しました。参加者からは、「横のつながりを作りたい」「情報収集したい」など、ネットワークに期待する声も聞かれました。今後は11月のオンラインで行う商談会に向け、商品の更なる改善やセールスポイントの見せ方・伝え方、商談の進め方などのスキルアップを図っていきます。
2021年5月18日 園芸参入塾「かきコース」第1回が開催されました
旧新津市には柿の代表品種「平核無(ひらたねなし)」の原木が現存しており、柿栽培が盛んな地域です。しかしながら、今後リタイアする栽培者の増加が予想され、産地の担い手確保と育成が急務になっています。
そこで、昨年からJA新津さつきでは普及センターと連携し、初心者を対象に柿の栽培技術習得を支援しています。今年は、園芸参入塾として、ベテラン農家が塾長となり、塾生へ年4回個別指導を行います。
第1回は新規就農者等8名が出席し、室内研修後に塾長の園地で摘蕾作業(果実を肥大させる目的で、不要な蕾を除去する作業)を実践しました。塾生から実際の作業で判断しにくい点について質問があり、塾長は経験談をまじえ指導していました。塾を通じて塾生同士の仲間意識が芽生えており、次世代の担い手への成長が期待されます。
2021年4月22日 新潟地域の農業を担う若手農業者の活動
新潟県は、農業の健全な発展を図るため、経営感覚に優れた経営を実践する地域農業のリーダー候補を青年農業士として認定しています。新潟地域には、青年農業士により組織される新潟地域青年農業士会と中東蒲原青年農業士会の2つの組織があり、会員相互の資質や経営の向上等を目的に活動しています。4月22日に、新潟地域青年農業士会の役員が今年度の活動を検討しました。コロナウイルスの影響により、十分な活動が行えない状況で、どのようにしていくのか議論しました。
普及指導センターでは、このような青年農業士の地域リーダーとしての活動を円滑に行えるよう支援していきます。
2021年4月9日 えだまめの直まきマルチ栽培実証を行いました
新潟市南区白根地区はえだまめの栽培が盛んで、最近では早生茶豆「新潟系14号」を中心に直まき栽培が広がっています。しかし、「新潟系14号」の4月10日前後の早い時期の直まきは、低温による発芽不良や雑草の発生などにより、収量が低下することが問題となっています。
これらを解決するため、他県や県内の他地域では「耕耘同時畦立てマルチ作業機での直まき技術」が実証されています。この技術では「耕耘、畦立て、マルチ張り、種まき」の4つの作業が同時に進み、労働力を軽減できます。また、マルチを張ることで保温や防草の効果が期待されるほか、収穫時期が3日程度早まります。
白根地区でも4月9日に実演会が開催され、関係機関やJA新潟みらいしろねえだまめ部会員役員が参加しました。参加者からは「作業を1つにまとめられて効率的である」「新潟系14号が1日でも早く出荷できると良い」など期待の声が上がりました。
普及指導センターは、地域で新しい技術を確立できるよう今後も取組を支援していきます。
2021年2月25日 五泉市の山本夫妻が「新潟県農林漁業担い手対策推進会議賞」を受賞
農業の担い手育成を図るためには、個人の農業者の努力だけでなく、関係機関や団体が一体となった地域ぐるみの取組が重要です。新潟県は、農林漁業の現場で次世代の人材育成に貢献した方を表彰し、さらなる活躍を期待しています。
今年度は、五泉市で約30ヘクタールの水稲を栽培し、農業体験や就農を目指す研修生等を長年にわたって受け入れている山本悟さん・由美子さんご夫妻に「新潟県農林漁業担い手対策推進会議賞」を贈りました。
山本さんは平成16年に農業後継者の育成や地域リーダーとして活躍する「県指導農業士」にも認定され、県や農業士会の活動を通じて担い手育成に関わっています。
今後も、山本さんをはじめとする地域の59名の指導農業士の方々と連携して、意欲のある農業後継者の確保と育成を図っていきます。
2021年2月19日 チューリップ切花コンテスト表彰式が行われました
新潟県は日本一のチューリップ切り花産地です。特に新潟地域は県内出荷量の半数以上を担っています。生産者は毎年、消費者に求められる品種の検討や、天候に合わせた細やかな栽培管理など、様々な工夫を続けています。
そのような生産者の努力をたたえようと、今年も新潟ふるさと村で、チューリップ切り花コンテストが開催されました。ふんわりとしたかわいらしいピンク、吸い込まれるような深く美しい赤色、パッと明るい気分にしてくれる黄色など色とりどりの品種が出品され、最上位の8品が、県知事賞を始めとする特別賞に選ばれました。新潟地域からも3名が入賞し、(有)カミシオ(写真右)と(有)ヨシザワフラワー(写真左)の社長が表彰式に出席されました。会場ではお二人とも、さらに美しいチューリップの生産に向けて、展示された様々な品種をじっくりと観察していました。
今後も生産者と普及指導センター、関係機関が一体となって新潟のチューリップの歴史を繋いでいけるよう、活動してきます。
2021年2月17日 若手農業者グループが直売会を開催しました
新潟地域の若手農業者グループ「アースチャイルド」は、農業経営をしていく上での身近な課題の解決方法の検討や、直売活動を通して消費者や他クラブとの交流を行っており、3月には販路拡大や販売技術の向上を目指して、単独で直売会を開催しました。
当日はクラブ員が店頭に立ち、直売活動を実施しました。「チラシやSNSでの宣伝活動で来店者が増えた」「農作物の特徴的な食感やおいしい食べ方を伝えると購入につながった」等、それぞれの気付きの場となったようです。
普及指導センターでは、このような若手農業者グループへの支援を通じて、地域農業の活性化を目指します。
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2021年2月5日 新規就農者が集い、販売力向上研修会を開催しました
“売れる農産物づくり”や“農産物のPR方法”は、就農間もない農業者が抱える課題の一つです。そこで、新規就農者を対象とした農産物や加工品の販売手法を学ぶ研修会を開催しました。
当日は27名の農業者が参加し、飲食業が求める商品づくりや先輩農業者の取組事例を学びました。
講師のSuzugroup代表の鈴木様より、「農産物のコンセプトをシンプルにプレゼンしてほしい。店側も客に伝えやすくインパクトがある。」など飲食業の立場よりお話をいただきました。参加者からは、「PR方法はとても参考になった。」等の感想をいただき、自身の販売手法を考えるきっかけになったことが伺えました。
普及指導センターでは、新規就農者の課題に沿った研修会を通じて、今後も意欲的に農業に取り組めるよう支援を続けていきます。
2020年12月24日 阿賀町で鳥獣被害対策とスマート農業に関する学習会を開催しました
「中山間地域農業はどうしたら維持できるか?」
阿賀町津川地区ではこの大きな課題の解決に向けて、5集落の農業者が集まり話し合いを重ねています。その中で「次世代の担い手が農業しやすい環境を整えたい」という声が挙がったことから、12月24日に鳥獣被害対策とスマート農業に関する学習会を開催しました。
鳥獣被害は中山間地域を中心に深刻化しており、阿賀町ではサル、イノシシによる農作物被害が広がっています。今回は防護柵設置のほか、農業者がすぐに実践できる対策(草刈りで鳥獣の隠れ場所を無くす、畑に廃棄野菜を残さない等)が紹介されました。
スマート農業は、平場の大規模経営向きと思われがちですが、条件が厳しい中山間地域で「楽に」「楽しく」「安全に」農業を続けるための技術としても期待されています。今回は農業用ドローンやリモコン式草刈り機の導入メリットや全国の取組が紹介されました。
普及指導センターでは、何から始めたら有効なのかを農業者と一緒に考え、実践へつながるよう引き続き支援していきます。
2020年12月17日 農業法人経営者研修会を開催しました
農業法人経営では、適切な資金管理と、従業員が定着して働ける職場づくりは、とても大切なことです。
そこで、普及指導センターでは、農業法人の経営者に向けた研修会を開催しました。第1部では、資金調達等の専門家である日本政策金融公庫から、融資時の金融機関の着眼点や借入計画の作成について学び、第2部では、「従業員の育成と定着」をテーマとして、村上市で実践している優良経営体から事例発表、社会保険労務士から適切な労務管理のポイント等について講義を受けました。
当日は経営者等から26人の参加があり、「具体的な内容を聴けて参考になった」等の感想をいただきました。
今後も農業法人の経営発展に向けて取り組めるように支援をしていきます。
2020年12月11日 令和3年産米の更なる品質向上をめざして
12月11日に関係機関、生産者代表等で令和2年度水稲等作柄検討会を開催し、2年産米の作柄を振り返り、次年度の対策を検討しました。
2年度の稲作期間は7月の長雨・日照不足、8~9月のフェーンといった非常に厳しい気象条件でしたが、生産者の方々の適切な水管理等によって、昨年度より1等級比率を大きく向上することができました。一方で、中干し開始時期の遅れや籾数が多い等の課題が残りました。
次年度は更なる品質向上に向け、適期中干しによる「適正籾数の確保」、土づくりと登熟期の適正な水管理による「後期栄養の確保」を重点的な技術として、異常気象に強いコメづくりを進めていきます。
2020年11月18日 機械化一貫体系でのキャベツ栽培の実証に取り組んでいます
江南区は露地野菜の産地で、秋から冬に収穫するキャベツの栽培が盛んです。
現在、苗を植えてから収穫までのほとんどを手作業で行っていますが、今後面積を拡大して収益性を高めるには機械化が必要です。
横越地区小杉集落では、現在進めているほ場整備(田んぼや畑の区画を大きく整備し直すこと)で園芸の生産拡大を位置づけていることもあり、普及指導センターでは地元の農業法人エフ小杉と連携して、移植機や収穫機など作業効率の高い専用機械を活用した機械化一貫体系による大規模キャベツ栽培の実証ほを設置しています。今年度の実証では、機械化に対応した栽培を行いましたが、その中で除草や病害虫防除について省力化の課題が発見できました。
さらに、11月18日には関係機関や農機メーカーの協力により収穫機の実演会を開催しました。当日は、約160人が参加し、従来の手作業に比べて格段に効率の高い作業を見学してもらうことができました。
普及指導センターは、ほ場整備を契機に収益性の高い機械化一貫体系によるキャベツ栽培が定着するよう、今後とも取組を支援していきます。
2020年11月19日 酪農のICTなどをテーマに研修会を開催しました
人手不足が叫ばれる中、畜産経営においても、省力化が課題となっています。
普及指導センターでは、新潟市や五泉市の酪農家を対象として、酪農のICTなどに関する研修会を行いました。
研修では、7月に設置した分娩監視カメラの利用状況等についてお話していただきました。監視カメラは、牛舎から離れた外出先でも牛の状態が確認できて安心感があり、また分娩の直前まで牛舎内を無人にできるので、酪農家の労力軽減に繋がる上、牛にストレスを与えることがなく、牛にとっても好都合とのことでした。
また当日は、家畜保健衛生所の獣医師より、今年度改正された家畜伝染病予防法の解説と消毒薬散布の実演を行い、防疫の理解を深めました。
普及指導センターでは、今後も研修の場を通じて、新たな技術の導入や経営発展に向けた支援を続けていきます。
2020年11月 自動水管理システムを使って水田の水管理を省力化
「スマート農業」というとドローンや自走トラクターなどの農業機械を思い浮かべる人が多いと思いますが、今回は自動水管理システムについて紹介します。
生産規模が大きい稲作農家にとって、毎日広いほ場を見回り、水量のチェックをしたり、水口・水尻の開け閉めを行うのは手のかかる作業です。
秋葉区のA法人では、水管理の時間や水深を事前に設定しておくことで、ほ場ごとに決められた量の給水ができる自動水管理システムを活用しています。このシステムは、自宅や外出先からPcやスマートフォンなどで水栓の開閉を遠隔操作することも可能です。この法人では、このシステムの利用により水管理作業にかかる時間を7割省力化できました。
その分の労力を園芸品目に振り向けて規模の拡大を図っています。
2020年10月16日 農福連携を推進する活動を行っています
働き手の不足に悩む農業において、農福連携は農業を支える新たな人材の確保につながる取組として注目されています。
五泉市村松地区は県内最大の栗産地として知られていますが、生産者の高齢化と後継者不足で栗の作付面積は減少しており、労働力の確保が課題となっています。そこで、今年度、村松地区の栗生産者2名に、試験的に農福連携に取り組んでもらうことにしました。
市内の福祉事業所に栗の収穫作業を依頼したところ、5つの事業所が作業を請け負ってくれました。また、五泉特別支援学校もボランティアで参加してくれました。
栗の収穫は、地面に落ちた「いが栗」の中から、トングで栗をつまみださなければなりません。初めは苦戦しながらも、何度か作業に参加している障がい者は、慣れた手つきで収穫作業を行っていました。
感想を聞いてみると「楽しい」という元気な答えが返ってきました。また、作業を委託した栗生産者からも「忙しい時期に手伝ってもらい非常に助かった」との声をいただきました。
まだいくつかの課題はありますが、五泉市で農福連携が継続していけるように支援していきたいと考えています。
2020年10月 さといも作業の省力化・軽労化を進める活動にとりくんでいます
五泉地域は「さといも」の栽培が盛んで、新潟県を代表する生産地の一つです。さといもは収穫時、1株あたり5~10kgと重いため、運搬作業や分離・調整作業が重労働でありながら機械化が進んでおらず、生産拡大の障害となっています。そこで、普及指導センターでは、運搬・調整作業の省力化・軽労化を進めることを目的とした活動に取り組んでいます。
10月19日には省力・軽労機器の実演会を開催しました。当日は生産者や機械メーカー、関係機関など約80名の参加があり、いも拾上機・いも分離機・アシストスーツの実演を行いました。
参加者は、熱心に作業体験や、メーカーとの意見交換を行いました。特にいも分離機では、短時間で次々に分離していくいも分離機の作業に参加者の熱い視線が注がれました。購入を希望する生産者が見られ、省力・軽労機器への関心の高さが伺えました。
普及指導センターでは、さといもの栽培面積の拡大につながるよう、今後も作業の省力化・軽労化の取り組みを支援していきます。
2020年10月5日 もものシンプル栽培について研修会を開催しました
南区ではももが約65 haほど栽培され、県内一の産地として美味しいももを生産しています。
ももの樹は、植えてから15年ほどすると樹が傷み始め生産量が低下します。そのため新たな樹に植え替えが必要となりますが、収益を上げるのに時間がかかることから、なかなか植え替えが進んでいませんでした。
その欠点を解決する技術として新潟県園芸研究センターが、ポットで苗木を1年間育てて単純な樹型とせん定で密植し、早期に収益を上げる「シンプル栽培」を考案しました。この栽培方法では、植え付け1年目から収穫でき、2年目には1トン/10 a程度の収穫量が得られる技術です。
10月5日には、この技術を導入し改植した園地の視察研修を開催しました。20名ほどの生産者が参加し、先達者の導入経緯や苦労談、メリットなどを伺うことができました。この研修会後、詳細な技術を知りたいと園芸研究センターへの視察も計画され、「シンプル栽培」技術を用いた改植機運も高まっています。
本年南区では1haほどの桃園が改植される予定ですが、さらにその面積が増え生産性の高い樹齢の桃園地が増えるよう、今後とも支援していきます。
2020年10月 ドローンで変わる農作業
真夏に重たい散布機を背負い、広い畑やぬかるんだ田んぼの中を歩き回り、農薬や肥料をまいた経験、農家さんなら誰しもありますよね?
そんな現場の苦労を「農業用ドローン」が大きく変えています!
近年、新潟地域ではドローンによる農薬・肥料散布の実演会が各地で開催されており、普及センターでも実演会などでドローンの活用メリットについて紹介し、更に導入を資金面等からサポートしてきました。
その結果、急速にドローンの導入が進み、「手軽に持ち出せ、緊急防除もすぐできる。」「散布速度が速い。作業時間が大幅に短縮した。」「ドローンの飛行はとても安定していて、均一にまける。初心者でも安心。」と、農家さんからは喜びの声が挙がっています。
時間に余裕ができた農家さんは、他の農家さんの作業も引き受けたり、大規模経営体では余った人員を他の作業に回すこともできたりと、規模拡大にも大きく貢献しています。
ドローンで変わる農作業。普及センターでは、導入の相談や質問をお待ちしています!
2020年9月 「収量コンバイン」で収量・品質の安定化を目指します
この地域では、収穫作業と同時に収量・水分を計測できる「収量コンバイン」の導入が進められています。
米の収量や品質の安定化には、肥沃度などほ場の特徴に合わせたきめ細かい栽培管理が重要です。しかし、大規模経営者や経験が浅い従業員を抱える法人では、従来のように経験や記憶に頼った管理が困難です。
そこで、収穫時に籾水分やほ場ごとの収量を計測できる「収量コンバイン」を導入することで、収穫後の適正な乾燥調整作業や次年度の施肥設計に誰でも数値に基づいて取り組むことができます。
実際に使用している法人でも、収量の要因分析や翌年の施肥設計に活用しています。
また、食味と関連のあるタンパク質含有率を測定できる機種もあり、おいしい米作りのための施肥設計にも役立ちます。
一部メーカーでは、自動運転アシスト機能付きの機種も開発されており、収穫作業の疲労軽減や、未熟なオペレーターの作業効率の向上が期待されます。
ICTを駆使したコンバインの導入により、品質の向上や経営改善等様々な効果が見込まれています!
2020年8月21日 中山間地域農業の将来を考えるワークショップを開催しました
中山間地域は人口減少や高齢化、担い手不足などの厳しい状況にあり、複数の集落が協力し、互いに補い合いながら地域の課題解決に取り組むことが必要といわれています。
そこで、普及センターでは阿賀町津川の5集落を重点地区に設定し、効果的な話し合いの進め方や目標実現へのプロセス等について助言しながら、伴走型支援を実施しています。
8月21日には、重点地区を対象として地域農業を考えるワークショップを開催しました。各グループに分かれて地区の課題について話し合ったところ、鳥獣害対策やほ場整備、ICT技術の活用等に取り組みたいという前向きな意見が多く出されました。農業者同士が地域に対する思いを共有し、進むべき方向が明確になったことは大きな一歩です。
今後は農業者と共に課題解決を図りながら、阿賀町らしい活力ある農業が展開されるよう引き続き支援していきます。
2020年8月26日 阿賀町で自動航行ドローンとラジコン草刈機の研修会を開催しました
中山間地域に属する阿賀町では、高齢化や離農者の増加により担い手の作業面積が増加し、適期の穂肥施用や病害虫防除ができない農業者の増加が懸念されています。
これらの状況を打開すべく、農業機械メーカー協力のもと、8月26日にスマート農業技術の研修会を開催しました。
当日は約50名の農業者及び関係機関が参加し、コロナウイルスに配慮しつつ、自動航行ドローンによる液剤や粒状肥料の散布、ラジコン草刈機による法面の草刈りが実演されました。
参加者からは多くの質問が出され、ドローン導入を検討したいとの声も聞かれました。
普及センターでは、今後も中山間地域に適したICTなどの省力化技術の普及に努めていきます。
2020年8月19日 機械化一貫体系でのキャベツ栽培の実証に取り組んでいます
江南区は露地野菜の産地で、秋から冬に収穫するキャベツの栽培が盛んです。
現在、キャベツ栽培では、苗を植えてから収穫までのほとんどを手作業で行っていますが、面積を拡大して収益性を高めるには機械化が必要です。
横越地区小杉集落では、現在進めているほ場整備(田んぼや畑の区画を大きく整備し直すこと)で園芸の生産拡大を位置づけていることもあり、普及センターでは地元の農業法人エフ小杉と連携して、播種機や収穫機など作業効率の高い専用機械を活用した機械化一貫体系による大規模キャベツ栽培の実証ほを設置しています。
その中で、8月19日には関係機関や農機メーカーの協力により機械を使用した定植の実演会を開催しました。当日は、約80人が参加し、従来の手作業に比べて格段に効率の高い作業を見学してもらうことができました。10月には大型の収穫機を使用した実演会も計画していますので、また多くの皆さんに参加してもらいたいと考えています。
普及センターは、ほ場整備を契機に収益性の高い機械化一貫体系によるキャベツ栽培が定着するよう、今後とも取組を支援していきます。
2020年8月 白根地区にえだまめ選果施設が稼働しました
JA新潟みらいでは、中期営農計画で白根地区のえだまめの生産倍増(H30実績 54 ha、185 トン→R4目標 82 ha、400 トン)を掲げて取組を進めており、普及センターでも園芸拡大の重点地区に位置付けて活動を支援しています。
えだまめ生産を拡大するには、まず生産方法の効率化を図ることが重要です。そのためには、収穫作業や選果作業の機械化が最も効率的ですが、いずれも専用の機械等が必要であり、特に選果作業は手間暇もかかることから、各生産者で対応することが難しい部分でした。
このためJA新潟みらいでは、令和元年度に補助事業を活用して選果施設の整備と、農家に貸し出す収穫機11台を導入しました。
収穫機は必要な時だけ借り受けることができるため、農家は大きな投資を抑えることができるとともに、選果施設は、洗浄、選別、袋詰を自動で行うことができ、農家はこの施設を利用することで収穫したえだまめを直接選果場へ持ち込むだけとなり省力化につながることから、その分の労働力を生産拡大に振り向けることが可能となります。
今後の課題としては、(1)移植から直は作型への移行による省力化、(2)常に一定量を継続して出荷し続けるための品種の組み合わせ、(3)収穫機に適した栽培方法(畦幅、株間、着莢位置など)の検討などが挙げられます。
普及センターでは、農家の所得向上につなげるために作型や技術改善の提案を行うなど、産地やJA等と連携して大規模園芸産地の育成に取り組んでいきます。
2020年8月19日 食品衛生管理(Haccp)の研修会を開催しました
平成30年6月に食品衛生法が改正され、令和3年6月までにすべての食品製造事業者がHaccp(ハサップ)の考えを取り入れた衛生管理の手法を導入することが義務づけられました。
Haccpは食品製造工程における事故を未然に防ぐ仕組みをつくることで消費者へ安全な食品を提供できるほか、加工部門の経営安定に貢献することを目的とした制度です。
Haccpの取組を進めるため、普及指導センターでは実践的に衛生管理計画の作成手法を学べる研修会を8月19日に開催しました。
研修会では基本的な考え方を講義で聴き、参加者自らが加工している品目について衛生管理計画を作成する演習を行いました。参加者からは「どこから手を付けていいかわからなかった計画書づくりも書き方がわかってきた」「Haccpに取り組めそう」「衛生管理計画書作成に取り組む意欲がわいてきた」と好評でした。
普及指導センターでは農産加工に取り組む農業者がこの制度にきちんと対応することにより、安全な農産加工品を消費者に提供できるよう支援していきます。
2020年6月19日 園芸参入塾「なしコース」第1回が開催されました
管内は県下有数のなし産地であり、農家子弟や異業種から就農した人が、次世代の担い手として日々の栽培管理に携わっています。しかし、担い手の中には、農業や果樹栽培に関する基礎知識がなかったり、就農したばかりで相談できる農家とのつながりがないため、不安を持つ方も少なくありません。
そこで、普及指導センターでは南区のベテラン農家に講師を依頼して、年間を通じて実践的な栽培管理と経営手法を学べる園芸参入塾「なしコース」を開設。担い手が抱える課題等を相談、解決できる場を設けました。
第1回は5名が出席し、ベテラン農家の作業場を見学して経営概要を説明いただいた後、日本なし「幸水」「あきづき」の園地へ移動し、品種別に栽培管理がしやすい樹の仕立て方を学びました。受講生からは「直売導入に向けて品種構成の参考になった」、「大玉果になりやすい着果位置を理解できた。来年は摘果作業で実践して大玉生産と収量アップを狙いたい」との意欲的な意見があり、今後の講座も楽しみにしている様子でした。
今後も普及指導センターでは、園芸参入塾等を通して後継者育成を支援していきます。
2020年5月14日 ICTを駆使した田植え作業が行われました
5月14日に南区の有限会社米八で、直進アシスト機能と可変施肥機能が付いた田植機で作業が行われました。
直進アシスト機能は、GPSを使って直進部分を自動運転するもので、作業者の熟練度に関わらず一定の高い精度で作業が進められます。また、作業者の疲労軽減効果も見込まれます。
可変施肥機能は、田植えと同時に施肥を行う場合に、土壌の肥沃度と深さを測定しながら、施肥量を変えていくものです。ほ場内の土壌の肥沃度や深さが不均一なことは、生育や品質のばらつき、収量の減少の原因となります。可変施肥機能を用いた施肥量の調整はこのような問題の解消に有効な技術です。
ICT田植機に対して法人代表の加藤さんは「直進アシスト機能は経験年数の少ない従業員でもきれいに植え付けができる、可変施肥機能はほ場内の品質・収量を高いレベルで均一化することが期待できる」と評価しています。
ICTを駆使した田植えは、今後の経営規模拡大や経験の浅い作業者に対して、非常に有効な技術として期待されています。
2020年4月16日 ロボットトラクターを使った米づくり始まる
ロボット技術やICT等の先端技術を活用した「スマート農業」が、管内でも徐々に広がってきています。秋葉区の(株)白銀カルチャーでは、水稲の直まき栽培用の耕うん、鎮圧作業が行われました。
ロボットトラクターといえば、ドラマ「下町ロケット」の完全無人作業を思い出しますが、今実用化されているものは、緊急時に制御・停止できるよう、作動中に監視が必要です。じっと見ているだけではもったいない!ということで、別のトラクターを運転しながらロボットトラクターを監視することで、一人でこれまでの2倍の作業を行うことができ、大きな省力化につながります。
今後も管内の大規模法人では、スマホで用水管理を行うシステムやドローンを使った肥料・農薬散布、収量を自動で把握するコンバインなど、様々な先進技術の実証を行う予定ですので、その都度このコーナーでお知らせしたいと思います。スマート農業について、もっと知りたい方は普及センターまで連絡下さい。
2020年2月27日 「働きやすい職場環境づくり」を目指し、研修会を開催しました
農業では法人就業3年以内に46%が離職している実態があり、多くの経営者が従業員の確保・育成に悩みを抱えています。そこで、従業員を雇用する経営者等を対象として、「働きやすい職場環境づくり」をテーマに、若い従業員の仕事に対する考え方や先進事例等について学ぶ研修会を開催しました。
参加者からは農場運営や従業員への対応を見直したいとの声が出ており、本研修会をきっかけに、従業員の視点にたった職場環境の改善が進むことが期待されます。
普及指導センターでは、今後も、農業が働く人すべてに魅力的な産業となるよう支援していきます。
2020年2月18日 新潟地域女性農業者ネットワーク「キラキラ農Life」が交流会を開催しました
近年、女性農業者が経営参画し活躍する事例が増えています。今後さらにステップアップするためには技術習得のほか、女性農業者同士の横のつながりをつくることが重要になります。
そこで、新潟地域女性農業者ネットワーク「キラキラ農Life」は県内の女性農業者を対象に交流会を開催しました。参加者が生産した越後姫や和梨コンポートを使ったスイーツを楽しみながら、女性ならではの悩みやこれからの目標について語り合いました。普及センターでは、今後も女性農業者の活動を支援していきます。
2020年2月13日 業務用米栽培の研修会を開催
お弁当やおにぎり、外食産業向けの米需要が高まっていることから、新潟地域でも業務用米の生産が拡大しています。業務用米は、コシヒカリやこしいぶきなどの家庭内食向けと比べて取引額が安いため、低コストで多くの収量を確保しないと生産者は収益を上げることはできません。
そこで、普及指導センターでは業務用米を作付ける生産者を対象に研修会を開催し、高収量を確保するための栽培管理方法や、高密度は種育苗・流し込み追肥など、労力・費用を抑えることのできる技術について周知しました。
業務用米やコシヒカリなどを組み合わせて栽培することで、稲作農家の経営が安定するように、今後も支援していきます。
2020年2月6日 指導農業士会で米品質向上と園芸生産拡大等について学ぶ研修会を開催
県では、農業後継者の育成に貢献し地域リーダーとして活躍する農業者を指導農業士として認定しています。管内には、このような指導農業士で構成される、新潟地域指導農業士会と中東蒲原指導農業士会の2つの会があります。
今回、2つの指導農業士会が合同で、令和元年産米の品質低下を受けての米品質向上及び、所得向上に向けての園芸生産拡大等について研修会を行いました。今後の経営改善の取組についての認識が一層高まりました。
普及センターは今後も指導農業士の皆さんが、地域農業の中心的な担い手として活躍できるよう活動を支援していきます。
2020年2月5日 新規就農者が集い、交流会を開催しました
新規就農者の多くは、栽培技術や販売方法、地域との関わり方など不安を抱えています。そこで、先輩農業者の体験談や、参加者同士が日頃の不安や悩みを語り合える場として、新規就農者交流会を開催しました。
当日は、新規就農者等30名が参加し、先輩農業者の講演やグループに分かれて意見交換を行いました。
参加者からは、「活躍している若手農業者から刺激を受けた」「他地域の就農者と交流ができて良かった」等の感想をいただき、交流を通じ農業意欲の向上につながったことが伺えました。
普及指導センターでは、このような交流の場などを通じて、今後も新規就農者が意欲的に農業に取り組めるよう支援を続けていきます
2020年1月21日 園芸生産の拡大に向けて振興大会が開催されました
米消費量の減少が見込まれる中、米と園芸生産の二刀流を実現し、生産者の所得を確保することが新潟県の課題となっています。そこで、JA新潟市は園芸品目生産拡大の取組を推進するため、園芸振興大会を開催しました。
普及指導センターからは、販売額1億円以上の産地づくりを目指す「新潟県園芸振興基本計画」のあらましを説明するとともに、県内各地で進む園芸導入の事例を紹介しました。
産地一体となった園芸品目の生産拡大に向けて、普及指導センターは支援を続けます。
2019年12月18日 若手農業者が農業簿記を学んでいます
概ね40代までの若手農業者を対象に開講している研修会「ニュー農業塾」経営コースの様子を御紹介します。
このコースは、農業簿記の基礎を習得することで経営管理能力を身につけてもらうためのものです。参加した塾生は講義を聞くだけでなく、練習問題にも挑戦し、熱心に学んでいました。
2019年12月12日 「なりわいの匠」が技術を伝えるコツを学びました
「なりわいの匠」をご存じですか?農山漁村地域の暮らしの中で培われた「農業の栽培技術」や「農産物加工」、「伝統料理」などの「技」を継承する方々です。当地域では現在185名の匠が、学校やイベント等における体験活動の指導者として活躍しています。
12月に開催した研修会には匠12名が参加しました。阿賀町の匠によるそば打ち指導を通して技術を分かりやすく伝えるコツを学んだほか、分散会では「活動の場をどう広げていくか」について活発に意見を出し合いました。
普及センターでは今後もなりわいの匠が地域で活躍できるよう支援していきます。
2019年11月29日 酪農経営向上研修会
管内酪農家15名と農協、普及指導センターで、優良な酪農家の牛舎を視察しました。子牛を育てる技術、乳牛の餌となるとうもろこしや米の利用方法を学んだほか、酪農家同士で牛の育て方の情報交換を行いました。
写真は、牛舎に入るときに病気を持ち込まないよう、専用の衛生的な白い服と帽子を着用している様子です。人間同様に、動物も病気予防が大切です。
2019年11月26日 「農業経営の第三者継承」について考える研修会
農業の後継者不足が大きな問題となっているなか、親族以外に農業経営を引き継ぐ「第三者継承」は、今後ますます重要になってくると思われます。
しかし、お互いの信頼関係づくりや金銭的なことなど難しい課題が多いことから、農研機構の山本上級研究員、秋葉区の森口さんを講師として、成功事例に学ぶ研修会を開催しました。この研修会をきっかけとして、一件でも多くの継承に結びつくよう新潟農業普及指導センターは支援します。