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【新潟】農村振興部門の管内概要
所管区域
亀田郷地域(新潟市中央区、東区、江南区)、白根郷地域(新潟市南区、加茂市の一部)
亀田郷は、信濃川、阿賀野川、小阿賀野川及び新潟砂丘によって囲まれ、新潟市中央区・東区・江南区を合わせた11,154haの輪中で、標高が海抜0mよりも低い”地図にない湖”と呼ばれた土地が7割近くを占めます。
白根郷は信濃川と中ノ口川に囲まれ、新潟市南区(旧白根市)と加茂市の一部を合わせた7,460haのさつまいも状に細長く極めて平坦な輪中で、これを縦貫するように鷲ノ木大通川が流れています。
水との戦い~克服
こうした地形条件から、地域は古くから洪水の常襲地帯で、農業の「水との戦い」が戦前まで続きました。戦後になり、安全度の高い河川改修とともに大規模な土地改良事業が実施され、輪中内の水位は機械により河川水位よりも低く保たれることとなり、かつての超湿田は汎用化水田へと生まれ変わりました。更に今日では、農地の他に商業地、工業団地、住宅地、公共施設等が集まり、地域はもとより本県の経済、行政、文化の中核地帯が形成されています。
木津破堤(亀田郷土資料館)
亀田浸水状況(亀田郷土資料館)
そして未来へ
今後、県下有数の農業生産高を誇る管内の農業・農村の健全な発展を実現してゆくためには、地域特性を活かした生産性の高い土地基盤の整備、混住化の進展に対応した質の高い生活環境の整備、自然と共生する田園環境の創造、そして整備された施設の適正な維持管理等を着実に推進してゆくことが必要です。
現在の亀田郷
現在の白根郷
新津地域(新潟市秋葉区)
新津地域は、新潟市の南東に位置し、東西を阿賀野川と信濃川、北は小阿賀野川、そして、南は山間丘陵部に囲まれています。
幾度も洪水の被害を受けたことから、国営農業水利事業(新津郷地区S47~H元)、県営かんぱい事業(新津郷地区S48~H8)により、基幹的な排水施設が整備された。
地域の排水は、県が管理する大秋排水機場と覚路津排水機場によって、常時信濃川へ排出していて、自然排水だけでは湛水が生じる地域です。
覚路津排水機場周辺の地形断面図
南部地域(五泉市)
ぼたん園
南部地域は、良質で豊富な水資源に恵まれて、全国的にも有数なぼたん、チューリップなど、花のまちとして知られています。
早出川頭首工(旧村松町)
砥の窪ため池(旧村松町)
稲作が盛んな地域であり、国営阿賀野川用水土地改良事業により頭首工や幹線用水路等の基幹的施設が整備されている。
東蒲原地域(阿賀町)
東蒲原地域は、東側は福島県の県境と接していて、中央を阿賀野川とその支流の常浪川が流れ、その沿岸の段丘を中心に開けた山間地域です。
農地面積が比較的少ないことから、生産基盤と生活環境を総合的に整備する中山間地域総合整備事業や農地環境整備事業、農村総合整備事業、農業集落排水事業などにより整備されています。
農地環境整備事業「深戸地区(旧鹿瀬町)」