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かんがい排水(流域水質保全機能増進)事業の紹介
事業の目的
田んぼなどの農地へ水を送る用水路、雨水や余分な水を流す排水路は、整備してから時間の経過に伴い老朽化が進むため、一定期間が経つと改修や補修が必要となります。
また、近年、農村地域の都市化や混住化が進んできていることから、用水路や排水路に家庭ゴミや生活雑排水などが流れ込んだり、水路へのゴミの不法投棄などで水質悪化や環境悪化が問題となってきています。
こうしたことから、周辺景観との調和や生態系への配慮、水路の水質浄化機能の増進などを図りながら水路の改修を行うことを目的としています。
錆が進み穴が空いています
排水路内にアオコが発生しています
排水路に流れ込んだ家庭ゴミ
事業概要
- 亀田郷地区(平成12~平成22)
負担割合:国50%、県25%、市町村10%、受益者15%
受益面積:1,426ha
流域面積:1,771ha
事業量:用水路 2路線 770m、排水路 6路線 7,280m - 亀田郷第2地区(平成20~平成28)
負担割合:国50%、県25%、市町村10%、受益者15%
受益面積:448ha
流域面積:806ha
事業量:排水路 2路線 3,760m
亀田郷地区、亀田郷第2地区 計画一般図
事業効果
改修前の清五郎排水路1
改修前の清五郎排水路2
上の写真は改修する前の排水路です。老朽化し、水路を造っている鉄の部分が錆て、ところどころに穴が開いていたり、ひび割れがあったりと危険な状態でした。
また、水路の底にもゴミが堆積しているところもあり、水質が悪化していました。
水路自体もそのつくりから、水面に近寄れる様なものではありませんでした。
改修後1親水施設と植栽がされています。
改修後2 自然石を利用した護岸です。
改修後の排水路です。水路のなかを緩い斜面にしています。また、部分的に自然石を使用したり、植物を植えたりして景観や生態系に配慮しています。
水路の維持管理については、管理者と地元住民が協力して行う体制をつくり活動しています。
維持管理・管理体制について(亀田郷土地改良区HPへ)<外部リンク>
地域の活性化事例
事業による排水路の改修の際、植えたアジサイが初夏の風物として地域の
評判を呼び、毎年7月頃、手作りの灯籠を並べる「あじさい灯籠まつり」が行われるようになりました。
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新潟地域振興局農林振興部
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