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国営附帯県営農地防災事業の紹介
事業の目的
白根郷地区は、新潟市南区(旧白根市)と加茂市の一部からなる農地面積約5,200haの稲作経営を主体とした農業地帯です。地形は極めて平坦な、信濃川、中之口川に挟まれた輪中地帯で、地域の排水は機械排水に依存しています。
当地区の基幹排水は、昭和36年から県営事業により整備がなされてきましたが、近年の地域開発や地盤沈下等により流出形態が変化し、農地及び農業施設に多大な被害が発生している。
このため、国営白根郷農地防災事業を基幹とする国営附帯県営農地防災事業により、排水機場の新設と排水路の整備を行い、湛水被害を解消し、農業生産性の向上及び農業経営の安定化を目的としています。
補助率 国55% 県38% 市町村7%
事業の概要
- 白根郷地区(平成14年完了)
排水路 11路線 延長13,083m
笠巻排水機場 - 白根郷2期地区(平成24年完了)
排水路 16路線 延長17,016m
高井排水機場
臼井排水機場 - 白根郷3期地区
排水路 12路線 延長13,472m - 白根郷4期地区
排水路 7路線 延長7,157m - 白根郷5期地区
排水路 10路線 延長9,460m
※計画基準雨量
3日連続雨量268.3mm(1/30確率)
現状は3日連続雨量161.3mm(1/10確率)
事業の効果
本事業を実施しない場合に、30年に1回の確率に相当する豪雨が降った場合の白根郷内の湛水域を示したものです。濃い青色が30cm、24時間超の湛水域、薄い青色が5cm以上の湛水域を表しています。
事業を実施することで、地区内の排水能力が向上し、30cm、24時間超の湛水が解消されます。
工事内容の紹介
古くなった水路を改修することで排水機能の回復が図られています。