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【新潟】森林整備
新潟地域振興局管内の民有林面積は40,432ヘクタール、そのうち人工林面積は14,679ヘクタール(人工林率36.3%)あります。
森林の働き
森林は、たくさんの水を土の中に蓄える機能を持っています。このため、大雨が降っても急激に川の水が増えず、洪水を防いでくれます。逆に、雨が降らなくても蓄えた水が少しずつしみ出すので、川の水が枯れることがありません。
また、木は光合成によって空気中の二酸化炭素を吸収して生長し、木材として使われている間は二酸化炭素を排出しないことから、地球温暖化を防ぐ重要な役割を担っています。
森林を育てる
人は、昔から家や生活用具としてたくさんの木を使ってきました。特に、家などを建てるための建築用材には、生長が早く性質の良い丈夫な木が求められます。これにはスギやヒノキなどの針葉樹が適しているため、それらの木の苗木を植え人工林として育ててきました。
人工林で木を育てる主な作業には、下刈り・枝落し・間伐があります。その中でも特に重要な作業が、間伐です。
植えられた苗木は、生長するとそれぞれが大きくなるため混み合います。すると、互いに生長するスペースがなくなり、細い木ばかりになってしまいます。そのため、一部の木を切って残りの木が大きく生長するように手入れをします。この作業のことを「間伐」と言います。
スギ林は、間伐を行わないとモヤシのような細い木に生長し、台風や大雪の時に折れたり倒れやすくなります。また、混み合った林では、日の光が地面にまで届かないため薄暗い林となり、下草が育たず、雨により表土が流されやすくなります。
木を切ることは悪いことだと思われがちですが、計画的に木を切ることによって健全な林となるのです。
県では健全な森林の育成を図るため、植栽から下刈り、間伐などの森林整備の経費負担について支援しています。(ただし、定められた条件を満たした場合に限りますので、詳しくは下記にお問い合わせ下さい)