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小国和紙 手間と苦労 一枚に凝縮

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0476864 更新日:2022年3月25日更新

3月24日(木曜日)放送

今井 かおり 記者

今井記者収録

放送内容

(佐野局長)=FMながおか 放送局長 佐野 護さん

(今井記者)=新潟日報社 長岡支社 報道部 記者 今井 かおりさん

 

今日は、新潟県・新潟日報・FMながおかコラボ企画「地域の魅力発信します!」をお送りします。

 

(佐野局長) 本日は1月14日の新潟日報朝刊に掲載された、「新年にトライ!記者が体験」の記事を書かれた新潟日報長岡支社の記者、今井かおりさんに小国和紙のお話をおききしたいと思います。今井さん、どうぞ宜しくお願い致します。

(今井記者) よろしくお願いします。

(佐野局長) あの、今井さん、小国で和紙作りを体験してきたということですけど、そのきっかけは何だったんでしょうか。

(今井記者) たまたま長岡市内の実家の玄関に、小国和紙で出来た招き猫の壁飾りが飾られていまして、それがとても可愛らしくて、見る度に癒やされまして、是非一回和紙作りを体験してみたいなと思いました。

(佐野局長) ご実家に戻ると玄関には小国和紙があると。

(今井記者) そうです。あります。小国和紙は300年以上の伝統があって、手すきの技術を守っていると聞いて、これは一度訪ねてみたいなと思いました。

(佐野局長) で、実際に小国の工房まで行って、体験をしてきたわけですけど、どんな体験だったんですか?

(今井記者) 職人をされてる今井宏明(いまい ひろあき)さんと千尋さんご夫婦が営まれている小国和紙生産組合の工房で和紙作りの一部を体験してきました。漉船(すきぶね)という大きな水槽の前に立って紙すきをしたんですが、その水槽の中には植物のコウゾをほぐして繊維状にした「紙素(かみそ)」というものですとか、水、あと繊維の沈殿を防ぐ為に、ねばりをつける植物を混ぜた溶液が入っています。

(佐野局長) どろどろとした液体ですよね。

(今井記者) はい。この溶液を「簀桁(すけた)」と呼ばれる道具ですくいます。その簀桁を水面と平行にして上下左右に腕を振って3回くらい繰り返すとコウゾの繊維がたまって薄い紙状の状態になりました。

(佐野局長) 実際にですね、1月14日の記事を皆さんもご覧頂きたいと思うんですけど、これが簀桁。振ってるところですよ。

(今井記者) そうですね。

(佐野局長) 今井かおりさんが。簀桁を振ってるいう。その瞬間がパシリと撮られておりますね。結構疲れそうですよね。

(今井記者) そうですね。あの、平行に揺さぶるっていう作業を普段はしないので、なかなか、その手が疲れました。痛くなって疲れたんですけども、私は3枚だけ体験しただけだったんですが、やっぱり職人さんたちは一日に100枚以上もすくうということで、非常に、あの大変な作業だなぁと思いました。

(佐野局長) まぁ確かに、あまり使わない筋肉を使って、さすがの今井さんでも、3枚で腕が痛くなっちゃったと。

(今井記者) そうですね、慣れない作業だったので。

(佐野局長) そうですよねぇ。その後はどうするんですか。

(今井記者) すいた和紙がまだ乾いてない状態なんですが、その上に事前にちぎっておいた色つきの和紙を置いて、後は好みの模様に仕上げていくんですが、今回は、今井千尋さんが切り絵が得意と言うことで、ちょうど新年の企画だったので、寅年にちなんでトラの顔を切り出してもらって一緒に並べました。で、一日くらい乾かせば、完成になります。

小国和紙

 

(佐野局長) その切り絵を、このすいた紙の上に、こう置いていくということなんですね。それが乾くと、その模様がついた紙のようにね、なるわけですよね。だけど実際どうでしょう、やられてみたら和紙作り大変だったんじゃないんすか。

(今井記者) 楽しかったんですけれども、やっぱり作業としては水も冷たかったですし、大変な部分がありました。昔は和紙作りっていうのは、小国地域の山間部の家々で行われていたということで、男性の方が出稼ぎに出られている冬場に、女性や子供、あと高齢者の方が分業で仕上げていたというふうに聞きました。後日、作った和紙が届いたんですが、本当に膨大な手間と苦労が込められているんだなぁというふうに、本当にあの、しみじみ思いました。

(佐野局長) これ、写真を見ると、今井千尋さんが優しく見守ってくださってますね。

(今井記者) 的確にアドバイスをだして頂いて「この次はこうしてください」、「はい、今のタイミングで水を流してください」といろいろ言ってくださるので、本当にあの初体験だったんですが、楽しくすることが出来ました。

(佐野局長) 最後にですね、是非メッセージをお願いしたいと思うんですが。

(今井記者) はい。冬の和紙作りは水が冷たいので、すごく大変そうな作業たったんですが、体験だけですと30分くらいで終わります。私はあの、作業の大変さよりも、やっぱりその伝統の技を体験できてるっていう楽しさがすごく印象に残ったので、是非皆さんも一度体験して頂ければと思います。

(佐野局長) はい、今日はこの小国和紙の体験についてお話をお伺い致しました。詳しくは小国和紙のHPをご確認ください。長岡支社、今井かおりさんでございました。どうも、ありがとうございました。

(今井記者) ありがとうございました。

 

今井かおり記者でございました。ありがとうございました。

さぁ来週はですね、いよいよ6回シリーズ最終回となります。3月31日木曜日の放送は「水中ホッケー」を体験、そして記事を書かれました桑原大輔記者でございます。大学時代まで競技の水泳を、やっていたということで、その水泳の能力をフルに生かした取材だったとお聞きしております。来週も是非お聞き下さい。

 

外部リンク先:

>> 【長岡】越後長岡百景の「75 小国和紙(小国)」を紹介します

>> 小国和紙生産組合<外部リンク> <外部リンク>

>> [新年にトライ! 記者が体験]〈3〉小国和紙 膨大な手間と苦労 一枚に凝縮<外部リンク><外部リンク>

 

 

 

 

 


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