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藍染め 生きた染料 絶妙な発色

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0473508 更新日:2022年3月17日更新

3月17日(木曜日)放送

田中 信太朗 記者

田中記者収録

放送内容

(佐野局長)=FMながおか 放送局長 佐野 護さん

(田中記者)=新潟日報社 長岡支社 報道部 記者 田中 信太朗さん

 

今日は、新潟県・新潟日報・FMながおかコラボ企画「地域の魅力発信します!」をお送りします。

 

(佐野局長) 本日は1月15日の新潟日報朝刊に掲載された、「新年にトライ!記者が体験」の記事を書かれました新潟日報長岡支社の記者、田中信太朗さんに藍染めのお話を、おきき致します。田中さん、どうぞ宜しくお願い致します。

(田中記者) よろしくお願いします。

(佐野局長) 田中さんはヤングですね!

(田中記者) ありがとうございます(笑)

(佐野局長) 田中さんはおいくつなんですか。

(田中記者) 今、25歳です。

(佐野局長) これだけヤングで、藍染めを体験されてきた、と。どちらで体験されてきたんですか。

(田中記者) はい。小千谷市の片貝町にある「紺仁染織工房(こんにそめおりこうぼう)」さんで体験してきました。11代目の松井均(まつい ひとし)さん、この方がこの工房をきりもりしているんですけれども、この方の指導で藍染めを体験してきました。

(佐野局長) その作業場ってこれどんな感じなんですか。

(田中記者) 作業場はですね、あの、ほんとに「長屋」っていうイメージが言葉に合うかなと思うんですけれども、その長屋の、ほんとの一番奥に入ったところ、だったんですね。藍染めのする場所はですね。ちょっと、床がちょっと高くなっていて、そこを甕(かめ)が床の下の方に、甕(かめ)があるんですけれども。

(佐野局長) ちょっと上がった床。

(田中記者) そうなんです。

(佐野局長) その床に水がたまってる。

(田中記者) そうなんですよね。何個か、甕(かめ)が入っていて、その上に木の蓋がしてあるのが床に見えているというような状況でした。

(佐野局長) 何を染めてきたんですか。

(田中記者) はい。今回はハンカチを染めさせて頂きました。こういうふうに、今日は実際に……。

藍染め写真

 

(佐野局長) 今、手元にございますね。見事に染められております。これ、どういうふうな作業を実際されてきたんですか。

(田中記者) はい、まず模様をつけるために、ハンカチに輪ゴムを、付けて。

(佐野局長) ハンカチをこう、ちょっと束ねて輪ゴムを付けるということですね。それをやって。

(田中記者) はい。ほんとそのまんま甕(かめ)につけると。大体3分ぐらいの時間を、つけるんですけれども、あの松井さんがおもむろに砂時計を取り出してきてですね、3分計りながら、たまにちょっとうらっかえしたり動かしたりして、むらが出ないようにするという。

(佐野局長) それでまた取り出すわけですよね。これ結構深さあるんですよね。

(田中記者) 甕(かめ)自体の深さは、ほんとに深いらしくて150cmほどというようなお話を聞きました。

(佐野局長) これうまく染まるものなんでしょうかね。

(田中記者) はい。えーとそうですね、こう引き上げた時に若干、松井さんの色の表現でいうと「べっこう色」っていうふうに言うんですけれど、最初はこういう鮮やかな紺色にはならなくてですね、その後、記事の写真にあるように真水でこう、さらしていくとだんだんとこういう綺麗な藍色に染まっていくという。

(佐野局長) 藍色に染まるって、なんで染まるんでしょう?

(田中記者) 化学反応を利用しているらしくてですね、甕(かめ)の中は還元されている状態らしいんですね、液体。で、それが空気中に出て、酸素と触れて酸化することで、こういう色がつくということなんですね。

(佐野局長) へーっ。で、ちなみにこの輪ゴムを縛ったところの、ところにまぁ模様がね、できてるわけですけど、田中さんが作られたのも、お洒落じゃないですか、これ。

(田中記者) ありがとうございます(笑)。

(佐野局長) 縛ったところは色が付かないんで白く浮くんですよね。

(田中記者) そうなんですね。

(佐野局長) 出来映えはこれ実際、ご覧になって見ていかがですか。

(田中記者) そうですね。やっぱりちょっと二つ並べると、ね、なんかちょっと松井さんがね。輪ゴムを付けたものの方がダイナミックな模様ができてて、僕のはちょっと点々としたような感じの色なんですけれども、まぁ松井さん曰く、もうほんとになにが良いという基準は人それぞれで、自然に表現できたのは素晴らしいんだというふうにおっしゃってくれてですね、松井さんの人柄も感じられました。

田中記者の藍染めと松井さんの藍染め

(写真左手前:田中記者の藍染め、右奥:松井さんの藍染め)

 

(佐野局長) ちなみに松井さんなんですけど、これからどうなんですか。その会社をこう続けていくっていうところですよね。

(田中記者) えーとですね、長男の祐介さんという方がいらっしゃるんですけども、11代目から12代目に引き継ごうというタイミングでした。取材のときは。おそらく、まぁ今年中にも代替わりを迎えるのかなと思います。

(佐野局長) 最後にですね、今回見事に染め上げました。人生もこれから染め上げる。田中さんからラジオのお聞きの皆さんに一言お願い致します。

(田中記者) はい。紺仁さん、こういうふうに、記事では伝統っていうふうな表現がみられるんですけれども、実はバッグですとかいろいろ新しいことにも挑戦している工房なんですね。いろんなグッズがありますので、あの見てもらいたいなと思います。

(佐野局長) 「藍は生き物だと」言ってたんですか!

(田中記者) 藍は生き物なんです。ここはもう強調されていまして松井さんも。

(佐野局長) 今日はですね、長岡支社の田中信太朗さんにお話をお伺いいたしました。田中さんどうもありがとうございました。

(田中記者) ありがとうございました。

(佐野局長) 紺仁では不定期で「藍染め体験ワークショップ」も開催されているということですね。詳しくは紺仁さんのHPをご覧下さい。

 

来週の放送でございますが、来週はですね、6回シリーズの5回目の放送となります。来週は、小国和紙を体験されてきました、今井かおり記者が登場致します。

新潟県長岡地域振興局からのお知らせでした。

 

外部リンク先:

>> 紺仁染織工房<外部リンク> 

>> [新年にトライ! 記者が体験]〈4〉片貝藍染め 生きた染料が生む絶妙な発色<外部リンク>

 

 

 

 

 


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