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【村上】松くい虫被害対策について
松くい虫被害について
(1)村上管内の海岸松林の現状
海岸松林は、防風・飛砂防備・潮風害軽減等の防災機能を有し、地域住民の生活環境を守るうえで重要な役割を果たしています。村上市の海岸松林は景勝地としての価値も高く、また、地域住民のレクリエーションの場としても親しまれています。
こうした海岸松林においては、「松くい虫被害」と呼ばれる松を枯死させる森林病害虫被害が問題となっています。
村上管内では、昭和54年に初めて松くい虫被害の発生が確認されました。被害量は平成元年まで年々増加していましたが、徹底した防除事業により長期的には減少傾向にあります。
(2)村上管内の松くい虫被害への対策
松くい虫被害とは、松枯れの直接の原因となるマツノザイセンチュウと、それを媒介するマツノマダラカミキリの共生関係によって引き起こされます。
そのため、マツノザイセンチュウがマツノマダラカミキリによって健全な松に運ばれるのを防ぐため、松の葉に薬剤を散布する「予防」や、マツノマダラカミキリの幼虫がいる枯損木を伐倒・薬剤処理する「駆除」が行われています。
特に大切な松の場合は、侵入するマツノザイセンチュウの殺虫を目的に、薬剤の樹幹注入が行われる場合もあります。
新潟県では、松くい虫に強いマツの開発を行っており、詳細は下記リンクを参照にしてください。