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むらかみ・いわふね珍風景(珍風景番号116)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0052575 更新日:2021年1月22日更新

巨大なブーメラン?(珍風景番号116)

まるで巨大なブーメランですの画像
まるで巨大なブーメランです

 村上市小国町の「町屋のお休み処 えんや」は、気軽に立ち寄ることができる、まちなかの喫茶店です。喫茶店も営業していますが、町屋見学や休憩だけでもお気軽に利用いただけるそうです。
 町屋づくりの建物は、平成18年に風情ある出格子の外観が再生され、当初は城下町情報館として時季によってさまざまな展示やイベントが行われていました。

 そこでちょっと変わったものを見つけました。村上の町屋には、茶の間と呼ばれる仏壇や神棚を設ける部屋があり、2階相当分が吹き抜けになっています。その吹き抜けの上の方に、幅が1メートルほどもある兜の鍬形のようものが展示されています。厚さ2センチほどの木製の板で、まるで巨大なブーメランに見えます。

 これは、鏑矢(かぶらや)と呼ばれ、かつて家を新築するときに、棟上げ(むねあげ)の神事に使われたものだそうです。

長押の上にはたくさんありますの画像
長押の上にはたくさんあります

 古来、弓矢には魔を払う力があるとされており、今でも神社では破魔矢(はまや)が授けられています。棟上げの神事でも、弓矢をデザイン化して、魔を払う縁起物として飾っていました。
 この巨大なブーメラン型のものは、鏃(やじり)にあたる部分で、この下に3m位の角棒を着けて、さらに棒の反対側には矢羽根を模した板を着け、全体で大きな矢と見なしました。
 この形の矢は、他の地方では雁股矢(かりまたや)とも呼ばれています。もともとの雁股矢は、雁の首や獣の足を狙うため、矢の先端に取り付けた鏃(やじり)が特殊な形に進化したものです。
 長押(なげし)の上には、すこしずつデザインが異なる十数枚の鏑矢が保存されています。

 今ではほとんど見られなくなった村上の風習がわかる珍風景でした。

※「町屋のお休み処 えんや」は、感染症の影響で現在休業中です。

棟上げでは、このように飾られていたようですの画像
棟上げでは、このように飾られていたようです

これまでの珍風景

酒屋のふね(珍風景番号115)の画像

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