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令和4年度新潟県環境賞 受賞者の活動紹介

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0533387 更新日:2022年11月2日更新

令和4年度 第27回新潟県環境賞を受賞された皆さんの活動を紹介しています。

新潟県環境賞大賞 地域創り部門:特定非営利活動法人いいろこ十二潟を守る会・新潟市立岡方第一小学校

十二潟観察会
 △十二潟観察会

地域と学校が手を結び、未来に残そう!地域の宝 十二潟

活動の概要

  

新潟市北区岡方地区にある十二潟は、かつての阿賀野川の乱流蛇行の面影を今に残す面積約5.4ヘクタールの三日月湖で、新潟県の絶滅危惧種であるアサザとガガブタなど貴重な植物が生息しています。

・平成13年から、岡方地区コミュニティ委員会では、北区と連携して地域の宝である十二潟の環境整備などの保全活動に取り組んできました。
・平成24年より、地元の岡方第一小学校と協議を重ね、6年生の総合的な学習「未来に残そう!地域の宝 十二潟」を始めました。
・平成27年に地域と学校で取り組む保全活動が新潟地域振興局のホームページに紹介されたことをきっかけに、新潟市で行われた「全国川サミットin新潟」で岡方第一小学校6年生が発表しました。
・平成29年に、子どもたちの観察環境の改善と、より踏み込んだ保全活動を目的とし、NPO法人「いいろこ十二潟を守る会」を設立しました。
・令和2年に、十二潟の周知、魅力発信のため「十二潟ガイドブック」を作成し、北区内の公共施設に配付したり、岡方第一小学校6年生とNPO運営委員で「十二潟の未来を考える座談会」を開催しました。
また、子どもたちからの提案を受け、観察環境のさらなる整備のための遊歩道を整備し、より広く十二潟を周知するためホームページをリニューアルしました。
・令和3年に6年生が十二潟のマナー看板と周知のためのポスターを作成し、広くPRしました。
・次世代の保全活動を担う子どもたちへの環境教育も開始から10年経過し、岡方第一小学校では3年生が十二潟の昔の様子を学び、4年生は生き物調査、5年生は観察会、6年生は保全活動の課題を実践するなど環境教育が充実しました。

受賞者コメント

 この度は新潟県環境賞大賞を頂戴し、誠に光栄に思います。
 新潟県の絶滅危惧種アサザやガガブタが生息する十二潟を次代まで守るため、岡方第一小学校の子どもたちと「未来に残そう!地域の宝 十二潟」学習を始め10年が経ちました。これまでご協力を頂いた新潟県立植物園や新潟市北区役所職員の方をはじめ、多くの方々に感謝し、この賞を励みに今後も地域と学校が手を結び,子どもたちが大人になる未来まで、今のままの十二潟を残せるよう保全活動を続けてまいります。

 十二潟の看板十二潟清掃

  △十二潟に設置した看板                     △十二潟での清掃活動

 ​新潟県環境賞 カーボンゼロ部門:星 麻衣さん

魚沼市での環境教室

 △魚沼市での環境教室

子どもたちの未来のために ~地球温暖化を防ぐ環境教室~

活動の概要

 新潟県地球温暖化防止活動推進員、魚沼市地球温暖化対策推進会議の会長として魚沼市を中心に地球温暖化についての対策を考え、新潟県内で「環境教室」を開き、気候変動について普及啓発の活動を積極的に行っています。

・「未来」を担う子どもたちをターゲットに気候変動、地球温暖化について気づき、知ってもらうこと。また、「地球に優しい取り組み」から生物多様性やエコ活動、SDGsなどの視点についても取り入れています。興味、関心を持つことでちょっとした情報にも敏感になり、生活の中で意識できる子どもたちの感覚が非常に大切だと感じ、こちらの質問の仕方でどれだけ広く子どもらしい返答を引き出せるか、それを生活の中、活動の中につなげられたらと常に意識し、関わるようにしています。
・平成27年に自分でも家族で構成した「三ツ星エコクラブ」を設立。以来小学生を中心に地球温暖化をテーマに環境について問題提起し、自分で考え、実践するという取り組みを始めて8年目となりました。「地球温暖化」の仕組みを知り、省エネ、3R、マイバック、食品ロス、海洋ゴミなどの様々な角度から地球変動について考える環境教室を年に4回シリーズで行い、10月の魚沼市環境フェアで活動の発表をして、市内の人たちにも興味関心を持ってもらえるよう取り組んでいます。

受賞者コメント

 未来を担う子どもたちを中心に環境教室を開催し、環境についての興味・関心作りに取り組んでいます。また、この学びを通じて、環境についての考え方や捉え方など個人の力を高めながら、色々な年代の人とつながりあい、積極的に行動するような「後継者育成」も目指しています。
 大好きな魚沼の自然を守るためにも、これからもたくさんの人に発信し続けます!

魚沼市環境フェアでの発表 オリジナルエコブック作成       

       △魚沼市環境フェアでの発表                      △子どもたちとオリジナルエコブック作成

新潟県環境賞 エコライフ部門:ecoハピ

たい肥化土を活用して野菜を育てる

 △たい肥化土を活用して野菜を育てる

未来のために!!笑顔の循環を目指しできる時にできることを楽しく活動する

活動の概要

笑顔の循環を目指しできる時にできることを楽しく活動しています。自宅の庭を活用し野菜くず等の堆肥化や、野菜のヘタや根などの再生(リボーンベジタブル)に取り組みました。

・キッチンから出る野菜や果物などの皮やくずを適量集め堆肥化をして、ジャガイモや枝豆を育てました。生育はとてもよく、追肥することなく成長しました。虫よけ対策として、ホタテ貝殻焼成パウダーを水に溶かしたものを葉に吹きかけました。
・野菜くず等を堆肥として活用し野菜を栽培することで、捨てていたごみの焼却時に発生するCO2削減につなげました。
・野菜のヘタや根を再生させるリボーンベジタブルでは、ごみの削減、植物の大切さやありがたさを実感でき、野菜が循環できることを学びました。
・住宅街の中の庭を活用し野菜や直物を育てることで、ご近所の方から声をかけていただく機会が増え、生長を楽しみにしてくださる方や、育て方のアドバイスをくださる方と、笑顔の循環につながったと感じています。

受賞者コメント

 笑顔の循環を目指し、できる時にできることを楽しくチャレンジしています。
 実は失敗も多いですが、失敗しても諦めず失敗の中に隠れているヒントを見つけ、笑顔を忘れず楽しく活動しています。
 私達の活動をきっかけに、エコライフは普段の日常の中にあり、いつでも挑戦できることを一人でも多くの人に気が付いてもらえるよう、これからもチャレンジを続けます。私達と一緒にエコライフにチャレンジしませんか?

リボーンベジタブル

 △リボーンベジタブル

新潟県環境賞 地域創り部門:燕市立小中川小学校

PR活動

 △PR活動

考えよう!実践しよう!地域の人と心つないで環境問題の解決へ

活動の概要

 本校では、SDGsの課題解決を中心に添えて、様々な環境問題等を解決するための活動を重ねてきましたが、今までの活動は地域への「発信」に留まっていました。そこで3年前から、一歩進んで「発信」から「参画」へと舵を切り、双方向の関わりを大切にしながら、地域と心をつなぎ、考えを共有し、ともに実践する「参画型」の活動を通じて、身近な環境問題を解決していきたいと目標を定めました。

・令和2年7月には「レジ袋の有料化」に合わせて、6年生が近くのスーパーマーケットの協力を得て、店内にプラスチック問題を伝える掲示スペースを設置してもらいました。そして,現状を伝える掲示物や手作りのリーフレットを置いたり、店頭でのPR活動を行ったりしました。
・同時に,「環境問題」について地域の人と一緒に考える場として,「第1回小中川標語コンテスト」を子供たちが企画しました。243作品もの標語が集まり、子どもたちが選んだ「優秀賞」約60作品を店頭やホームページで発表しました。そして,賞品として子供たちがデザインしたエコバックを手渡しました。小中川標語コンテストは、今年で3回目を迎え「食問題」「ふるさと」とテーマを変えながら継続しています。
・令和3年は、5年生が「めざせ!自給率100%」の活動目標のもと、学校田でのコシヒカリの栽培、バケツを使った古代米の栽培、地域の大豆を使った手作り味噌、学校の梅の実を使った手作り梅干し等様々な「生産活動」に取り組みました。この手作りの品々で「小中川ハッピーセット」を作り,第2回小中川標語コンテストの賞品として約70人の入賞者に手渡しました。

受賞者コメント

 SDGsの課題解決を中心に据え、地域への貢献と双方向の関わりを大切にしながら、地域の人と心をつなぎ、考えを共有し、ともに実践する「参画型」の活動を3年前から進めてきました。今後も「身近な自然や環境を守っていこうとする心」と、一人一人が自分の目線で、解決に向けて実践を重ねていく活動」を広げていきたいと思います。
 この賞は、子どもたちと地域の方々にいただいた賞だと実感しています。

学校中庭の梅収穫  ハッピーセット

   △学校中庭での梅の収穫               △小中川ハッピーセット

新潟県環境賞 地域創り部門:新潟県立加茂農林高等学校生物工学科 生命情報コース 環境班

ほたる放流

 △ホタルの放流

ホタルが舞う故郷を目指して

活動の概要

 本校敷地内を流れる河川「旧大皆川」でのホタルの保護活動から、地域資源を再生するプロジェクトとして、ホタルを資源とした「ひとづくり(人材の育成)」、「ものづくり(地域資源の利活用)」、「ことづくり(地域マネジメント)」の3つの視点から目標を設定し、地域活性化活動を行っています。

・平成30年から「旧大皆川」にホタルが住めるよう環境整備を生徒主体で実施しています。具体的には、新潟県内各地にある、ホタル保護地域の視察や保護団体との情報交換を行い、視察で得た知識を基に、「堰」や「バーブ工」を設置、ミズバショウを定植し、ホタルが住みやすい環境づくりを行いました。
・また、河川の水質調査や水生生物の調査など、加茂の自然環境調査を実施し、ホタルの保護活動として、人工飼育にも取り組み、毎年ホタルの幼虫を放流しています。
・さらに、小学生を招いた観賞会や、地域と連携したホタルをモチーフにしたお菓子作りなどを実施し、これらの活動を新聞やテレビ等に取り上げていただき、多くの方に活動を知っていただくことができました。
・河川に堆積する汚泥堆積を防ぐ構造を整備することができ、減少傾向にあった本校敷地内のホタルの生息数を増やすことができました。

受賞者コメント

 この度は、地域造り部門受賞として表彰していただき、誠にありがとうございます。都市の開発が進む世の中ですが、自然保護に目を向けることも必要です。私たちは、これからもホタルの保護活動を通して、多くの人が自然保護について関心を持つきっかけとなるような、さまざまな活動を続けていきたいと思います。

ほたる幼虫 視察研修

 △ホタル幼虫               △視察研修

新潟県環境賞 環境保全部門:新潟県立新津高等学校理科部

ヒゴスミレの花

 △ヒゴスミレの花

菩提寺山のヒゴスミレ保全活動

活動の概要

新潟県におけるヒゴスミレ(Viola chaerophylloides var.sieboldiana)は県で絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、現在は秋葉丘陵周辺にしか生育していません。そのひとつ菩提寺山のヒゴスミレは登山道側と斜面側に十数個体ずつしか生育していないことから、絶滅を防ぐためには現地の個体を人工的に増やす必要があると考え取り組んでいます。

・平成28年から個体数の調査、個体の計測、環境調査をはじめ、平成30年から隣接する高立山での生存を確認したことから、高立山でのヒゴスミレの観察を行いました。1~2週間に1回の頻度で調査を行い、ヒゴスミレと県内で見られる他のスミレとの生活史の比較や形態の観察を行いました。その後、草刈りや杉の葉除去の有効性、人工増殖などの研究を行ってきました。現在の調査頻度は月に1回となり、人工増殖した個体の移植実験を進めています。
・生息場所である五泉市と連絡をとり、保護活動の了解をいただき、繁殖実験に用いた個体は、新潟県立植物園に譲渡して、保全を目的に栽培されています。また、令和4年6月には新潟県立植物園友の会にて、植物を研究している方や地域の方々に、これまでの研究成果を発表しご意見をいただき、保全に向けて現地個体の見守り等、協力いただくこととなりました。

受賞者コメント

 絶滅危惧種は、広く知られてしまうことで盗掘など、生存がさらに危機的状況になることがあります。また、保全といっても、様々な形があります。私たちは、ヒゴスミレの調査をしたことで現状を知り、それを広く伝えていくことで、多くの方々からアドバイスを頂き、具体的な保全の方策を考えることができました。今回、受賞に際し、少しでも興味をもっていただける方が増えればと思っています。ありがとうございました。

菩提寺山での調査 ヒゴスミレの果実

 △菩提寺山での調査            △ヒゴスミレの果実

新潟県環境賞 環境教育・学習部門:佐渡市立二宮小学校

 ときを観察

 △トキを観察

Sado city 2.9 ~危機的ミライを変えるための方法~

活動の概要

 二宮小学校では、4年生の総合的な学習の時間に、佐渡のシンボルであるトキの生態や野生復帰の取組を調べる活動を通して佐渡の周辺環境について学んでいます。
・令和3年度は初めに調べ学習を行い、トキの森公園や野生復帰ステーションでトキの飼育や野生復帰に向けて活動をしてきた方々からトキの生態や変遷を学びました。
・新潟大学自然共生科学センター准教授 豊田光世様と共に、対話を通して論理的思考力を養うことを目指したp4cを行い、見学と対話から「生物多様性」や「トキの気持ち」等の視点を得ました。
・危機的な生物多様性の現状と人間の行動の関係について対話を重ね、そこから見出した「わたしたちが伝えたいこと」を新聞にまとめ、佐渡GIAHS10周年記念式典の会場で発表しました。
・「危機的現状を変えるため、気付き、考え、実行しなければならない」との思いから、どんなアクションを起こすべきか考えました。集まったアクションを整理し、「危機的ミライを変えるための方法~sadocity2.9~」と題して啓発動画を制作しました。
 作成した新聞や動画を校内外に発信し、100件以上のフィードバックを得ることができました。
 こうした活動をとおして、トキや自然環境について語れる子どもたちに成長しています。

受賞者コメント

 子ども達は、調べて、質問して、発表して、フィードバックをもらって、また、調べて…というやりとりを繰り返す中で何度も対話を重ね、自分のアイディアを怖がらずに言えるようになったと思います。今後も、地域を知り、未来を考え、良いと思う行動につなげる力を積み重ねていきたいと思います。佐渡で活動する多くの方々に学習に関わっていただき、大変感謝しております。

 トキの羽を広げた大きさ 豊田先生とP4C

 △ときの羽を広げた大きさは         △豊田先生とp4c

新潟県環境賞 環境教育・学習部門:十日町市立飛渡第一小学校

 水質調査 

 △水質調査

もっと豊かに 私たちのまち、自然 ~ふるさと環境学習の取組~

活動の概要

自然や地域の人と触れ合う体験的な活動を通して、ブナ林や飛渡川など、地域の自然を大切にしようとする態度を育てるとともに、学校と地域が効果的なパートナーシップを発揮しながら、環境保全に向けた継続的・発展的な活動を生み出していきます。

・児童の環境学習と自然環境の保全を目的として「ふるさと環境学習」を30年前から実施しています。この学習の一環として、平成22年から一級河川飛渡川流域においてサケ稚魚の飼育から放流を行い、昔ながらの自然豊かな飛渡川を呼び戻す活動を行っています。こうした活動実績から、平成22年にユネスコスクール認定校として新潟県内の小学校として当時初の認定を受けました。令和2年から令和3年にはSDGsアシストプロジェクトに参画し、当該年では新潟県内の団体として唯一の助成校にも認定されました。
・飛渡川に楽しみながら環境を考える活動を通し、「いつまでもたくさんの生き物が生息できるきれいな川であってほしい」という願いをもち、学びをもとに環境保全への提言をまとめました。それらを学習発表会で発表したり、リーフレットにまとめて配布したりすることで、地域・保護者への環境保護の啓発につなげました。また、地域の新聞社やテレビ局から取材いただき、環境保全の発信や地域活性化を推進しています。

受賞者コメント

 学校独自のプログラム「ふるさと環境学習」で、自然環境保護活動に取り組んでいます。その中核をなす「ブナ林体験」「野菜栽培活動」「飛渡川に親しみながら環境を考える活動」「サケの飼育・放流活動」を、保護者・地域を始め、多くの団体の協力を得ながら展開しています。子どもたちは、思考力・判断力・表現力を駆使しながら生き生きと活動に取り組む中で、ふるさとへの誇りを育んでいます。

枝豆販売 サケの放流

 △えだまめの販売             △サケの放流

過去の受賞者の紹介

過去の受賞者一覧はこちら

報道発表資料 [PDFファイル/135KB]

 

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