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患者さんとの時間を大切に~村上総合病院「ユビー生成AI」~2(新潟の未来図鑑withデジタル)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0773166 更新日:2025年9月25日更新

医療Dxの一つのゴール!

佐藤 病院を見て綺麗だなと思ったのですが、この病院はいつできたのですか?

橋本 2020年12月に移転しました。

佐藤 ホームページを見ると、今回の生成AI以外にもAI問診としてAIを活用しているようですが、これはいつから導入しているのですか?

橋本 AI問診については、2021年4月に導入しました。病院での問診票を用紙からタブレットに変更し、自宅でも患者さん自身がスマートフォンで好きなときに事前問診できるようにしました。

鈴木さん

佐藤 AI問診に対する患者さんの声や、反応はどうですか?

橋本 小児科の利用者など若い方は、自分の訴えたいことを文字で入力することに慣れている世代であり、子どもを連れて受診に来てその場で問診を書くのは大変なので、家で子どもが寝ている間などいつでも事前に入力できるというのは、お母さんにはメリットが大きいと言われています。

AIによる問診の入力画面

佐藤 そうですよね。病院に来てから問診を書くより、事前に書く方が正直に伝えたいことを書ける気がします。医師が事前に確認できるのもいいですよね。今は、この令和7年6月からLINEで来院予約ができるようになり、問診もスマートフォンでできるので、次は診療もスマートフォンでできるといいなと思うのですが、そういった取組はありますか?

橋本 当院ではスマートフォンによる診療は行っていませんが、実施している地域があるというのは承知してます。遠隔診療の一つのかたちという感じかなと思います。

佐藤 高齢化が進んでいく中で、病院まで来ることが大変な高齢者の方がちょっと熱っぽい、みたいなときに、問診結果を基にまずAIで診察してみようとか、リモートで診察しようとか。そして診察後に処方箋を出す、というふうに変わっていかないと大変じゃないかなと思います。

橋本 おっしゃるとおり、今の人員で病院、地域医療を維持していくとなるとそういうふうに変わっていかないと厳しいなという思いはあります。先月から訪問診療を開始したところですが、県北地域はかなり広くて、当院の医療圏は東京都23区の約2、4倍もあって、遠いところだと病院から片道1時間以上掛かる場所もあります。病院の人員不足という問題もある中で実際に訪問できる範囲には限りがあるので、世の中の流れについていくというか、医療Dxは進めていかないといけないと感じています。佐藤さんにお聞きしたいのですが、技術的にはあと何年くらいでAIによる診療が可能になりそうだと思いますか?

佐藤 技術的に言えば、今でもできると思いますが、倫理面について、法整備などの整理が必要と考えています。特区制度を活用してトライアルしながら課題を解決していくという形で進めていくことも必要かなと思います。新型コロナウイルス感染症のような感染症の新たなパンデミックに備えるという意味で、医療Dxの目指すゴールではないかと思います。

病院外観

 

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