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Q9-5 原子炉給水ポンプの検出と通信回路に、チャンネルを複数にするなどの改善対策をする必要はありませんか。
そもそも、今回問題となった給水ポンプの設備は同じ能力のものが2組あり、1台に不具合があった場合はすぐにもう1台で肩代わりできる状態となっているものです。
東京電力からは、今回の不具合は通信回線の不具合ではなく、原子炉の出力が低いため給水量を絞った状態が継続したことにより、当該ポンプの調節弁の振動が大きくなり、このため弁に設置された開度表示器が不具合を起こしたものです、と説明されました。
技術委員会では、この内容を確認したうえ、不具合を起こした開度表示器そのものに対する改善を求める議論がなされ、東京電力も不具合を起こした開度表示器を振動対策を施したものに交換するとともに、中長期的には更に振動の影響を受けにくいものに交換していくとの対策が示されました。