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十日町友禅(とおかまちゆうぜん)
一貫生産で行う友禅技法
十日町市の『青柳』『秀美』『根善織物』『吉澤織物』『はぶき』『島善織物』『関芳』『水国織物』『滝泰』の9社で製造されている工芸品です。
振袖や黒留袖(くろとめそで)、色留袖、訪問着、付下(つけさげ)、小紋(こもん)といった着物や、帯に使用されています。
先染め着物(糸を染めてから布を織るもの)の産地として1,500年以上の歴史のある十日町産地において、昭和39年頃から後染め(織られた布を染めるもの)である友禅技法を導入されました。他産地と異なり、各社工場内での一貫生産という独自のシステムで生産に取組まれています。
絵画のような色鮮やかで美しい模様
製造工程は「手描き友禅」と、一部に型を使用して染めを行う「型友禅」の大きく2種類に分かれます。
共通の工程として、デザインの設計に始まり、「糸目糊置」、「付せ糊置」といったデザインの中で色が交じり合わないようにする防染工程、刷毛を使って染料を生地に引いて染める「引き染」、色の定着のため高温で蒸す「蒸し」工程、防染のための糊や汚れを洗い流す「水洗」、次に「乾燥」、「湯のし」と呼ばれる染め工程を経てサイズが変わってしまった生地を元に戻す工程、その後に部分的な修正や検品を経て、友禅染めの着物となります。
色をつける時に混ざらないよう、模様の輪郭に合わせて糸のような細い線で糊(糸目糊)を置いていくことで、染料のにじみを防ぎ、絵画のように色鮮やかで美しい模様を細かく描くことが出来ることが特徴です。
また、十日町友禅のデザインは、現代風のものが取り入れられているのも特徴のひとつです。
近年の取組として、十日町産地の認知度向上や販路開拓、産地への来訪者増加を目的に、東京・京都での産地合同商談会を開催されています。また、商談会の様子をライブ配信するなど、更なる情報発信の強化に努められています。
主な商品
- 振袖
- 訪問着
- 留袖
- 帯
※製品取扱い小売店等で購入可能。
事業者
になひてさんはこんな人(『新潟県伝統工芸品のになひて』インタビューページ)
- 青柳
新潟県十日町市栄町26-6(本店)
TEL 025-757-2171
HP<外部リンク> Facebook<外部リンク> Instagram<外部リンク>
- 秀美
新潟県十日町市美雪町3−35
TEL 025-752-0771
HP<外部リンク>
- 根善織物
新潟県十日町市辰甲420
TEL 025-752-2903
HP<外部リンク>
- 吉澤織物
新潟県十日町市本町1丁目下686(本社)
TEL 025-752-4131
HP<外部リンク> Instagram<外部リンク>
- はぶき
新潟県十日町市四日町1735-1
TEL 025-752-2736
HP<外部リンク>
- 島善織物
新潟県十日町市辰219
TEL 025-752-3508
- 関芳
新潟県十日町市山本町5-873-1
TEL 025-752-3131
HP<外部リンク> Instagram<外部リンク>
ふりそでchic HP<外部リンク> Instagram<外部リンク>
- 水国織物
新潟県十日町市駅通り21−1
TEL 025-757-2250
HP<外部リンク>
- 滝泰
新潟県十日町市四日町1658
TEL 025-757-2000