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日本酒に関してビギナーが抱きがちな疑問・気持ちにスポットを当て、解決策や答えを探っていく、日本酒ビギナーによる日本酒ビギナーのための連載。
今回は引き続き『味の違いが分からない!』(2)。
ツールは『SAKETO 3spices mix』(笹祝酒造)!
(写真は後ほど。)
こちらは、日本酒用スパイスです。
スパイスと日本酒?
みなさんは「お屠蘇(とそ)」ってご存じですか?
お屠蘇は、正月に飲まれるお酒で、日本酒に本みりんを加え、桔梗や陳皮等を漬けて、無病息災を願っていただきます。
そういった昔からの文化をヒントに、このブレンドが出来上がったとのこと。
和・洋・中がコンセプトの3種類で、ティーバッグに入っており、ワンカップの場合は3分以上漬けると味わいが楽しめるそうです。
漬け時間はお好みと見かけたので、それぞれ異なる時間で漬けてみました。
使用するワンカップは以下のとおりです。
【和】【洋】SASA・SUNDAY(笹祝酒造)
【中】高千代(高千代酒造)
(南魚沼でゲットしたワンカップだったのですが、漬ける前の写真を撮り損ねてしまいました。)
こちらは、15分漬けてみました。
変化はないように見えますが…いただきます!
ごぼうの存在感!!
外見は変わらないものの、思いのほか強い風味が出ていました。
新感覚の味わい。日本酒を飲んでいるのか、お食事をしているのか?
スパイス、恐るべしです。
鮭とばを浸しながら、ペロッといただきました。
こちらは、3分で漬けてみました。
先ほどより短時間なので、当然見た目に変わりはありません。
しかし、鼻を近づけてみれば、しっかりスパイスの香りがします。
そして、味はと言うと…シナモンが強く感じられました!
何と言いますか、確かに日本酒なのですが、フレーバーティー的な味わいです。
軽やかな風味に、つい、ぐびりぐびり…。飲みすぎ注意です。
ここまで見た目の変化がなかったため、思い切って冷蔵庫で数時間漬けてみたところ…
日本酒が黄色く染まりました!
短時間でもしっかり結果出してきたスパイスたちの風味が、視覚的にも訴えかけてきます。
プレッシャー!
一口飲みます。
カルダモンの香り!さすがスパイスの女王と言ったところですね。
中華スパイスとあるものの、カルダモンはスパイスカレーのイメージがあるので、同じアジアでも南寄りの味わいがしました!
山椒やクコの実を潰したら、また違う風味になりそうだと思い、試してみると味に更に深みが…。
それでも後味にはちゃんと、日本酒の存在を感じます。
体に良い異国の飲み物という感じで、あっという間にワンカップの半分まで飲んでしまいました。
スパイスの風味をメインにお届けしましたが、どのスパイスを使っても日本酒の味わいは消えることがなく、強い個性のかたまりであることを再認識しました。
ただ、スパイスによって飲み口はまるで変わるので、飲み慣れた日本酒や、苦手な味わいの日本酒に試したら、新しい出会いができるかもしれません。
漬ける時間によって味は変わりますので、じっくり飲むとその変化も楽しめそうです。
「次は何を飲もうかな。」という時などに、おうちのスパイスで”新規開拓”いかがでしょうか?
*次回更新は5月26日(金曜日)予定です。