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農業総合研究所では、研究員人材育成の一環として、研究員の博士号取得を推進しています。
研究員全体のおよそ3割程度が大学院等で博士号を取得していますが、この度、作物研究センターの岩田主任研究員が新たに博士号を取得しました。
この取組を若手研究員ら後輩につなぐ事を目的のひとつとして、令和3年3月下旬、記念講演会が開催されました。
講演会の様子です。農業総合研究所、作物研究センター及び病害虫防除所がある長岡地区で開催され、多くの関係者が参加しました。
岩田主任研究員の研究テーマは「斑点米カメムシの発生にしにくい植生管理技術の構築」です。
新潟県の稲作において大問題の「斑点米(はんてんまい)」はカメムシ類が原因となります。その対策として、水田畦畔などの草刈りを行い、カメムシ類発生を防ぐことが重要となっています。
この研究は、対策のひとつとして新たに「雑草の植生を管理する」視点を導入したものです。
研究成果の一部は「イネ科雑草の発生を抑える畦畔の草刈り方法」として公表され、現地指導活動も行われました。
令和元年度に実施した現地指導において、カメムシ類の住処とならない広葉雑草を残しながら草刈りをしている様子です。
畦畔除草で「高刈り」を活用することにより、斑点米の原因であるカメムシ類の住処となるイネ科雑草が優先しない植生に誘導することができます。
講演会後半には、岩田主任研究員から若手研究員へ向けた博士号取得の苦労話、激励の言葉も披露され、若手にとって大いに参考となる講演会になりました。
岩田主任研究員の今後の活躍に期待するとともに、若手研究員が後に続くよう、研究所としても博士号取得を啓発、支援していきます。
講演後、若手からの質問に答える岩田主任研究員。研究の進め方と論文執筆の重要性を後輩に伝えていました。
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