ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 分類でさがす > まちづくり・地域づくり > 建設・まちづくり > 長岡地域振興局 地域整備部 > 「長生橋」 長岡ドボク図鑑 for Kids ~長生橋はゆれやすい?~

本文

「長生橋」 長岡ドボク図鑑 for Kids ~長生橋はゆれやすい?~

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0363808 更新日:2021年3月10日更新

長岡ドボク図鑑forKids

長生橋はゆれやすい?

みなさんは、長生橋を車で渡っているときに、「他の橋に比べて、すごくゆれる」と不安になったことがありますか?
その「ゆれる」理由について説明します。

長生橋はゲルバー橋、ゲルバー橋はゆれる?

「長生橋」長岡ドボク図鑑for Kids のページを読まれた方は、長生橋が「ゲルバートラス橋」という種類の橋であると知っていますね。(「長生橋」長岡ドボク図鑑 for Kidsへ

もう一度「ゲルバー橋」についておさらいしてみましょう。

ゲルバー橋とは下の図のように、両側の梁(はり)に中央の桁(けた)がつられている橋のことを言います。

ゲルバー橋のイメージ図

 

 長生橋もこの「ゲルバー橋」です。そこで『「長生橋」長岡ドボク図鑑 for Kids』のページにもあった長生橋の図をもう一度見てみましょう。

ゲルバートラス

 

 図の単純(たんじゅん)トラス桁という部分が両側の桁につられた構造(こうぞう)となっています。そしてその吊(つ)り部はヒンジという部品でつながれています。(図のAとB)

ちなみにヒンジとは・・・

ヒンジの写真

ヒンジ(「ちょうつがい」とも言う)のイメージ。

ドア(とびら)などに使われています。橋に使われている部品も仕組みは同じです。

 

 

 

 

 

 

それでは実際の長生橋を見てみましょう。

下の写真にしめすように、長生橋にはところどころ大きなヒンジ(ちょうつがい)がついています。この部分は左右からヒンジでつられた構造となっているため、少しゆれやすくなっています。

長生橋の写真(ヒンジ有り部)

 みなさんが車に乗っていて、ちょうどこのつり部に止まった時などは、いつもよりゆれを強く感じやすいのです。

 長生橋=ゲルバー橋は、わざとゆれやすいところをつくることで力をにがして、安全な橋になっているのです。

 ちなみに、同じような形をしていますが、ヒンジのついていない部分もあります。こちらはヒンジがある部分よりはゆれにくくなっています。(実はゆれやすい部分は橋全体の長さの2割ちょっとしかありません。)

長生橋ヒンジなし

なぜゲルバー橋でつくられた?

 ではなぜ長生橋は「ゲルバー橋」でつくられたのでしょうか。

 ゲルバー橋は「わざとゆれやすいところをつくることで力をにがしている」と上で説明していますが、「力をにがす」ため、つなぎ目がない一本の橋よりも、長い橋にすることができます。

 現代では、一本でつながった長い橋もありますが、それをつくるにはコンピュータでしかとくことができないふくざつな計算が必要です。長生橋がつくられたのは今から80年以上も昔でコンピュータはありません。しかし、ゲルバー橋ならば、人間が計算して長い橋をつくることができたのです。


※本ページは「長生橋構造見学会資料」(作成:長岡工業高等専門学校 井林 康 教授)に基づき作成しました。

 

長生橋データ

所在地:新潟県長岡市草生津

橋長:850.8m

幅員:7.0m

橋梁形式:下路式ゲルバー鋼ワーレントラス橋


「長生橋」長岡ドボク図鑑 for Kidsへ

長岡ドボク図鑑 for Kids トップページに戻る 長岡ドボク図鑑バナー

<外部リンク> 県公式SNS一覧へ