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10月の旬 コシヒカリ
新潟県産の特徴
新潟県産コシヒカリは、トップブランドとして長年支持されている、米どころ新潟を代表するお米です。
おいしさの特徴は、炊いたご飯が白くて艶があること、食べたときに粘り、かすかな甘み、香りがあることです。
農林水産省が発表した「平成29年産米の農産物検査結果(平成30年3月31日現在)」で、検査数量が平成29年産の全銘柄米の中で第1位であり、日本で1番食べられているお米として親しまれています。
収穫を迎え、黄金色に輝くコシヒカリ
主な産地の紹介
コシヒカリは県内全域で生産されています。
現在、「新潟一般」、「魚沼」、「岩船」、「佐渡」の4銘柄に地域区分されて市場で流通しています。
県内の主な産地
栽培・収穫の様子
機械化一貫体系とたゆまぬ努力による高品質・良食味米つくり
昔は手作業で田植え・稲刈り・ハサ掛け(乾燥)・脱穀などの作業を行っていましたが、今では田植機・コンバイン・乾燥機など、機械化が定着しています。
米の味は生産の過程で品種、産地、栽培、乾燥、選別など様々な影響を受けて変わりますが、さらに新潟県独特の特徴として、高品質・良食味米つくりに適した気象・土壌・水をあげることができます。
現在は、より一層「安全・安心で高品質・良食味米のコシヒカリ」をつくるため、土づくりを始めとし、生育にあった肥料施用、適期収穫及び品質と食味重視の乾燥調製作業などに生産者は努力しています。
知っていますか?ミニ知識
コシヒカリは最強の現役品種
コシヒカリは1944年に新潟県農業試験場(現:農業総合研究所、作物研究センター)で人工交配された系統です。
その後選抜が繰り返され、熟色がきれいで良質・美味(良食味)な品種として有望視される中、1956年にコシヒカリと命名され、最初に新潟県と千葉県で奨励品種に採用されました。
いもち病に弱く、倒伏しやすい欠点がありましたが、「栽培法でカバーできる欠陥は致命的な欠陥にあらず」という当時の場長の一言で採用されました。
命名の由来は「越の国に光り輝く稲」の期待と願いからです。
なお、「木枯らしが吹けば色なき越の国 せめて光れや稲コシヒカリ」(國武氏)と当時詠まれました。