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【相談事例】 バイナリーオプション取引のトラブル

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0059258 更新日:2019年3月29日更新

相談内容

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  1. ブログで「投資で簡単に稼げる方法をレクチャーする」との記事を見つけ、多くの人が注目しているという事業者を知った。
     その事業者のサイトに連絡すると、入会手続きの方法がメールで送られて来た。「入会すると投資額の50%のボーナスが付与される」とのことだったのですぐに入会し、名前や生年月日などの個人情報とクレジットカード番号を入力し、バイナリーオプション取引口座を開設した。
     取引を進めたがなかなか儲からず、カード決済を繰り返しているうちに為替の動きが不自然になり、損失が生じることが続いて結局一度も儲からなかった。
     詐欺行為だと思うので、数回にわたり決済した約50万円を取り戻したい。
  2. 県外に住んでいた時に知り合った男性に「パソコンで、ツールを使って投資システムを運用すれば儲かる。」と誘われ、申し込むことにした。
     ツール代金として40万円が必要と言われ、直接会って手渡した。その後、いつまで経ってもパソコンに情報が送信されて来ないので、何度もその男性に連絡したが、「担当者に連絡する。」「もう少し待ってほしい」などとはぐらかされて、そのうち電話にも出なくなった。
     不審になったので、渡した40万円を返してほしいが、お金を渡した時に領収書も受け取っておらず、このことに関する書面も無い。又、その男性については、関東地方に住んでいるらしいことと携帯電話番号しか知らない。

アドバイス

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 「バイナリーオプション」とは、為替相場等の上がり下がりを予想するもので、取引終了時に事前の予想価格を上回った場合に一定額を受け取ることが出来る取り引きですが、予想が外れれば投資した金銭は損失になります。比較的短い期間で結果が出る為、繰り返し取引することで損失が大きくなる恐れがあります。
 日本の顧客との間で、業としてバイナリーオプション取引などの金融商品取引を行う場合は、海外事業者も含め、金融商品取引業の登録が必要となりますが、トラブルになっている事業者の多くは海外に所在しており、国への登録も確認できていません。

1の相談の事業者は、国の許可を受けていない海外事業者であり、詐欺行為があったことを証明して交渉することは非常に困難と思われることを伝えました。
 クレジットカード会社を通じて決済代行会社に協力を求めるよう説明し、経緯と要望を書面で送付して話し合うよう助言しました。

2の相談は、「バイナリーオプション」を騙っていますが、個人に騙されてお金を渡したケースと思われます。騙されたことを証明するものが何も無いので難しいですが、相手に「騙されてお金を渡したので返金してほしい。返金してくれなければ警察に申し出る。」と根気よく伝えて行くよう助言しました。

『ネット上の、「簡単に儲かる」「絶対に儲かる」という広告を見て海外事業者と取引を始めたが、損失が出るたびに決済を繰り返し、投資した金額が全て失くなってしまった。』『予想が的中し利益が出たにも関わらず、手続きが煩雑でお金が受け取れない。』などの相談が寄せられています。また2の相談のように、「バイナリーオプション」を騙った詐欺的行為の被害に遭うケースも見られます。
 「バイナリーオプション取引」はリスクの高い取引であることを理解し、広告やセールストークを鵜呑みにしないようにしましょう。
 不審に思ったら消費生活センターに相談しましょう。


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