本文
【相談事例】 詐欺的なサクラサイト商法に注意!若者編
相談内容
- 携帯に突然「あなたに4千万円をあげる。」というメールが届いた。驚いて「是非欲しい。お金を受け取るにはどうしたらよいですか。」と返信をすると、「受け取るためにはこのサイトに登録してほしい。」と指示があり、メールに貼り付けてあったURLにアクセスした。
不審に思いながらも、4千万円が貰えると思い登録したが、相手から「お金を受け取るにはポイント購入が必要。」と言われ、更に不審になり、無視することにした。相手から「ポイント代の支払いがない。」「お金が欲しくないのか。」等のメールが1日に何回も届くようになった。どうしたらよいか。 - 登録しているSNSに自分の体調を気遣うような内容のメールが届いた。知らない人だったので「間違ってメールを送信していませんか。」と返信したところ、「これもご縁なので友達になりませんか。」と返信があり、軽い気持ちでメールをやり取りするようになった。
「この携帯電話が使えなくなるので、一旦こちらのサイトに登録してそこでメールをしないか。」と言われ、出会い系サイトのようなところに登録した。
そのうち「お互いにメールアドレスの交換をすれば、ポイント代を払わずに直接メールのやり取りができる。サイトにアドレスの開示申請をしてほしい。」と言われた。サイトからは「開示にはお金がかかり、現在、相手がその代金を負担している。手続き終了後に返金するので、すぐお金を払うように。」と言われ、クレジットカードで決済をした。
その後も次々、お金を請求され合計で30万円のカード決済をしたが、サイトは「エラーになっている。開示できない。」と言うだけだ。
騙されたと思うので、決済した30万円を取り消してほしい。
アドバイス
「お金をあげる」「友人にならないか」等のメールが来て、悪質な出会い系サイト等に登録を誘導され、お金を支払ったという相談は、SNSを利用する若者に多く見られます。悪質なサイトはポイント代を購入させるために様々な理由を言ってきます。知らない人がお金をくれるということは考えてみれば、あり得ないことであり、またメールアドレス開示のために代金が必要、ということも不自然なことです。
事例1の相談者は、「今ではお金がもらえるとは思っていない。もうこれ以上関わりたくない」とのことで、携帯のアドレス変更等を行い、今後一切反応しないよう助言しました。
事例2の相談者には、相手やサイトからのメール内容を証拠として、プリントしたものを同封し、クレジット会社、決済代行業者、サイト事業者に経緯と決済取り消し要求の手紙を送付し、交渉していくことを説明、助言しました。その後、センターが斡旋に入りましたが、サイトが関わっていることを証明出来る内容のメールが消えてしまい、サイトは関与している事実を認めず、取消しの交渉は難航しました。サイト事業者、決済代行業者と交渉を重ねた結果、30万円全額ではなく、1部が決済取り消しになりました。
知らないメールに反応しないこと、安易にうまい話を信用しない事がトラブルを防ぎます。不審に思ったら、消費生活センターに相談しましょう。