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「ゆきん子舞」における多収栽培のための施肥窒素量と生育のめやす

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0296127 更新日:2020年7月1日更新

「ゆきん子舞」は、施肥窒素量として基肥7kg/10a、穂肥を幼穂形成期頃に4kg/10a施用することで660kg/10a以上の多収を確保でき、食味と品質が安定します。

「ゆきん子舞」における多収栽培のための施肥窒素量と生育のめやす [PDFファイル/384KB]

 

 

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「ゆきん子舞」における多収栽培のための施肥窒素量と生育のめやすです。

 

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需要者ニーズに対応した多収で高品質・良食味の県産米の生産が求められています。
そこで収量の確保(10a当たり660kg以上)と品質及び食味の安定を両立させる施肥法について、倒伏抵抗性が強く、高品質の早生品種である「ゆきん子舞」で検討しました。

 

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試験は平成26,27年は作物研究センターで、平成28年は新発田市の現地ほ場で行いました。
作研試験は化学肥料を用い、10a当たり窒素は基肥5、7kgの2水準、1回目穂肥2~4kgの3水準、2回目穂肥0、2kgの2水準の施肥試験で、移植は60株/坪で5月8日に行いました。

 

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基肥+穂肥の総窒素量と収量の関係を示しました。10a当たりで総窒素量11kg以上の施用で、660kg以上の収量となることがわかります。

 

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これは10a当たりの基肥量及び穂肥量別の玄米タンパク質含有率と食味を示しています。
基肥は7kg、穂肥は幼穂形成期頃に4kg施用し、出穂期14日前の2回目穂肥は無施用の施肥法では、玄米タンパク質含有率の増加が抑えられ、食味が安定します。

 

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また整粒歩合及び白未熟粒割合をみても、玄米品質の低下はなく整粒歩合70%以上が確保できます。以上から、基肥7kg、1回目穂肥4kg、2回目穂肥無施用の施肥法により、高品質・良食味米で660kg以上の多収生産が可能となります。

 

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基肥7kg、1回目穂肥4kg、2回目穂肥無施用の施肥法による生育要期の生育及び収量構成要素のめやすを示します。

 

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現地実証を平成28年新発田市の現地ほ場で行いました。
10a当たり窒素は基肥7kg、1回目穂肥4kgとし、2回目穂肥0kg及び2kgの2つの実証区に一発基肥肥料に1回目穂肥2kg施用の区を対照として、50株/坪、5月5日移植で検討しました。

 

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収量に有意差はありませんでしたが、実証区で多い傾向がありました。
整粒歩合は2回目穂肥0kgの実証(1)で他の2区より低下しましたが、いずれも75%以上と高品質となりました。
玄米タンパク質含有率は実証(2)が6.8%で最も高く、次いで対照区の6.2%、実証(1)の5.8%となりました。

 

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食味については総合評価に区による違いはみられませんでしたが、粘りは実証(1)で高く実証(2)で明らかに劣り、食味面で2回目穂肥無しが優っていることが示されました。

 

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以上の説明のまとめです。

 

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導入効果、導入対象、留意点です。

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