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過去の農業トピックス
農業トピックス、旬な農業情報 (過去)
【巻】センシングデータに基づいた可変施肥実証の田植えを行いました。(令和5年5月10日)
スマート農業技術の導入による収量・品質の向上及び安定化を目的に、西蒲区中之口地区でセンシングデータを基にした可変施肥田植えを行いました。
可変施肥は、収量コンバインのデータを基にして作成した施肥マップを、田植機に取り込み、前年の生育差に応じて基肥量を加減しています。
特に今回の実証ほ場のような1ha規模の大区画では、ほ場内の地力差が大きく管理が難しいため、当技術による適正な管理ができることで、収量・品質向上が期待されます。
さらに夏には穂肥の可変施肥も行う予定です。
※センシングデータ:生育状況を機械で感知したデータ。今回の可変施肥では、前年の収量コンバインで得た収量や成分のデータを利用しています。
【巻】令和5年産大豆の収量・品質向上に向けた「大豆技術対策研修会」を開催しました。(令和5年2月27日)
研修会当日は、大豆生産者(22名)や区、JA等の関係機関が参集し、令和4年産大豆の作柄や令和5年産の技術対策を中心に、研修を行いました。管内の令和4年産大豆は、夏期の異常高温や日照不足等が影響し、収量は平年に比べ大きく低下しました。そのため、次年度は、排水対策等の基本技術の励行について、参集者の共通認識が図られました。
また、県作物研究センターから、大豆病害虫(葉焼病、紫斑病、黒根腐病、マメシンクイガ)対策に関する研究成果について、紹介がありました。特に、葉焼病に関しては、令和4年産大豆で発生が多かったことから、参集者の関心を集めていました。今回の研修会では、7月に視察研修会で訪問した三条地区の法人の大豆の株の展示を行いました。管内生産者の株と比較すると、根粒菌のつき方に違いがあり、研修会終了後も参加者が熱心に株を観察していました。参加者からは、「課題が排水対策なので勉強になった」「病害虫対策がとても参考になった」等のご意見をいただきました。今後も、大豆の収量・品質向上に向けて、生産者に必要な情報を提供し、支援していきます。
【巻】中之口・月潟地域の法人を対象とした「農業法人間の組織的連携」研修会を開催しました(令和5年2月4日)
法人間連携の強化により経営の効率化と後継者確保を目指すため、新潟市中之口・月潟地域の12法人から32人が参加し、山口県における法人間連携の先進事例を学びました。
最初に山口県集落営農法人連携協議会事務局長の水嶋啓一様から、「山口県とJA山口県の概要」について講演していただき、山口県では全国でもいち早く担い手の高齢化が進んでいたため、JA・県が集落営農法人の設立を推進していることを紹介していただきました。次に、山口県集落営農法人連携協議会の和田清孝様から、「山口県における集落営農法人連合体の設立と展開」について講演していただき、複数法人が出資した連合体(株式会社)を設立し、機械の共同購入、新規雇用、作業受託等の連携で各法人の経営発展を目指している事例を複数、紹介していただきました。講演に対して参加者からは多くの質問があり、関心の高さがうかがえました。この研修を契機として、中之口・月潟地域での具体的な法人間連携の検討につながることが期待されます。
【巻】農業者の農産物流通や労力確保の困ったを事業で解決するをテーマに研修会を開催しました(令和5年2月3日)
新潟市北区に本社がある、にいがた共創株式会社の円山広克代表取締役を講師に「農業者の困ったを事業で解決(農産物流通、労力確保)」をテーマとした講演会を、西蒲区農村地域生活アドバイザー連絡会と共同開催し、連絡会会員19人の参加がありました。講師は、農家の庭先集荷した農産物や加工品を県内スーパー、飲食店、道の駅等に配送販売する事業を中心に展開しており、現在は、村上市から長岡市までの範囲で140名の生産者が登録・利用し、複数の売り場への配達作業に忙殺されていた農業者が生産活動に集中できると好評を得ているとのことでした。また、農業者が直接販売する際に多くの労働力が必要とされる包装作業を、福祉作業施設とむすびつけることで、農業者の包装作業の労力軽減にもつなげているなど紹介いただき、参加者は熱心に聞き入っていました。
【巻】作柄検討会開催 ~令和4年度稲作を振り返り、令和5年度稲作の準備を始めます~(令和4年12月9日)
稲作農家の高品質米生産を支援する関係機関が参集し、4年度稲作の評価と要因分析を行いました。
4年度は「異常気象への万全な対応」を重点推進項目に設定し、関係機関が連携した栽培指導とタイムリーな情報提供を行い、多くの生産者では適切な栽培管理が実施されました。
その結果、6月後半から8月前半にかけての高温、8月後半の日照不足などの異常気象に遭遇しましたが、収量は平年並、主要品種の品質は平年を上回る1等級比率を確保できました。
しかし、一部生産者では、籾数過剰を導いた過剰な基肥や中干しの遅れ、後期栄養不足につながった穂肥不足や早期落水といった管理の不備による品質低下が見られたことから、低品質者の底上げを図り、より高い品質を確保するための推進内容を検討し、次年度の重点推進対策について共通認識を持ちました。
今回の検討結果を元に、5年度は「異常気象に備えたコンパクトな稲づくり」を推進し、高品質米産地としての定着をめざします。
【巻】GAP(農業生産工程管理)の取組を契機に農場ルールを設定・守ることで、社員の自立とスムーズな農場運営を実現した法人への視察研修会を開催しました(R4年12月2日)
GAP(農業生産工程管理)をテーマとした先進地視察を新潟市西蒲区と共同実施し、管内法人14名の参加がありました。視察先は、柏崎市の有限会社山波農場で、第三者認証であるJGAP認証を精米を含む米で取得している法人です。当日は、山波剛代表より農場の農薬庫や機械格納庫の管理方法など自社の取組の説明と、農場管理のポイントについてアドバイスを頂きました。
また、研修会場では、山波農場がGAPに取り組んだことで、(1)お客様からの信頼アップ、(1)社員の意識向上による組織活性化、(2)安全に対する意識向上、➂業務の効率化による経費削減の効果について紹介いただき、参加者は熱心に聞き入っていました。
【巻】新規就農者交流研修会に西蒲区・西区の新規就農者17名が参加し、現地視察と情報交換等交流をしました。(R4年11月30日会場:(有)そら野ファーム)
先輩農業者(就農4年目)が働く(有)そら野ファームのいちごハウスを視察し、その後併設の直売所そら野テラスのフリースペースで3グループに分かれ、参加者同士の意見交換で交流しました。グループ別の交流では、日々忙しい中でどのようにやる気を維持しているか、情報収集や仕事に関する自己研鑽をどのようにしているかなど、各自が聞いてみたいこと等をグループ内で自由に発言し、うちとけた様子でした。当日は4Hクラブ(なじら)メンバーから自由に参加してほしいとのPRもありました。参加者からは、「楽しい時間をすごせた」、「交流がとてもよかった」との感想が多く聞かれました。
(新潟地域振興局巻農業振興部・新潟地域農業振興協議会(西部支部)の主催)
【巻】巻地域の4Hクラブ「なじら」が、長岡地域の4Hクラブ「ポマト倶楽部」と合同研修会を開催しました(R4年11月25日)
第三者継承と6次産業化をテーマに巻地域と長岡地域の若手農業者12人が研修に参加しました。ポマト倶楽部員が、長岡市の(株)かわかみ農園で現在進めている第三者継承の取組について情報提供し、その後、なじらクラブ員の農場へ移動し、新潟市西蒲区の(株)くにみ農産で日本酒に漬けた干柿、新潟市西区の岩崎食品で大根のからし巻等の農産物加工について紹介していただきました。
参加者からは、「商品開発の経緯や販売戦略について、勉強になった。」、「地域外の農業者との交流は有意義だった。また開催したい、次は長岡で!」等の感想が聞かれました。
【巻農業振興部】旬な情報
稲ホールクロップサイレージ(稲WCS)の収穫が始まりました(令和4年8月2日)。
今年、初めて取り組んだ西区の稲作農家が、約2haを収穫・調製しています。
収穫作業においては、品質を向上させるため梱包密度をあげ、乳酸菌を添加しました。収穫した稲WCSは、飼料高騰が続いて粗飼料の確保が難しくなっている酪農家に供給します。
※稲WCSは、稲発酵粗飼料とも呼ばれ、稲の米粒が完熟する前に刈り取り、ロール状に成形しフィルムで包み発酵させた飼料です。
収穫動画はこちらです。<外部リンク>
【巻】旬な農業情報
黒埼地区の春ブロッコリーの出荷が始まりました(R4年5月13日)。
黒埼地区の春ブロッコリーの出荷
県内最大の春ブロッコリー産地の黒埼地区で、出荷が始まっています。
現在、新潟かがやき黒埼園芸センターでは日量2,000ケース前後を県内と首都圏に出荷しています。
今後は、更に増加し5月中旬から6月上旬に出荷ピーク(3,500ケース前後)を迎えます。
ぜひ、新鮮な黒埼産ブロッコリーをお召し上がりください。
【巻】旬な農業情報 動画(Youtube) 水稲の収穫風景(西蒲区中之口) (R3年9月28日)<外部リンク>
【巻】旬な農業情報 動画(Youtube) 飼料用とうもろこしの播種とその後の生育 (R3年6月25日)<外部リンク>