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真人(まっと)むじなの穴「佐渡島まで逃げ道掘る」

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0565301 更新日:2023年3月15日更新

3月2日(木曜日)放送

田中 信太朗 記者

収録様子

放送内容

(佐野局長)=FMながおか 放送局長 佐野 護さん

(田中記者)=新潟日報社 長岡支社 報道部 記者  田中 信太朗さん

 

今日は、新潟県・新潟日報・FMながおかコラボ企画「地域の魅力発信します!」をお送りします。

(佐野局長) 本日は1月18日の新潟日報朝刊に掲載された「民話の里 訪ねて」の記事を書かれた、新潟日報長岡支社の記者 田中信太朗さんに、小千谷市にある「真人(まっと)むじなの穴」についての話をお伺いいたします。田中さんどうぞ宜しくお願い致します。

(田中記者) よろしくお願いします。

(佐野局長) 2年連続のご出演ということになります。昨年は染めましたよね。

(田中記者) そうですね。片貝の藍染めを体験させて頂いたことを、お話させてもらいました。

(佐野局長) 今回も小千谷ということになるんですけれど、「真人むじなの穴」これはどういう穴なんでしょうか。

(田中記者) はい。小千谷市に真人(まっと)町という地域がございまして、その中に若栃(わかとち)集落という地域があるんですけれども、そこを通る県道脇に階段があってですね、そこを少し上がると突然真っ暗な穴があるんですね。

(佐野局長) その穴は実際にある。

(田中記者) 穴は実際にあるんですね。これが「真人むじなの穴」というふうに呼ばれています。

(佐野局長) なるほど。どういう伝説になってくるんですかこれが。

(田中記者) はい、地元に伝わる話だとですね、江戸時代後期のお話になるということなんですけれども、人々を化かして困らせるムジナがいたということです。例えば、煙が見えたんですけども、現場に行ってみると、実は火事ではなかったりとか、お葬式の話があったけれども、そのお葬式で名前があがった人は実は元気にしていたとかですね。こういうふうにムジナ、まぁタヌキがですね、人々を化かして困らせるというようなお話が伝わっております。

(佐野局長) いよいよ、困った人たちはですね、このムジナを退治しようという作戦にでるんですか。

(田中記者) はい、そうなんですよね。実際にあるムジナの穴のところにですね「いぶし作戦」ということで、煙をその穴の方に送って出てきたところを捕まえようという作戦だったんですけれども、この煙がなんとですね、出てこなくて空を見上げるとなんと、佐渡の方面の方から煙がもくもくもくもくと上がっていったということで、佐渡まで穴を掘って逃げたんじゃないかという。

(佐野局長) そういう伝説なんですね。これ実際に調べた人がいるんですか。

(田中記者) はい、そうですね。もうだいぶ前になるんですけれども1963年、今、閉校しちゃったんですけれども、若栃小学校の子どもたちがですね、実際に穴に入ってみて調査をしたということでですね。今回記事でも紹介させて頂きましたけれども、当時小学校6年生でその調査に参加した細金幸一さん、この方にお話しをお伺いしました。

(佐野局長) 実際に佐渡まで続いているかもしれませんからね。調べてみないとわかんないですから。

(田中記者) そうですね。

(佐野局長) 実際に調べたわけですよね。調査のときはどうだったんですか。

(田中記者) はい、穴はですね、入口は大きいんですけれども。

(佐野局長) これね記事を見ると入口がおっきいんすよこれ。写真を見ると。

(田中記者) はい、たぶんその中に入るとすごい狭い穴が、続いていったと。なので子どもの体じゃないと中に入れないような、真っ暗で怖かったというふうに細金さんおっしゃっていてですね。

(佐野局長) 実際にそれ、調査した地図みたいなのがあるんですけども。

(田中記者) はい、そうなんです。なんと、地図におこしたものが細金さんがもっていましてですね。

(佐野局長) 細金さんが持っていらっしゃるんですね。それを。

(田中記者) はい。

(佐野局長) 人間と動物がですね「仲良くやっていこうよ」みたいなメッセージをちょっと伝えてくれてるのかなとも思うんですけどもね。

(田中記者) 小千谷で民話の伝える活動をしている「小千谷語り部の会」の代表の須田典子さんにお話しをお聞きしたんですけれども、中山間地の小千谷は、動物と人間の関わりをモチーフにした伝説、民話が多いというふうに語っていましてですね、そういう意味で人間と動物がですね、今だと敵対したり結構マイナスな方向にとらえがちですけれども、苦しむ中でも人々が動物と共存していくっていうところを、おもしろおかしく伝えてるんじゃないかなというふうにおっしゃっておりました。

(佐野局長) 実際にこのね、佐渡島から煙が上がるわけですよ。はなしによると、人の交流がそこから生まれたということなんですね。

(田中記者) はい、細金さん含めて、偶然佐渡の方が真人のムジナの穴を知ったらしくてですね、佐渡の方と真人地域の方々が、今から20年ほど前になりますかね、お酒を一緒に飲んだりとかそういう交流があったということなんですね。

(佐野局長) この伝説が人と人を繋いだわけですよ。真人と佐渡を繋いだ。

(田中記者) 穴は繋がってないけれども人々の交流が繋がっているということで、良いお話がありました。

(佐野局長) 小千谷市真人地域にある「真人むじなの穴」の物語を知りたい方は、1月18日の新潟日報朝刊「民話の里 訪ねて」の記事をぜひご覧ください。田中さんどうもありがとうございました。

(田中記者) ありがとうございました。

 

(佐野局長) 次回の放送は、3月9日木曜日です。八百比丘尼の松「不老不死重なる生命力」の記事を書かれた村山穂波さんが登場します。

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