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【長岡】「地域高齢者等の『食』をサポートする体制整備検討会」を開催しました。
近年、一人暮らしの高齢者世帯や高齢者夫婦世帯等が増え、食事の心配事を抱えている方が多いことや低栄養等が課題となっていることから、地域高齢者等の栄養・食生活を支援する体制整備が求められています。
そこで、長岡地域振興局健康福祉環境部では、利用したい食事サービスとしてニーズが高まっている配食サービス等の情報を関係者と共有し、今後の地域高齢者等の栄養・食生活支援の取組について協議するため、標記検討会を開催しました。
※用語の定義
「地域高齢者」
自宅等の住まいに在住する65歳以上の高齢者(在宅療養者、通所介護等の在宅サービスを利用する要介護者等を含み、医療施設の入院患者、介護保険施設の入所者等であって医師、管理栄養士、栄養士等により栄養管理が行われている者を除く。)
「地域高齢者等」
地域高齢者に準じた健康支援が望まれる65歳未満を含む
(出典:平成29年3月30日厚生労働省健康局長策定「地域高齢者等の健康支援を推進する配食事業の栄養管理に関するガイドライン」)
開催概要
日時
平成30年3月6日(火曜日)午前11時30分から午後2時まで
会場
長岡地域振興局会議室棟 大会議室
参集機関・団体
市町介護予防主管課及び保健主管課等、地域包括支援センター、
市町社会福祉協議会、長岡地域介護支援専門員協議会、
中越NST、新潟県栄養士会長岡支部、
新潟県食生活改善推進委員協議会長岡地区連絡会
内容
開会あいさつ
はじめに、当部地域保健課長の内藤が開会のあいさつをしました。
「地域包括ケアシステムの構築として、在宅で過ごされる高齢者等のQOLの向上のためには、栄養・食生活の支援が必要になっています。
また、平成29年3月30日厚生労働省健康局健康課長から『地域高齢者等における配食の機会を通じた健康支援の推進について』が都道府県に通知され、当部では長岡地域配食サービス等情報一覧表を作成しました。
参集者の皆様には、日頃感じている地域高齢者等の食生活の現状や、取組の課題等をお聞かせいただき、今後、当部としても皆様と共に地域高齢者等の栄養・食生活支援を進めていきたいと考えておりますので、忌憚のない御意見をいただけますようお願いいたします。」
情報提供
続いて、地域保健課職員より「地域高齢者等の栄養・食生活支援に関する動向について」と当部で作成しました「長岡地域配食サービス等情報一覧表について」を情報提供いたしました。
試食・意見交換
管内で利用できる配食サービスの弁当(4種)を試食しました。
試食した弁当(4種類)と試食の様子
試食後、「地域高齢者等の栄養・食生活支援の課題と今後の取組について」をテーマに、意見交換を行いました。
主な意見
- 地域高齢者等の栄養・食生活支援の課題について
- 地域高齢者等によっては配食サービスの価格が高く、1食を2人または2回に分けて食べている方もいる状況。
- 認知症で冷凍食品をレンジで温める行為が難しい人もいる。
- 地域包括支援センター職員として、やせが気になる方への訪問の際、体重計を持参し、体重測定することで体重の推移を把握している。
- 低栄養も課題ではあるが、過体重の方でも、食事内容に偏りがあるように感じる。
- 独居の高齢者で食事内容の偏りがある方が見受けられる。(菓子パン、ご飯にふりかけのみ等)
- 高齢者自身がしっかり食べる必要性を感じていない方もいる。また、栄養に関する知識はあっても行動に移せない状況もあるように感じる。
- 地域高齢者等の栄養・食生活支援の今後の取組について
- 多職種が同じ方向を向いて取り組んでいくことが必要ではないか。
- 「長岡地域配食サービス等情報一覧表」を業務の中で活用していきたい。
- 独居高齢者が今後ますます増えていくことが予想されていて、見守りを兼ねて、配食事業者と連携した取組を実施していきたい。
- 食事のバランスも大切ではあるが、「食」は生活の楽しみとしても重要であると考えることから、会食・共食など、独居高齢者等が「食」を楽しめる機会があるとよいと思う。
今後の取組について
当部では、今回の検討会の意見を踏まえ、地域高齢者等の栄養・食生活支援の取組を引き続き推進していきます。
また、地域高齢者等の栄養・食生活支援の際に関係者の皆様が活用できるよう、「長岡地域配食サービス等情報一覧表」を作成し、下記のリンク先に掲載しましたのでぜひ御活用ください。