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【村上】蜂刺され被害の防止について
「蜂刺され被害」を防ごう!
夏から秋にかけて、森林ではスズメバチなどの蜂類が活発に活動します。スズメバチなどの蜂類の生態を知り、「蜂刺され被害」の防止をお願いします。
また、蜂刺されのおそれのある場所で作業する場合は、あらかじめ蜂アレルギーの検査又は診察を受け、重篤なアレルギー反応を起こすおそれのある作業者は、その旨を名札等で他者に分かるよう表示するとともに、アドレナリンの自己注射器(エピペン)を携行するよう努めて下さい。
特に、危険な時期は8~9月ころと言われています。働き蜂が増え、巣が大きくなり外的に対する攻撃力が最も大きくなっているようです。
蜂刺され被害の防止について、詳しくは下記をご覧下さい。
- (独)森林総合研究所作成「森林レクリエーションでのスズメバチ刺傷事故を防ぐために」(PDFファイル、見開き8ページ)<外部リンク>
- 林業・木材製造業労働災害防止協会作成の「蜂刺され災害を防ごう!」(PDFファイル、2ページ)<外部リンク>
スズメバチの巣はどんなところに多い?
- 切り株跡や土中
- 茂みの中
- 大きな木の樹洞(うろ)
- 鳥の巣箱
- 小屋の軒先や天井裏
スズメバチの巣のありかは、外からはなかなかわかりません。巣に近くなると、巣に出入りするハチが多くなるため、飛び交うハチの数が多くなってきます。あたりを飛ぶハチが増えてきたら、よく注意しましょう。また樹洞や道ばたの穴などを木の枝などでむやみに突いたりしないように気をつけましょう。
ハチがそばに寄ってきたら?
スズメバチは外敵が巣に近づくと、「これ以上近づくな!」という意味の行動をとります。
- 相手の周りをしつこく飛ぶ。
- 相手に狙いをつけて、空中で停止する。
- あごをかみ合わせて「カチカチ」という音を立てる。
こういうときには、できるだけじっとして、ハチが飛びさるのを待ちましょう。こわいのでつい手でふりはらったりしがちですが、すばやい動きをするとハチは攻撃してくるおそれがあります。
巣から離れた場所にいるハチはわざわざ人間を襲うことはありません。ただし種類によっては、人間の汗とか、飲食物を目当てに寄っててくることがあります。こうしたハチは、上に書いたような行動はとらず、肌の上や食物の上に止まろうとします。こうした場合も、強く手をふったりすることなく、そおっと払いましょう。
万一に備えて
森に出かけるときは以下のように心がけ、スズメバチに備えましょう。
- 長袖、長ズボンを着用しましょう。
ハチ対策にとどまらず、肌の保護は野外活動の基本です。 - 白や黄色の服装や帽子を着用しましょう。
外敵に対して攻撃体勢に入ったスズメバチは、黒いものに対して真っ先に向かってきます。黒と比べると、真っ白や黄色はより安全な色といえます。 - 殺虫スプレーを携帯しましょう。
ただしスプレーだけで巣を駆除しようとするのはたいへん危険です。またいわゆる虫除けスプレーや虫除けクリームは、刺すハチに対しては全く役に立ちません。 - ひとりだけでの行動は避けましょう
万一の場合、助けを求めることができません。ただしあまり大きな集団で歩くと、振動や動きなどで巣を刺激する危険が増します。遠足などでは、小さなグループにわかれ、しずかに行動しましょう。万一襲われたときも、小グループのほうが手際よく逃げられます。 - 匂いに気をつけましょう
野外での活動のさいは、化粧品や香水などの使用はさけるようにしましょう。またジュースなどの缶にハチが入ったのを知らずに飲んでしまうと危険です。 - 自分の体質を周囲に知らせましょう
スズメバチに刺されたときに全身症状を起こしたことのある人は、ハチ毒アレルギー体質であるおそれがあります。病院で相談すれば、ハチ毒アレルギー検査をしてもらうことができます。もしアレルギー体質とわかったら、野外に出るときは他の人にそれを知らせておくことはもちろん、「私はハチ毒アレルギー体質です」と記入した名札を着けておくと、応急処置に役立ちます。また、アレルギー症状(アナフィラキシー・ショック)を軽減するための自己注射器(商品名:エピペン)の処方を受け、持参することもできるようになりました。
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