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【南魚沼】感染症情報(令和6年第41週、10月7日から10月13日)
南魚沼地域の感染症情報についてお知らせします
◆南魚沼保健所管内では、新型コロナウイルス感染症が流行しています。
◆全国では、過去5年間の同時期の平均と比較してかなり多い状況となっており、厚生労働省は令和6年10月8日付けで都道府県に対して注意喚起を行っています。
◆マイコプラズマ肺炎の基幹定点医療機関当たり報告数は、南魚沼管内では2.00と前週の6.00と比べ減少していますが、全県では1.38と前週の0.92に比べ増加しており、例年に比べ多い状況となっています。
★警報・注意報
警報:大きな流行が発生または継続しつつあると疑われる場合に発令されます。
注意報:今後大きな流行が発生する可能性が高い場合や流行が継続していると疑われる場合に発令されます。
※定点医療機関(定点)
対象となっている感染症について、該当週の患者発生数を保健所に報告いただく医療機関のことです。
南魚沼保健所管内では3医療機関(内インフルエンザ、Covid19のみの定点1)です。
※定点当たり報告数
対象となる感染症について、該当週にすべての定点医療機関から報告があった数を定点医療機関数で割った値(一医療機関当たりの平均報告数)のことです。
【例】1週間に定点医療機関全体からインフルエンザ患者の報告が計9人あった場合、南魚沼管内の定点数は3のため、定点当たり報告数は3になります。
新型コロナウイルス感染症について
他人への感染リスクについて
新型コロナウイルス感染症は、鼻やのどからウイルスが排出されますが、排出期間には個人差があり一般的に発症2日前から発症後7~10日間は感染性のウイルスを排出していると言われています。
発症後3日間はウイルスの平均的な排出量が非常に多く、5日間経過後は大きく減少します。
特に発症後5日間が他人に感染させるリスクが高いため、家庭内や外出時の対策が重要になります。
外出を控える期間について
令和5年5月8日以降、新型コロナウイルス患者は法令に基づく外出自粛は求められず、外出を控えるかどうかは個人の判断に委ねられます。
〇外出を控えることが推奨される期間
発症日(無症状の場合は検査を実施した日)を0日目とし5日間
発症後5日目に症状が続いていた場合は、解熱し他の症状も軽快して24時間経過するまでは外出を控えましょう
特に、重症化リスクを有する方と接触機会がある場合(医療機関や高齢者施設に勤務している、帰省等で高齢者に会いに行くなど)は、リスクを考慮した上で慎重な判断をお願いします。
また、症状がある場合は、会食や大勢の人が集まる場などへの参加は控え、感染拡大防止に御協力をお願いします。
【南魚沼地域】今週のトピック
■南魚沼保健所管内の社会福祉施設で新型コロナウイルス感染症や発熱、手足口病等の集団発生が報告されています。
施設種別 | 感染症 | 報告数 |
---|---|---|
児童福祉施設 | その他の感染症(発熱、手足口病等) | 1 |
障害福祉サービス事業所 | 新型コロナウイルス感染症 | 1 |
◆新型コロナウイルス感染症の定点あたり報告数は5.33(全県では3.03)と前週の7.00から減少しました。ピーク時と比較し定点当たり報告数は減少していますが、今週の定点当たり報告数は、全県と比較すると高い状況は続いているため、引き続き注意が必要です。
○発熱や咳などの症状がある場合は、外出を控えてください。
○やむを得ず外出される場合には、マスクを着用するとともに、手洗いの励行など基本的な感染対策の徹底をお願いします。
◆梅毒について
〇梅毒は、梅毒トレポネーマという病原菌によって起こされる感染症です。主に性交渉中に感染部位と粘膜・皮膚等が接 触することにより人から人に感染します。
〇梅毒は早期の治療で完治が可能ですが、診断が遅れると合併症を起こすことがあります。感染部(特に陰部)にしこりや発疹、普段と違う分泌物などが見られた場合は、医療機関に相談しましょう。
〇梅毒に感染している妊娠中の女性では、胎盤を通じて胎児に感染し、死産や早産、新生児死亡、奇形(先天梅毒)が起こることがあります。
〇全国、新潟県ともに届出数が多い傾向が続いていますので、引き続き十分な注意が必要です。
令和4年 | 令和5年 | 令和6年 | |
---|---|---|---|
南魚沼管内 | 3(男性3、女性0) | 0 | 2(男性2、女性0) |
新潟県 | 137(男性100、女性37) | 127(男性83、女性44) | 105(男性69、女性36) |
〇南魚沼保健所では梅毒の無料匿名検査を実施しています。
◆マイコプラズマ肺炎について
○感染経路は感染患者からの飛沫感染と接触感染によるが、濃厚接触が必要と考えられており、地域での感染拡大の速度は遅いと言われています。
○学校などでの短時間での曝露による感染拡大の可能性は高くなく、友人間や家族間での濃厚接触による感染に注意が必要です。
○潜伏期間は通常2~3週間で、初発症状は発熱、全身倦怠感、頭痛など風邪様症状を認め、左記症状出現後3~5日から咳が始まることが多いと言われています。経過に伴い咳は徐々に強くなり、解熱後も長く続くため(3~4週間)症状が軽快しない場合は医療機関を受診しましょう。
○特異的な予防方法はないため、手洗い、うがいなどの一般的な予防方法の励行が重要です。
全県で警報・注意報が発令されている感染症
◆手足口病の警報を発令しています
○定点当たりの報告数が全県で13.29と前週の10.42に比べ増加しました。国の示す警報基準(定点当たり5)を超えています。
感染症集団発生時の報告について
社会福祉施設における集団発生報告基準について
以下に該当する場合、保健所へ集団発生報告を行う必要があります。
1.同一の感染症若しくは食中毒によると疑われる死亡者又は重篤患者が1週間に2名以上発生した場合
2.同一の感染症若しくは食中毒の患者又はそれらが疑われる者が10名以上又は全利用者の半数以上発生した場合
3.上記1及び2に該当しない場合であっても、通常の発生動向を上回る感染症等の発生が疑われ、特に施設長が報告を必要と認めた場合
詳細については下記をご確認ください
報告様式は下記からダウンロードできます
その他の感染症
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