本文
健(検)診の受診を控えている皆様へ
<新型コロナウイルス感染症流行下でも健(検)診を受けましょう>
令和2年度のがん検診受診者数について
令和2年度のがん検診受診者数は、令和元年度と比べて、14万5,880人減少しました。
減少率は約20.5%であり、それにより278人のがんが検診により発見できなかった可能性があることが
わかりました。(下図参照)
がんは初期の段階では症状が無いことがほとんどですが、
定期的にがん検診を受けることによって、早期のがんを発見でき、早期に治療を受けることにつながります。
新型コロナウイルス感染症流行下でも、検診を受けて、自分の身体の状態を知ることは非常に重要です。
【がん検診とは】
がん検診の目的は、無症状のうちにがんを早期に発見し、適切な治療を行い、がんによる死亡を減少させ
ることです。新潟県では、がんで死亡する方は年間約7,900人、がんの罹患数(新たにがんと診断された数)
は年間約23,000件で、年々増加傾向にあります。
検診の種類 | 検診方法 | 対象者 | 受診間隔 |
---|---|---|---|
胃がん検診 | 問診に加え、胃部エックス線または胃内視鏡検査のいずれか | 50歳以上※1 | 2年に1回※2 |
子宮頸がん検診 | 問診、視診、子宮頸部の細胞診、および内診 | 20歳以上 | 2年に1回 |
乳がん検診 | 問診および乳房エックス線検査(マンモグラフィ) | 40歳以上 | 2年に1回 |
肺がん検診 | 質問(問診)、胸部エックス線検査および喀痰細胞診※3 | 40歳以上 | 1年に1回 |
大腸がん検診 | 問診および便潜血検査 | 40歳以上 | 1年に1回 |
「厚生労働省 がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針(平成28年2月4日一部改正)より」
※1:当分の間、胃部エックス線検査に関しては40歳以上に実施も可
※2:当分の間、胃部エックス線検査に関しては年1回の実施も可
※3:ただし喀痰細胞診は、原則50歳以上で喫煙指数が600以上の方のみ。過去の喫煙者も含む
<がん検診の問い合わせ先>
お住まいの市町村では、健康増進法に基づいて、がん検診を実施しています。ほとんどの市町村では、
がん検診の費用の多くを公費で負担しており、一部の自己負担でがん検診を受けることが出来ます。
なお、お勤めの職場や、加入する健康保険組合等でもがん検診を実施している場合がありますので、
ご確認ください。
↠県内市町村のお問い合わせ先:https://www.kenko-niigata.com/cancer/yobou/352.html<外部リンク>
【特定健診とは】
日本人の死亡原因の約6割を占める生活習慣病の予防のために、40歳から74歳までの方を対象
とした、メタボリックシンドロームに着目した健診のことです。新型コロナウイルス感染症対策による
生活スタイルの変化で、運動不足やストレスの増加など、生活習慣病のリスクが高まることが心配
されます。特定健診も毎年確実に受診し、生活習慣病を予防しましょう。
<特定健診の問い合わせ先>
ご自身が加入している医療保険者(自営業の方は市区町村へ、会社等へお勤めの方(被扶養者を含む)
は、お勤め先)までお問い合わせ下さい。
【健(検)診機関での感染症予防対策】
健(検)診機関では、3つの密(密閉・密集・密接)のそれぞれを可能な限り回避することにより、感染予防
に努めています。マスクの着用や体温測定など、感染症対策を行った上で、健(検)診に行きましょう。
<県内健(検)診機関の様子>
○受付前:ソーシャルディスタンスの距離の確保、受診者の体温測定など体調の確認を行います。
○手指消毒:十分な量の消毒液を手にすり込んでもらうために、スタッフがノズルの下までしっかりと
ワンプッシュします。
○休憩室や待合:椅子の配置の工夫や大型扇風機を使った換気をしています。
○椅子やドアノブなどの共用部分はスタッフが消毒作業を行います。