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【柏崎】観光地域づくりの活動紹介(柏崎観光地域づくり人材育成塾 塾生インタビュー)第3回

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0181155 更新日:2019年5月29日更新

 柏崎地域の広域的な観光振興に取り組んでいる柏崎地域観光推進協議会では、新しい柏崎地域を担う人材を発掘するため、「柏崎観光地域づくり人材育成塾」を開講しており、参加している塾生は、柏崎地域を何とか盛り上げたいと熱い気持ちを持って、活発な活動を展開しています。
 「柏崎観光地域づくり人材育成塾」では、平成30年度、公益財団法人 内田エネルギー科学振興財団の助成を受けて、塾生が、柏崎地域で観光・交流分野の先駆的な活動をしている若い事業家に、事業に対する考え方、地域とのつながり、生き方などについてインタビューし、情報発信する取組を行っていますので、ご紹介します。

(リンク)広域的な観光推進に取り組んでいます(柏崎地域観光推進協議会)


(第3回)「umicafe DONA」 柘植 香織[つげ かおり]さん

 柏崎市出身。新潟大学卒業後、新潟市や東京で働いていたが子育てを機に柏崎市へUターン。umicafe DONAをオープンして8年目。現在は自然食やお子さん連れの方々に優しいお店づくりや何かチャレンジジしたい人の場づくりなども行っています。
 (インタビュアー 橋本 和明[はしもと かずあき]さん)  「umicafe DONA」柘植香織さんの写真 umicafe DONA 柘植 さん

子育てのイメージが湧かなかった

――柘植 キッカケは長女の出産ですね。当時は仕事で東京に住んでいたんですけど、今後の子育てとか定住先を旦那と相談するなかで、小学生が人ごみの中で電車に乗って通学していたり、遊ばせる場所も時間やお金を費やさないとできない東京での子育てにイメージが湧かなかったんです。
 東京の近郊に住んで職場まで通うという選択肢もあったんですけど、子どものことを考えたり、自分たちの暮らしを考えたら別に東京にこだわることもないんじゃないかってお互いの意見が一致したんです。それに、主人はもともとサーフィンが好きで、子どもにも自分が昔やった川とか海で遊んだ原体験をさせたいという想いがあったので、海も山もある新潟での子育てがベストなんじゃないかという話になって娘が8か月の時に地元の柏崎へ移住を決めました。

支えてくれる人がたくさんいる

――都会と柏崎の生活を比較してみてどうですか
柘植 都会は刺激に溢れているかもしれないけど、その刺激や体験はお金を出して得られるものでした。それに色んな面で受け身になっちゃっていたなと思います。でも、地方は必要に駆られる部分もあると思いますけど、なければ自分で作るということが可能な環境ですし、海があって山があってその気になれば何でも産み出せるという環境は他の人にも活かしてほしいと思います。
――特に感じていることは?
柘植 実は、柏崎だと周りを見渡せばおじいちゃんのような歳の方から若い方まで身近なところに人生の先生みたいなスペシャリストがいるってことに東京に一回出て、帰って来て気付きました。お店を作るときもすごく協力してもらったんですけど発信すればそれを支えてくれる人がいるし、一人じゃできないことも協力してくれる人が周りにいるから自分がやりたいって思ったことを実現できるすごくいい環境だと思います。今はネットがあるからどこにいたってやりたいことはできるし、応援するよっていう大人とか支えてくれる大人も柏崎にはたくさんいると思います。今のカフェも大都会の真ん中でだと一人ではできなかっただろなと思うし、周りの人の協力はすごく心の支えになっていて、帰ってきてよかったと思いますね。

なんでもやってみたい性格

――飲食の仕事は以前から考えていたんでしょうか
柘植 自分はなんでも買うんじゃなくて作ってみたいって思う性格で、自分でも忘れていたんですが小学生の時からお菓子を焼いて人に配っていたようなんです。コーヒーも高校生の時からずっと好きでした。社会人になって事務職の仕事をしている時にも飲食のことに携わっていたくてフードコーディネーターの夜間学校に通って資格を取ったりしていました。結婚を機に正職員で働くことを辞めて、そこからは好きなことだけをやっていこうと思って、ずっと飲食の仕事をしていました。カフェをつくる計画は子供ができた時に一旦ストップしていたんですけど、2人目の子どもが生まれて幼稚園に行くタイミングで少し余裕ができたので、そこからカフェは始めました。

お母さんと同じ気持ちで

――お店のコンセプトを教えてください
柘植 お店のコンセプトにはナチュラルライフ&フードを掲げています。子育てのキッカケが大きいんですけど、すごく食のことに気を遣うようになって、それはやっぱり自分が作ったものが子どもの中に入るわけで、安心なものを食べさせてあげたいって気持ちからなんです。お店もその延長ですね。そのまんま安心して体にすっと入る食べ物を出していきたいなっていうのがあって、家でお母さんが子どもにつくるのと同じ気持ちで出しています。また調味料もこれだってものを使って、お米も市内の無農薬のものを使っています。すごくシンプルなことかもしれないんですけど余計なものは入れない。そういう自分が自然に寄り添ったライフスタイルをお店でもしている感じですね。
――特に、心掛けていることは?
柘植 Uターンしてから柏崎で子どもを連れて食事をしながら集まっておしゃべりできたり、ママがリラックスできる場所があまりないねって旦那とも話していて、あったらいいのにねって言ってたんです。赤ちゃんを連れているお母さんはどうしても周りに遠慮しちゃうところがあるから「そういう場所があればいいな」が次第にないなら作ろうという気持ちになっていきました。今のお店はこういうお店があったらいいなを形にした感じで、お店には畳のスペースをわりと広くとって小さい赤ちゃんがごろんとできるスペースを作ってます。 窓から柏崎の海が見える「umicafe DONA」の店内の写真 umicafe DONA

リセットとスタートの場所

――お客さんは何を求めて来られるのですか
柘植 このお店は目の前が海なのでその力が大きいと思うんですけど、お客さんには「普段の生活からここに来ることでリセットできる」とか「なかなか何もない海だけを見て、ぼーっとできる時間って作れないからここがあってよかった」って言ってもらえますね。
 あと、お店ではワークショップやコンサートなどのイベントをやってるんですけど、それをここで開催してもらうことで、商売までいかなくても自分でやってみたかったことをやるキッカケになったりだとか、そのイベントに集まった人同士で繫がりや新しい動きが出て来たりして、それを見るとすごく嬉しくなります。自分は特に何もしてないんですけど、こういう場所があることで新しい動きが生まれていると思うから、全く変わらない形でここにあり続けることが大事だなって思っています。

やりたいことはやってみる

――生き方や働き方で大切にしていることは?
柘植 自分がやりたいって思ったことは先ずやってみるってことかな。生き急いでる訳じゃないんですけど、人生って意外に短いじゃないですか。だからやりたいことはやんなきゃ損だなって思ってます。
 今までいろんなことをやってきたんですけど、ポジティブに考えれば、これまでの経験は良いことも悪いことも自分のものになっていると思うんです。もちろん全部がそう思えるわけじゃないけど、会社員時代に泣き暮らしてたような時があったから、今がとても幸せに感じるし、もしそれを知らなかったら今の状況も辛いと思ってるかもしれないですね。すごく回り道をしてきた気もするけど、実はその時その時に会った人とか経験が今すごく役に立ってるなってやっと思えるようになってきましたね。そういうことはその際中はわからなかったけど、ほんと無駄なことは一個もなかったなって今は思いますね。
――なぜ、今のような考え方に?
柘植 そう思えるようになったのも自分が変わったからだと思います。私も小さい頃は石橋を叩いて確実に渡るようなタイプで、会社員時代もやりたくないこともそこでやめたら負け、逃げるのは人間として失格だ!みたいに思ってた時もあったけど、今はやりたくないことはやらなくていいって思うようになってきましたね。人間の考えは変わるからやりたいと思ったこともやってみたら違うかもしれないし、一つの考えに固執しすぎる必要もないなと思うようになりました。なので、子どもにも失敗したくないって気持ちはわかるけど、失敗したくないからってやらないって選択はしてほしくないかな。

知らない世界を知ってほしい

――今後、目指しているものや考えていることはありますか
柘植 もっとこの場所を活用してもらいたいとは思っていますね。今までもたくさんイベントをしてきたんですけど、誰かに活用してもらうと自分では思ってみないような面白い使い方をしてくれたりするんですよね。それに何かやりたいって言ってくる人って面白い人が多いんですよね。やってみないとわからないことっていっぱいあって、世の中ってこんな面白い人がいるんだなって思うし、私自身もそれを見てみたいし知りたい。そしていろんな人に見てもらいたいなと思うんです。なのでやりたいことがあればできるだけ協力していきたいなと思っています。

「umicafe DONA」 柘植 香織[つげ かおり]さん インタビュー(PDF形式  332 キロバイト)

(リンク)umicafe DONA<外部リンク>


◇柏崎観光地域づくり人材育成塾 塾生インタビュートップ

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