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【柏崎】高校での食育授業を行っています
柏崎地域では、成人の循環器疾患、その要因となる糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の発症を予防するための望ましい食生活の知識、海・里・山に恵まれた柏崎地域の旬の食べ物や食文化・郷土料理の知識、自立した生活に向けた料理を作るスキル等を若い世代に身につけてもらうため、地域の食育関係者が講師となり、高等学校と連携して高校生への食育授業を平成28年度から行っています。
また、近年は頻発する自然災害に備えて災害時の食の備えに関する知識と技術を身に着けることを目的に、管内の高等学校や中等教育学校の家庭科でポリ袋調理やローリングストックの方法などを学ぶ授業を実施しています。
授業の主な内容
(1)「柏刈地域の食の歳時記(改訂版)」を活用した授業
○講話
- 柏崎地域の食文化、郷土料理
- 柏崎地域の旬の食べ物(野菜、魚など)
- 望ましい食生活(適正エネルギー量、朝食摂取、バランス食など)
○調理実習
- 魚のさばき方のデモンストレーション
- 地元食材や郷土料理を取り入れたメニューの調理、試食
○生徒と講師等による意見交換
○授業の振り返り(生徒の感想等)
(2) 災害時の食の備えに関する授業(「いのちを守る 未来につなぐ 食のそなえ」リーフレット」を活用した授業
〇 イントロダクション「地震という災害について-柏崎で起きた中越沖地震 日頃の備えについて」
〇 ポリ袋調理実習(パッククッキングによる調理-ごはん、大豆のトマトカレー(又は親子丼)、サラダ)
紙食器作成
〇 実食・振り返り
〇 ローリングストックについて
〇 アンケート実施
地域の食育関係者(講師等)
- 柏崎鮮魚商協同組合
- 新潟県食生活改善推進委員協議会柏崎支部
- 公益社団法人新潟県栄養士会柏崎支部
- NPO法人aisa
- 柏崎市
- 刈羽村
- 柏崎地域振興局
※順不同
生徒さんの感想(抜粋)
- 地域の人から学ぶことで、その地域の味が受け継がれていくんだろうなと思った。
- 地元のことだけど知らないことばかりだったし、旬を大切にしつつ地産地消になればいいなと思った
- 我が家でも魚より肉をよく食べるが、せっかく海のあるところに住んでいるのでもっと魚を食べたい。
- 何をどのくらい食べればよいのか詳しく分かった。
- ダイエットをするにしても栄養素を上手にとることが大切であるとわかった。
- 朝食を毎日食べる大切さを改めて教えてくれた。バランスの良い食事を心がけるべきと思った。
- 1月の地震(能登半島地震)の時に災害時の食事について考えていたので、今回の調理実習で実践できてよかったです。他にも何の料理ができるのか調べて作ってみたいです。
- ポリ袋調理は聞いたことしかなかったため、実際に作ってみて簡単につくることができてびっくりしました。さらに災害食とは思えないほどのおいしさだったので、家でもチャレンジしたいです。
- 災害のときにどのような食事をすべきなのがよくわかりました。災害に備えることの大切さを知ることができてよかったです。
- 簡単でもあったかくておいしいご飯を作れることが知れてよかった。そのためにも備蓄品をしっかりと確認しておきたい。
- 家族の人数に対して備えている水が少ないことが分かった。水は保存期間が長いし、ローリングストックをすれば無駄なく使えるので十分な量を備えておこうと思った。
- 今日学んだことを家族でも話し合ってみたい。
- ポリ袋調理やローリングストックについて知らなかったけど知ることができうまく実践することができました。これからに活かしたいと思います。
今後も柏崎地域では「いのちを守る 未来につなぐ」食育授業を関係者と共に実施していきます。