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新潟県の温泉
温泉は古くから湯治場として、保養、休養の場として、県民から広く親しまれ利用されてきました。近年は長寿社会の到来、余暇時間の拡大、国民の自然とのふれあい志向、健康への関心の高まりなどを背景として、温泉の果たす役割はいっそう重要なものとなっています。
しかし、県民の貴重な財産である温泉資源も限りがあり、決して無尽蔵なものではありません。この為、「温泉法」に基づき、一定の規制をかけ温泉資源の保護と利用の適正化を図る必要があります。
新潟県の温泉の現況(平成31年3月末現在)
新潟県では全市町村の30市町村から温泉が湧出しており全国第17位です。また、宿泊施設のある温泉地数は144件あり、全国で第3位です。
順位 | 都道府県名 | 件数 |
---|---|---|
1 | 北海道 | 163件 |
2 | 長野 | 70件 |
3 | 福島 | 53件 |
4 | 東京 | 49件 |
5 | 福岡 | 45件 |
17 | 新潟 | 30件 |
順位 | 都道府県名 | 件数 |
---|---|---|
1 | 北海道 | 246件 |
2 | 長野 | 214件 |
3 | 新潟 | 144件 |
4 | 福島 | 136件 |
5 | 青森 | 125件 |
6 | 秋田 | 120件 |
源泉総数は537井あり全国第13位で、その内、自噴泉の利用源泉数は142井で全国第10位です。総湧出量は66,141ℓ/分あり、全国第12位で、その内、自噴泉の湧出量は14,497ℓ/分で全国第15位となっています。
なお、利用源泉の自噴泉と動力揚湯泉の割合では、全国平均で自噴泉が24.1%であるのに対し、本県は37.9%と自噴泉の割合が高いといえます。
年度 | 自噴泉(湧出量:ℓ/分) | 動力泉(湧出量:ℓ/分) | 総湧出量 | 源泉当りの湧出量 | ||
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利用源泉数 | 未利用源泉数 | 利用源泉数 | 未利用源泉数 | 源泉総数 | ||
昭和55年度 | 21,174ℓ/分 | 26,590ℓ/分 | 47,764ℓ/分 | 188ℓ/分 | ||
118 | 36 | 71 | 29 | 254 | ||
平成10年度 | 24,337ℓ/分 | 48,670ℓ/分 | 73,007ℓ/分 | 149ℓ/分 | ||
161 | 64 | 199 | 65 | 489 | ||
平成15年度 | 34,008ℓ/分 | 51,507ℓ/分 | 85,515ℓ/分 | 168ℓ/分 | ||
174 | 61 | 212 | 62 | 509 | ||
平成20年度 | 23,048ℓ/分 | 52,860ℓ/分 | 75,908ℓ/分 | 145ℓ/分 | ||
156 | 68 | 220 | 79 | 523 | ||
平成25年度 | 21,167ℓ/分 | 49,397ℓ/分 | 70,564ℓ/分 | 132ℓ/分 | ||
149 | 82 | 240 | 62 | 533 | ||
平成30年度 | 14,497ℓ/分 | 51,644ℓ/分 | 66,141ℓ/分 | 123ℓ/分 | ||
142 | 91 | 233 | 71 | 537 |
近年は掘削や地層探査技術が向上するとともにポンプ性能が向上し、昭和62年度以降は1000mを超える大深度掘削が主流となってきています。
市町村別温泉の現況
温泉の多い市町村としては、長岡市、十日町市、南魚沼市等があげられます。特に近年では掘削技術の向上に伴い、平野部でも多くの温泉が湧出するようになりました。
にいがた環境自然マップ|下越地域|中越地域1|中越地域2|上越地域|佐渡地域
温泉利用状況報告書
温泉は地域を支える重要な観光資源としてだけでなく、県民の健康増進等にも大きく寄与する貴重な財産です。より多くの人々が温泉を楽しむことができるよう、その利用を推進する必要があります。
過去の温泉利用状況報告書はこちら
全国温泉利用状況(環境省HP)<外部リンク>
温泉利用の許可
地中から湧出する温泉は人に有害な物質を含むことがあることから、無秩序な温泉の利用を防止するために一定の規制がかけられています。
このため、温泉を公共の浴用又は飲用に供しようとするときは、温泉法に基づく許可申請を行い、知事の許可を受けなければなりません。
※平成11年までは暦年、平成12年以降は年度ごとの数値です。
温泉掘削等の許可
温泉資源には限りがあり無尽蔵ではありません。貴重な温泉資源を乱掘から守るために、一定の規制がかけられています。
このため、温泉を湧出させる目的で土地を堀削するとき、温泉の湧出路を増掘し又は温泉の湧出量を増加させるために動力を装置しようとするときは、温泉法に基づく許可申請を行い、知事の許可を受けなければなりません。
また、温泉堀削等の許可申請がなされると、学職経験者、関係団体からの代表者等で構成される「新潟県環境審議会温泉部会(年3回開催予定)」に温泉堀削等許可申請の内容を諮問し、その答申に基づき許可等の行政処分を行っています。
※平成11年までは暦年、平成12年以降は年度ごとの数値です。
関連リンク
- 環境省(温泉の保護と利用)<外部リンク>
- 温泉法に関する許可申請等
- にいがた環境自然マップ
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