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後藤正直代表理事/(農)坂口げんき農場

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0703566 更新日:2024年11月19日更新


集合写真
前列左から3人目:後藤正直代表理事

 
所在地 妙高市坂口新田
経営規模 水稲23ha 加工用ぶどう4ha ねぎ35a アスター2a さつまいも10a
構成員 24戸
従事者 6名
ホームページ https://genkifarm-myoko.com<外部リンク>

Q.(農)坂口げんき農場という名称は特徴的ですが、名前の由来について教えてください。

 景色

 平成に入ると坂口新田集落の農地の荒廃は著しく、3分の2近くの水田が耕作放棄されていました。このままでは集落存亡の危機になるのではと懸念し、集落全体で地域農業を考えるため、農地所有者全体が参加し平成19年に法人を設立しました。

 その際、法人名を集落の子供会から募集し、「元気を出していこう」という意味を込め「坂口げんき農場」に決定しました。

 その後、行政と相談し基盤整備を進め平成27年に完了し、基盤整備された棚田が出来上がりました。​

Q.水稲のほか園芸も様々な品目に取り組んでいらっしゃいますが、経営に対する考え方について教えてください。

 ぶどう

 水稲だけでは経営が成り立たないので、基盤整備後、稲作管理にかかる時間が激減したことにより、園芸部門を導入しました。トマト、ブロッコリー、だいこんなど様々な品目を栽培しましたが、決め手となる品目を見つけることができませんでした。

 そんな時、妙高市から加工用ぶどう80本の試作を依頼され、「豪雪地帯でぶどう・・・」と半信半疑でしたが、2年目に栽培できると確信し加工用ぶどうを本格的に導入しました。ぶどうは様々な人が興味を持つ作物であり、若者や都会からの人も呼び込みやすいのではないかと考えています。

 現在は、加工用ぶどうの他、ねぎ、盆花のアスター、冬期加工用としてのさつまいもを栽培し収益確保に努めています。

 

Q.上越地域でも多くの農事組合法人が設立されていますが、後継者の確保が大きな課題となっています。次の代表を確保するための意識づけや工夫などがありましたら教えてください。

ねぎ

 (農)坂口げんき農場では、毎月1回、組合員参加の定例会を行っており、法人の経営、栽培状況のほか、集落の行事についても話し合う場になっています。

 法人の運営は理事3人が中心でその中から代表を決めています。私は2代目の代表ですが、次の代表は理事の中で決まっています。理事になりその後代表になっていくのがベストであり、理事は集落の人にこだわっていません。

 

Q.アスター栽培やねぎの出荷調製など、女性が活躍している法人でもありますが、参加してもらうためにしていることや、シフト調整など工夫していることがあったら教えてください。

女性

 

 作業については老若男女かかわらず、できる作業・できる時間に携わってもらっています。シフト調整はせず、毎日朝礼・終礼時に、作業人数、内容等の確認を行っています。

 アスター栽培、ぶどうの管理、ねぎの出荷調整は、丁寧に作業をする女性の方が向いている作業であると感じています。

 

Q.​若手従業員の確保も困難な法人が多い状況ですが、御社の人材確保や若手が働きやすい環境整備などの取組について教えてください。

 3年間地域のこし協力隊で加工ぶどうの試作に携わってくれた人を7月から正規職員として雇用できたので、とても運が良いと思っています。彼の人となり、ぶどう栽培に臨む姿勢などを知ったうえで雇うことができました。

 若い人を雇用していくうえで大切なことは、仲間として受け入れること、働きやすい雰囲気づくりが大切です。福利厚生も充実させたいと思います。

 

Q.最後に、これからの展望や夢があったら教えてください。​​

後藤さん

 夢は継続して安定経営ができることです。また、なんとしても加工用ぶどうを成功させ、付加価値を付けていきたいと思っています。

 さらに次代の後継者を確保していきたいです。そのためには、冬期間の収入を確保することが課題です。農事組合法人なので農に携わることをしていければと思います。

 また農産加工品が良いのではと考えます。今シーズン、さつまいもを2,500本作付けしたので、焼き芋、干し芋に挑戦したいと考えています。

 

☆動画でも紹介中! Joetsu Hands File N04.(農)坂口げんき農場<外部リンク>

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