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同和問題は今も身近な課題です
- 同和問題とは
同和問題とは、日本社会の歴史的過程で形づくられた身分差別により、日本国民の一部の人々が長い間、経済的、社会的、文化的に低位の状態におかれ、現在でもいろいろな差別を受けるという、我が国固有の重大な人権問題です。 - 同和問題は、現在でも続いている重大な社会問題です。
残念ながら、現在でも、各地で様々な差別事件が発生し、苦しんでいる人たちがいます。特に最近ではインターネット上で同和地区を差別する書き込みなどがあります。 - 結婚差別、就職差別など、深刻な差別があります。
結婚差別とは、相手が同和地区の出身と分かると、そのことを理由に、婚約を破棄するものです。就職差別とは、企業が採用応募者の出身地や家族状況などを調べ、同和地区出身者の採用をしないなどの差別行為です。いずれも差別された人にとっては、精神面や生活面で深い傷をのこし、自殺につながる場合もあります。 - 部落解放令以降も差別が残っています。
明治4(1871年)の太政官布告(いわゆる「部落解放令」)により、法律の上で身分制度はなくなりましたが、現実には、100年以上たった今でも差別はなくなっておらず、偏見をなくすのはとても大変だということが分かります。 - 同和問題を正しく理解し、差別や偏見をなくしましょう。
人を出身地によって差別するという行為そのものが不当であり、同和地区出身者を差別することは決して許されることではありません。私たち一人ひとりが、身近な問題として同和問題を正しく理解し、差別意識や偏見をなくすなど、自らの問題として取り組んでいきましょう。
県民意識の現状~同和問題について~
〈令和6年度県民アンケート「人権に関する意識調査」 問12、12-1~4(同和問題)の結果〉
※小数点第2位を四捨五入したため、合計が100%に過不足することがあります。
問12 あなたは、同和地区(被差別部落)の存在や同和問題を知っていますか。(1つだけ選択)
選択肢 | 件数 | (全体)% |
---|---|---|
知っている | 259件 | 60.1% |
知らない | 172件 | 39.9% |
(全体) | 431件 | 100.0% |
以下、問12-1~問12-4は、問12で「知っている」と回答した方にお聞きします。
問12-1 あなたが同和地区(被差別部落)の存在や同和問題を初めて知ったのは、いつ頃ですか。(1つだけ選択)
選択肢 | 件数 | (全体)% |
---|---|---|
6歳頃まで(小学校に入る前) | 2件 | 0.8% |
7~12歳頃(小学生の頃) | 67件 | 25.9% |
13~15歳頃(中学生の頃) | 49件 | 18.9% |
16~18歳頃(高校生・旧制中学の頃) | 39件 | 15.1% |
19歳以降 | 75件 | 29.0% |
はっきりとおぼえていない | 27件 | 10.4% |
(全体) | 259件 | 100.0% |
問12-2 同和地区(被差別部落)の存在や同和問題を何(誰)から知りましたか。
(1つだけ選択)
選択肢 | 件数 | (全体)% |
---|---|---|
学校の授業の中で先生から | 87件 | 34.8% |
テレビ・ラジオ・新聞・本などから | 62件 | 24.8% |
家族から | 30件 | 12.0% |
職場の人から | 19件 | 7.6% |
同和問題の講演会や研修会などから | 12件 | 4.8% |
友人から | 8件 | 3.2% |
近所の人から | 5件 | 2.0% |
親せきから | 1件 | 0.4% |
県や市町村の広報誌や冊子などから | 0件 | 0.0% |
その他 | 7件 | 2.8% |
はっきりと覚えていない | 19件 | 7.6% |
(全体) | 250件 | 100.0% |
問12-3 同和問題に関し、現在、起きていると思う人権問題をお選びください。
(3つまで選択)
選択肢 | 件数 | (全体)% |
---|---|---|
差別的な言動をされること | 79件 | 31.0% |
結婚問題で周囲の反対を受けること | 77件 | 30.2% |
就職・職場で不利な扱いを受けること | 58件 | 22.7% |
身元調査をされること | 54件 | 21.2% |
インターネットを利用して差別的な情報が掲載されること | 47件 | 18.4% |
差別的な落書きをされること | 13件 | 5.1% |
その他 | 4件 | 1.6% |
特にない | 39件 | 15.3% |
わからない | 71件 | 27.8% |
(全体) | 255件 | 100.0% |
問12-4 同和地区(被差別部落)の存在や同和問題について、あなたはどう考えますか。
(1つだけ選択)
選択肢 | 件数 | (全体)% |
---|---|---|
人権に関わる問題だから、自分も含め社会全体で解決に取り組むべきだと思う | 130件 | 50.2% |
そっとしておけば自然になくなると思う | 28件 | 10.8% |
自分ではどうしようもない問題だから、誰かしかるべき人が解決してくれると思う | 22件 | 8.5% |
自分ではどうしようもない問題だから、成り行きに任せるより仕方がないと思う | 19件 | 7.3% |
同和地区の人だけの問題で、自分とは直接関係のない問題だと思う | 2件 | 0.8% |
その他 | 9件 | 3.5% |
わからない | 50件 | 19.3% |
(全体) | 259件 | 100.0% |
県の取組
※県の取組について、今年度これまで実施している啓発活動を掲載します。
内容が決まり次第、追加していきます。
啓発ポスターの掲示
部落差別は重大な人権侵害です。
差別や偏見をなくしましょう。
過年度の取組はこちらからご覧ください。
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