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加茂屏風(かもびょうぶ)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0627131 更新日:2024年1月18日更新

障子屛風 表装屛風

建具、加茂紙の技術があわさった産地の工芸品

障子屛風作成風景 加茂市の「大湊文吉商店」で製造されている工芸品です。大きく分けて、表装屛風(ひょうそうびょうぶ)、簾屛風(すびょうぶ)、障子屛風(しょうじびょうぶ)、格子屏風(こうしびょうぶ)の4種類があります。これらは屋内での目隠し・間仕切りをはじめ、インテリアや美術品としても使用されています。

 昭和5年から加茂市内で本格的な製造が始まった屏風。それまで産地に根付いていた建具等を製造する木工技術や加茂紙を扱う技術が活かされたことで品質がよく、昭和10年には業者23戸、年産20万本にも拡大したことが加茂市史の記録に残っています。その後昭和39年には製造業者15軒、従業員104人、行商人120人と地域の一大産業にまで成長し、昭和50年代に全国市場の90%を加茂の屏風が独占しました。現在は、生活様式の変化で需要は減少したものの、キャラクターコラボや浮世絵を配したり、ヨーロッパのデザイナーとコラボした屏風をフランスの展示会に出展するなど、屏風製造の技術を活かした製品開発や販路の拡大を続けています。

伝統技術の継承と時代にあわせた製品づくり

蝶番  加茂屏風の製造は、木材の加工(木取り、穴あけ、溝切など)、骨組み・枠組みの後、地貼りや表貼りを施すことにより表装屏風、簾入れ(すだれいれ)により簾屏風、塗装と障子貼りで障子屏風、格子組みの取り付けと塗装により格子屏風と、4種類の屏風を作ることができます。

 伝統的な製造技術としては、組子の木と木を接合するための溝切や組み方の一種であるホゾ組みがあり、不要な釘などがなく、見た目がきれいな屏風づくりに活かされています。

主な商品

  • 各種屏風​
    表装屛風 簾屏風 障子屛風 格子屏風

   左から、表装屛風、簾屛風、障子屛風、格子屏風

  • その他、組子技法を使った「FunnyWorks」やアウトドア商品も製造されています。

 ※大湊文吉商店さんのオンラインショップの他、実店舗やオンラインストアにて購入可能です。

事業者

になひてさんはこんな人(『新潟県伝統工芸品のになひて』インタビューページ)

  • 株式会社大湊文吉商店

新潟県加茂市秋房1-26
TEL  0256-52-0040​
HP<外部リンク>  Facebook<外部リンク> 

 

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