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三条六角巻凧(さんじょうろっかくまきいか)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0504522 更新日:2022年8月4日更新

三条六角巻凧

三条の空に舞う凧(いか)

三条六角巻凧制作風景​ 三条市の『須藤凧屋』で製造される工芸品です。「タコ」ではなく「イカ」です。

 平成27年に新潟県指定無形民俗文化財として指定された「越後の凧合戦習俗」で三条凧合戦が認定されており、その合戦に使用される全ての凧を当社で製作されています。

 三条六角巻凧は三条市で開催される三条凧合戦の際に使用されるもので、その合戦は1649年(江戸時代:慶安2年)に三条に村上藩の陣屋(藩庁が置かれた屋敷のこと)が設置され、旧暦の端午の節句に一年に一度、町を上げて凧揚げを奨励したのが起源とされています。

 陣屋は体力のある町民の若人を雇って大きな凧を作ったのに対し、町方(まちかた:町のこと)はお年寄りや女性が主となるため、作った凧は小さいものでした。陣屋の大きい凧が毎年勝っていたことを受け、「小さい凧が大きい凧に勝てる方法はないか」と話し合う中で出来上がったのが当工芸品と言われています。

六角形という珍しい形状

​​丸める様子 六角形の凧というものは全国に類がなく新潟県特有のものであり、県外にあるものも含め、そのすべてが三条で製造されていたという記述のある資料も残っています。

 六角形という形状は少ない風で揚げることが可能で操作性に優れており、凧合戦の際に激しい空中戦を展開することができるといった特徴があります。また、揚げない時は中骨(芯棒)を抜いて横骨を中心に丸めることができ、携帯性に優れています。

 横骨で使用する矢竹(やだけ)は古くから弓矢に使用されていて、節の隆起が少なく、節間の長い竹です。これを使った「骨組みづくり」に始まり、和紙を貼り合わせ完成品の大きさにする「紙継ぎ」、骨組みと和紙を張り合わせる「白凧貼り」、その後の「絵付け」、凧糸の結び付けである「鼻緒立て」を経て、六角巻凧が完成します。全ての工程は手作業で行われています。

主な商品

  • 六角巻凧
    三条六角巻凧

※直接購入のほか、燕三条地場産業振興センターなどでも購入可能。​ 

事業者

  • 須藤凧屋

新潟県三条市東裏館2-2-16
TEL 090-3223-3243​
E-mail  sudoikaya194028@gmail.com​
HP<外部リンク>  Facebook<外部リンク>

 になひてさんはこんな人(『新潟県伝統工芸品のになひて』インタビューページ)

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