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小国和紙(おぐにわし)
かつては年貢としても納められた小国和紙
長岡市小国町の『小国和紙生産組合』で製造されている工芸品です。
書道や絵画用の用紙などをはじめ、柿渋加工したものを着物の札紙(ふだがみ)として用いたり、近年では建築用の壁紙や、県内酒造会社の清酒ラベルなどにも使用されています。
1682年に農耕のかたわら楮(こうぞ)の栽培を行い、農家の冬の仕事として紙漉きを行っていたことが、旧小国村山野田集落の記録として残っています。
小国和紙は、水田のない山間地の集落において江戸時代には年貢として納められ、昭和初期には2,200万枚もの紙が生産されていました。
雪を利用し、白く光沢のある紙へ
原料となる楮(こうぞ)の皮を冬の晴れた日に雪上で天日に晒すことで漂白を行う「雪さらし」や、冬季間中に紙床(しと:漉いた紙を重ねたもの)を雪に埋めて春まで低温保存する「かんぐれ」、漉いた紙を冬の晴れた日に紙干し板に貼り付け、雪の上で乾燥させることで漂白する「雪上天日干し」等、小国町が豪雪地帯であることを活かした製造工程の特色があります。これらの工程を経ることで、白く光沢のある紙となります。
主な商品
- 清酒用ラベル
- 着物の反物に付ける札紙(ふだがみ)
- はがき
- 障子や壁紙などの内装材
※工房やECサイト<外部リンク>にて購入可能。
事業者
- 小国和紙生産組合
新潟県長岡市小国町小栗山145
TEL 0258(41)9770(工房)
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紙漉き体験等のワークショップへの参加や、工房見学も可能です。(※要予約)
詳しくは「じゃらんnet<外部リンク>」をご覧ください。
になひてさんはこんな人(『新潟県伝統工芸品のになひて』インタビューページ)