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加茂紙(かもがみ)

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:5102122 更新日:2023年2月10日更新

加茂紙

​市と連携して復活した和紙作り

加茂紙 加茂市の『加茂紙漉場』で製造されている工芸品です。現在は市の直営事業として行っています。

 古くは野菜の育苗に用いる温床用の紙、果物などの袋紙、唐傘用の紙、障子紙、チリ紙、ロウソクの芯紙などに使用されていましたが、現在では表彰状、はがき、名刺などに使用されています。

 江戸時代の初期に、加茂市七谷(ななたに)地区において、農業の閑散期に製造されるようになり、年貢米の一部を紙に変えて納めた「御用紙」として作り始めたことが起源といわれています。
 販売用の生産が開始し、明治~大正時代にかけて和紙の産地として隆盛を見せ、県内一の生産額を誇ったことが、加茂市史の記録に残っています。
 大正時代後半になり洋紙が普及するようになると需要は激減し、平成5年に加茂紙の販売用としての製造は終了してしまいます。しかし、平成23年度より加茂紙漉きの技術保持者からの技術継承に努め、加茂紙漉きを復活させ、現在に至ります。

昔ながらの手法を受け継ぐ

楮たたき 楮(こうぞ)や紙漉き時の粘剤となるトロロアオイの産地内での生産に始まり、楮を釜で煮て皮をむく工程である「楮蒸し・皮はぎ」、剥いた皮の表面の黒皮を除去するための「楮たくり」、皮の繊維を煮てほぐすための「煮熟(にじゅく)」、皮の汚れを取り除く工程の「チリ取り」、楮の繊維をバラバラにほぐすための「楮たたき」、その後「紙漉き」、ジャッキによる「水抜き」、「乾燥」の工程を経て、和紙となります。

 加茂で生産した原材料(楮・トロロアオイ)を使用し、製造工程は昔からの手法を受け継ぎ、手漉きで製造されています。そのため、歴史を感じることのできる昔ながらの和紙となることが特徴です。「ななたに」という商品名で販売している紙は、加茂産の材料で作成しています。 

主な商品

  • 和紙
    和紙
  • 賞状
    賞状

 ※事業者の工房にて直接購入可能な他、一部商品を加茂市公民館や図書館で販売中。

事業者

になひてさんはこんな人(『新潟県伝統工芸品のになひて』インタビューページ)

  • 加茂紙漉場

​新潟県加茂市上町1-22
TEL 0256-52-4184
HP<外部リンク>  Instagram<外部リンク> 

 

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