本文
新津焼(にいつやき)
陶業が盛んな地で育まれた歴史
新潟市秋葉区(旧新津市)の『西潟製陶所』で製造されている工芸品です。
日常的に使用される食器をはじめ、お猪口や徳利などの酒器のほか、植木鉢や花を生けるための花器、その他、大黒天や恵比寿天といった縁起物の陶人形なども作られています。
秋葉山(あきはやま)では、古くより良い粘土が産出していたことから陶業が盛んな地であり、六陶窯(ろくとうよう)と呼ばれる秋葉山を代表する6つの窯元により、日常雑器の生産が盛んに行われていたとの記録が残っています。
西潟製陶所の前身である「本家西潟窯」については、安政五年(1858年)に初代の西潟藤市(にしがたとういち)が、秋葉山にあった最も古い窯元である吉沢窯より窯を譲り受け、これを継いだことに始まります。この歴史は、西潟家に代々伝わる「西潟藤市一代記」への記載や、新津市史など、様々な文献から確認することができます。
現代の製造工法においても、100年以上前から使用されてきた材料や、代々伝わる調合割合表なども受け継ぎ、初代から数え160年余りに渡る製造の歴史を持つ工芸品です。
新津で取れる素材を利用
製造工程は、大きくは素材となる「粘土作り」と、「ろくろで成形」後に「焼成」、模様付けなどを行う工程に分かれます。
新津の土を使い、新津の樹木を灰にしたものを釉薬として使用して製造されていることが大きな特徴です。また、菊の模様や三点の模様が絵付けとして施されているデザインも特徴のひとつです。
製造された陶器の多くには、ヤマトの屋号が窯印(かまじるし)として刻印されています。
主な商品
- 食器
- 酒器
- 陶人形
※事業者の工房併設のショップやECサイト<外部リンク>で購入可能。
事業者
になひてさんはこんな人(『新潟県伝統工芸品のになひて』インタビューページ)
- 西潟製陶所
新潟県新潟市秋葉区滝谷本町2-5
TEL 090-8252-1856
HP<外部リンク> Twitter<外部リンク> Facebook<外部リンク>
陶芸体験や教室への参加も可能です。(※要予約)
詳細は事業者HPをご覧ください。