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7月28日、新潟焼山火山災害から51年 - 過去の災害を知り、未来の災害へ備えましょう-
新潟焼山火山災害から51年が経過しました。あらためて新潟焼山火山災害がどのような災害であったかを知り、未来への備えについて考えましょう。
新潟焼山火山災害の概要
この噴火により噴石が半径約800mの扇状の範囲に落下し、高山植物調査のためキャンプをしていた大学生3人が死亡しました。噴出した火山灰の総量は65万トンと推定され、新井市(現妙高市)、上越市などでは市街地へ多くの火山灰が積もりました。
火山灰の噴出は断続的に3時間にわたって続き、160km以上離れた福島県まで到達しました。また、焼山北部を流れる早川では土石流が発生し、農業用水や水力発電所に影響が出ました。
被害の詳細や当時の写真は、新潟県災害デジタルアーカイブからもご覧いただけます。
<新潟県災害デジタルアーカイブ - 新潟県ホームページ>
新潟焼山 噴煙状況写真
未来の災害への備えについて
基本的な備えとして、まずは気象庁が発表している新潟焼山の火山活動に関する情報や、糸魚川市が公表している焼山火山防災マップを確認し噴火のリスクを知ることが第一歩です。
また他の災害同様、避難時に備え、食料・飲料水の備蓄に加え、携帯トイレや衛生用品など災害時に必要なものを準備しましょう。
万が一、登山中に噴火した場合には、近くのシェルターや岩陰に急いで避難しましょう。また、ヘルメット・ゴーグルを着用し、マスクや湿らせたタオルなどで口を覆ってください。
噴火が収まったら直ちに下山しましょう。また、安否を警察などに知らせてください。
自分自身と大切な人の命を守るために、未来の災害に向けて、できることから一歩ずつ備えていきましょう。
噴火警戒レベルについて確認しましょう
新潟焼山火山防災協議会において、噴火時などに危険な範囲や必要な防災対応を5段階のレベルに区分しております。各レベルがどのような情報を発するものなのか、平時から確認しておくようにしましょう。現在の噴火警戒レベルは市町村や気象庁のホームページ等で確認可能です。
避難計画、噴火シナリオを確認しましょう。
噴火時等における住民や登山者等の安全を確保するための避難行動や防災対応等を設定し、人的被害の軽減を図るために新潟焼山火山防災協議会において避難計画を策定しております。これに加えて、過去の噴火実績等を基に想定される火山活動や影響範囲等を整理した噴火シナリオについても公表しております。
新潟焼山の噴火警戒レベル・避難計画・噴火シナリオ(新潟県ホームページ)
新潟焼山について
新潟焼山は、気象庁より災害軽減のために監視活動を強化すべき火山に選定されており、山麓には地霙計や監視カメラなどが設置され、火山活動を24時間体制で監視しています。
新潟焼山の防災に関しては、県、関係市町村に加え、国の関係機関や有識者と共に「新潟焼山火山防災協議会」を結成し、取り組んでいます。
外部リンク
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