都市の中には、利用されていない土地(空地)が存在しています。それらの空地は、市街地が形成された時期や場所によって、規模や分布のしかたに違いがみられます。なかでも、都市の中心部など古くから形成された市街地では、人口減少によって空き家や空き地が増えることで、小さな敷地単位で空地(低未利用地)が散発的に発生する状況(都市のスポンジ化)が生じています。この“スポンジ化”の進行は、必要な生活サービス施設が失われるなど生活利便性の低下や、治安・景観の悪化などを引き起こし、地域の魅力・価値を低下させ、更なるスポンジ化を進行させる恐れもあります。
ここでは、都市のどのような場所にどのような空き地が存在しているのかを、都市計画基礎調査データから可視化してみました。
「市街地内の空地の状況」を可視化してみました
上越都市計画区域(上越市)を立体的にしてみると
上越都市計画区域を例に、市街地内の空地の分布況を立体的にみてみると、高田駅・直江津駅周辺の古くからのまち中のほか、郊外の最近開発された地区にも多く分布していることがわかります。
持続可能なまちづくりのため、特にスポンジ化が進行する恐れがある中心市街地などで、低未利用地の利用促進や発生の抑制等に取り組む必要があります。
上越都市計画区域(上越市)を動画にしてみると
長岡都市計画区域(長岡市)を動画にしてみると