ページの先頭です。 メニューを飛ばして本文へ
現在地 トップページ > 定例会議 > 令和4年 > 定例会議の開催状況:令和4年8月10日

本文

定例会議の開催状況:令和4年8月10日

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0498951 更新日:2022年11月10日更新

開催日

 令和4年8月10日(水)午後1時15分~午後3時30分

出席者

 和田委員長、山田委員、斎藤委員、櫻井委員、津野委員
 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長、警察学校長、首席監察官、組織犯罪対策本部長

説明補助者

 公安委員会事務室長、交通聴聞官、運転免許センターセンター長補佐

議題事項

  1. 公安委員会宛て文書への対応について
     警察本部から、公安委員会宛てに届いた意見・要望等文書について説明があり、審議の結果、回答文を決定した。

  2. 運転免許関係の意見聴取等について
     警察本部から、運転免許取消対象事案17件について、事案内容及び意見聴取等結果の説明があり、審議の結果、取消し17件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 公安委員会宛て審査請求の受理について
     警察本部から、公安委員会宛てに届いた行政文書部分公開決定処分に対する審査請求について報告があった。

  2. 新潟県議会6月定例会の開催結果について
     警察本部から、7月12日から8月2日までの22日間開催された、新潟県議会6月定例会の開催結果についての報告があった。

  3. 部外功労者表彰(関東管区警察局長感謝状)被表彰者の決定について
     警察本部から、「多年にわたり警察活動に協力し、功労があると認められる警察部外の者又は団体に対して関東管区警察局長が感謝状を授与する部外功労者表彰に本県被表彰者2人が決定した。」旨の報告があった。

  4. 長岡まつり大花火大会に伴う雑踏警備実施結果について
     警察本部から、8月2日及び3日、長岡市で開催された長岡まつり大花火大会に伴う雑踏警備実施結果について報告があった。

     委員から、「来場者数が減少しても、警備にあたる警察官の数は変わらないのか。」旨の質問があり、警察本部から、「正確な人出を予測することは困難であったため、余裕を持った体制で警備にあたり、速やかに事案対応することができた。」旨の説明があった。

     委員から、「事前に心配していたアルコールやフリーエリアなどに関するトラブルはなかったか。」旨の発言があり、警察本部から、「観覧客は総じて整然と観覧していた。有料チケット席についても、席が指定されていることから通路で観覧する者がなく、フリーエリアについても警備員の指示によく従って行動しており、大きな混乱の発生はなかった。」旨の説明があった。

     委員から、「誘導に当たったDJポリスを途中から増強したとのことであるが、どういった状況であったのか。」旨の質問があり、警察本部から、「観覧者が列車の到着時間など一時期に集中して多く集まったことから、臨機応変に配置を変更する対応をしたものである。」旨の説明があった。

     委員から、「DJポリス担当者は、観覧客の気持ちを静めるような対応ができる者を選考するなどしているのか。」旨の質問があり、警察本部から、「講習を受け経験のある管区機動隊員と、女性警察官を配置しソフトな呼びかけに努めた。」旨の説明があった。

  5. 令和4年7月末現在の交通事故発生概況等について
     警察本部から、7月末現在の交通事故発生概況等及び、7月22日から31日までの間実施した夏の交通事故防止運動期間中の交通事故発生状況について、資料に基づく説明があったほか、同運動期間中における県警の主な取組について、県内3か所の水族館における交通安全広報、飲酒運転根絶等を目的とした隣接署合同による交通検問等交通指導取締りなどを実施した旨の報告があった。

     委員から、「普段は実施していない場所での検問は効果的だと思うが、普段検問している場所が偏在化しているということにもなると思う。そうしたことの改善対策はあるのか。」旨の発言があり、警察本部から、「交通部では、各署の検問実施状況を把握し、地図に落とし込んで分析を行っており、飲酒運転事故の発生場所と飲酒場所、走行経路等を含めて、ランダムに検問を実施するなどしている。今回は広報効果も狙い、交通量の多い主要な道路において、広報を行ったうえで検問を実施した。」旨の説明があった。

     委員から、「夏の交通事故防止運動について、期間を定めて集中、定例的に対策を行うことは大事なことだと思う。広報の仕方について、学齢期になりたての児童などに対する広報という意味で、水族館はいい着眼点だと思う。」旨の発言があり、警察本部から、「学校の夏休みに入ってすぐの時期は、水族館を訪れる家族連れも多いため、園児や児童の来場者に対する広報効果が期待できると考えたものである。」旨の発言があった。

     委員から、「横断歩行者妨害の取締りについて、本県ではないが以前、横断歩行者に先に通過するよう譲られたので、そのまま通過したら交通違反で取締りを受けたが、弁護士を立てて争った結果、違反が取り下げられたとの事例をテレビで目にした。運用の曖昧さがあると、現場の警察官が判断に迷うことになると思うが、そうしたことがないよう、教養などは徹底しているのか。」旨の質問があり、警察本部から、「交通指導課や各署取締り係を中心に取締り時の着眼点や事故防止に重要な点などについて現場指導を行っており、引き続き巡回指導などを行い、適正な取締りに努めて参りたい。」旨の説明があった。

     委員から、「飲酒運転取締りについて、他県隣接警察署との共同取締りは、良い取組だと思う。」旨の発言があった。

その他

  1. 委員長就任挨拶
     委員長から、「公安委員に任命されてから、まだ2年余りで、委員長という重責を任され緊張しているが、県民の意向を適正に警察組織に反映できるよう、公安委員、そして委員長として責務を果たして参りたい。」旨の発言があった。

  2. 新潟県北部の水害被害に対する警察措置などについて
     警察本部から、8月4日の豪雨により村上市等で発生した水害に対して、警備本部の設置、被害状況の把握と警察庁への情報伝達、防犯パトロールや交通対策などの警察措置を実施した旨の報告があった。

     委員から、「事前の通知の効果か、被災地域の方が早めに避難されて本当に良かった。」旨の発言があり、警察本部から、「報道のとおり、小岩内地区の区長らが、55年前の羽越水害の経験から、避難指示の発令前に、住民の方を避難させたことが良かったのだろうと考えられる。」旨の説明があり、委員から、「今後も大雨の可能性があり、被災地に追い打ちとなるおそれもあるため、引き続き対応をお願いしたい。」旨の発言があった。

     委員から、「小岩内地区の区長らが、55年前の水害を覚えており、その経験が被害を最小限に抑えたのだと思う。本県は不幸にして7.13水害、中越地震など何度も災害に見舞われており、各企業にもノウハウが蓄積され、訓練も行っている。受難の経験を踏まえ、いかに被害を最小限に抑えていくか警備体制や防災・救難体制など組織的対応の積み重ねが大切だと思うので、県警においても既に実施しているとは思うが、改めて考えていってもらいたい。」旨の発言があった。

  3. 令和4年6月末における刑法犯認知件数等の追加説明について
     警察本部から、8月3日に報告した「令和4年6月末における刑法犯認知件数等」に関して、特殊詐欺で検挙した被疑者の属性や、農作物被害の状況などについての追加説明があった。

     委員から、「農作物被害について、乾電池式の防犯カメラなども市販されており、比較的安価に設置できるものもあり、犯罪の抑止や、捜査の証拠として活用できれば費用対効果は高いと思う。」旨の発言があった。

     委員から、「高齢者を狙った特殊詐欺について、いつまで続くのだろうとの思いを抱いている。本日の説明でも、末端で使われる被疑者は、20代前半の男性で首都圏在住というのが典型的な犯人像という印象を受ける。受け子役の被疑者が新潟県に来る場合、新幹線でやって来て、タクシーで細かく回るのだと思うが、新幹線の車内放送や公告、タクシーの車内や乗り場の公告などで、「あなたのそのバイト、大丈夫ですか?軽い気持ちでやったことが大変なことになりますよ。今一歩考えてください。」など呼びかける広報があれば、最後に踏みとどまる人もいるのではないか。そのような、抑止対策も考えていただきたい。」旨の発言があり、警察本部から、「抑止対策は生活安全部が中心で行っており、被害に遭われる側の方に対する注意喚起の広報は行っているが、委員御提言のように逆の視点の広報も考えて参りたい。」旨の説明があり、委員から、「軽い気持ちで犯行に加わり、バイト料も少額あるいはもらえないこともある一方で、実刑で何年もの懲役になるなど、「全く割に合わない」ということに気付いてもらえたらいいと思う。」旨の発言があった。

  4. 今後の取組課題について
     警察本部から、「新型コロナが再び流行し始め、コロナ禍・ウイズコロナの社会を見据えると、コロナ前とは犯罪の傾向や人の動きが変わり、犯罪の手口が変化したことに対応し、警察活動も変化している。サイバーセキュリティについては、昨年の東京オリンピックやウクライナの戦争などでは、実際にサイバー攻撃が行われるなど脅威が現実化している。また、少子高齢化に伴い警察内部の組織も変わり、運営も全体的に見直しつつ警察活動を維持していかなければならないが、一方ではワークライフバランスにも配意が必要である。問題山積ではあるが、当県警においても、これまで各種施策を推進してきており、今後も継続性を持って取り組んで参りたい。引き続きの御指導をお願い申し上げる。」旨の発言があった。