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定例会議の開催状況:令和4年6月29日

印刷 文字を大きくして印刷 ページ番号:0498946 更新日:2022年8月26日更新

開催日

 令和4年6月6月29日(水)午後1時15分~午後4時15分

出席者

 津野委員長、鍋谷委員、和田委員、山田委員、斎藤委員
 本部長、警務部長、生活安全部長、地域部長、刑事部長、交通部長、警備部長、情報通信部長、警察学校長、首席監察官、組織犯罪対策本部長

説明補助者

 公安委員会事務室長、犯罪被害者支援室長、警務課課長補佐、監察官室長、監察官室室長補佐、交通企画課長、交通聴聞官、運転免許センターセンター長補佐

議題事項

  1. 公安委員会宛て苦情申出に対する通知について
     公安委員会宛てに届いた警察職員の職務執行に関する苦情申出について、調査結果報告を基に審議した結果、申出者に対する通知文を決定した。

  2. 公安委員会宛て文書に対する回答について
     公安委員会宛てに届いた意見・要望等文書への対応について説明があり、審議の結果、回答文を決定した。

  3. 犯罪被害者等給付金(重傷病給付金)の支給裁定について
     警察本部から、「犯罪被害者等から公安委員会に対して、「犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律」に基づく申請が行われたことから、給付金額を算定した。」旨の説明があり、裁定を行った。

  4. 審査請求における証拠書類等の取扱い事務の見直しについて
     警察本部から、審査請求における証拠書類等の取扱い事務の見直しについて説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。

  5. 運転免許証交付処分に係る審査請求の処理方針について
     警察本部から、公安員会宛てに提出された運転免許証交付処分に係る審査請求の処理方針について説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。

  6. 自動車運転代行業者の認定取消処分の実施について
     警察本部から、「自動車運転代行業の業務の適正化に関する法律に規定する認定の取消要件に該当した運転代行業者に対し、聴聞等一連の手続が終了した。聴聞等の結果を踏まえ、認定取消処分としていただきたい。」旨の説明があり、審議の結果、原案どおり決定した。

  7. 運転免許関係の意見聴取等について
     警察本部から、運転免許取消対象事案22件について、事案内容及び意見聴取等結果の説明があり、審議の結果、取消し21件、停止1件の行政処分を決定した。

報告事項

  1. 公安委員会宛て文書の受理について(2件)
     警察本部から、公安委員会宛てに届いた意見・要望等文書2件についてそれぞれ報告があった。

  2. 令和4年3月中の警察あて苦情の受理状況及び措置結果等について
     警察本部から、「令和4年3月中の警察あて苦情の受理は3件であり、そのうち警察側に非がある苦情は、パトカーの交通違反など2件であった。」旨の報告があった。

  3. 警察庁長官表彰(警察協力章)の受章について
     警察本部から、「33年余りの長きにわたり、新潟県警察嘱託医として昼夜・休日を問わず献身的に協力されてきた加茂市の医師に対し、7月1日、警察庁長官から警察協力章が授与される。」旨の報告があった。

  4. 日本郵便株式会社信越支社との「地域安全活動に関する協定」の締結について
     警察本部から、「この度、日本郵便株式会社信越支社からの申し入れに基づき、平成14年1月に締結した同協定の内容を社会情勢の変化に合わせて見直し、安全で安心な社会の実現に寄与することを目的として、特殊詐欺の被害防止や交通安全等を加えた新たな協定を6月20日に締結した。」旨の報告があった。

  5. 粟島浦臨時交番の設置について
     警察本部から、「村上署管内の粟島浦村には、警察官が常駐しておらず、事案に応じて同署員が島に渡り対応している。夏季は、海水浴や海釣りなどで県内外から多くの観光客が訪れることから、臨時交番を設置し治安対策に当たる。設置期間は7月11日から8月18日までの39日間で、機動隊の応援を得て警察官2人による警戒警ら活動などを行う。」旨の報告があった。

     委員から、「臨時交番の設置がないとき、村上署が通報を受けると、どのようにして粟島まで行くのか。」旨の質問があり、警察本部から、「急を要する場合はヘリで行く場合もあるが、通常はフェリーで行くことになる。また、毎月1回は署員が粟島を訪問し防犯広報などを行っている。」旨の説明があった。

     委員から、「臨時交番設置時の活動として、パトカーによる警らがあるが、パトカーは粟島にあるのか。」旨の質問があり、警察本部から、「常時配置しているものはない。臨時交番設置時は、警察本部の車両を持ち込む。」旨の説明があった。

     委員から、「ここ数年の粟島における犯罪や事件・事故の発生件数に増減はあるか。」旨の質問があり、警察本部から、「昨年の粟島における相談等を含む取扱件数は9件であるが、目立った増減は認識していない。」旨の説明があった。

  6. 令和4年5月末における刑法犯認知件数等について
     警察本部から、5月末における刑法犯認知件数等について、資料に基づく説明のほか、「5月末の特殊詐欺の認知件数は74件で前年同期比25件の増加、被害額は約2億826万円で、前年同期比約1億1,880万円増加しており、これは、5月末までで、昨年(令和3年)1年間の被害額に迫る深刻な状況である。なお、これまでになかった夜間に受け子被疑者が現金を受け取りに来る被害も確認されている。」旨の報告があった。

  7. 東北電力グループ会社による転落事故防止訓練の実施結果について
     警察本部から、「情報通信部では、パトカー等で使用する警察無線の中継所の保守を行っているが、本県の特徴として、特に冬期の落雷による障害が多く発生している。無線中継所の障害復旧作業にあたる職員の高所作業時などにおける事故防止を図るため、6月17日、東北電力ネットワーク株式会社新潟支社に依頼し、電柱及び鉄塔への昇降実技訓練、墜落体験訓練を実施した。同訓練には、新潟県情報通信部職員のほか、関東管区警察局や隣接する福島、群馬、長野、富山の各県情報通信部職員の一部も参加した。」旨の報告があった。

     委員から、「電気工事を行う企業を見学した際に、高所作業員の工具が落下しないようひもで腰に繋がれていたり、なるほどと感じることがいくつもあった。民間の持つノウハウを取り入れることも大事なことだと思う。」旨の発言があった。

その他

  1. 警察職員等の援助要求に対する同意について
     委員から、「6月24日、山岳遭難者捜索活動のため、山形県公安委員会から本県公安委員会に対し、警察法第60条第1項の規定に基づく警察職員等の援助要求があり、新潟県公安委員会運営規則第10条に規定する「権限行使の特例」を適用し、本県公安委員会として同意した。」旨の報告があった。

  2. 佐渡警察署協議会陪席結果について
     委員から、「6月21日、佐渡警察署協議会に陪席した。佐渡警察署協議会はとても和気あいあいとした雰囲気の中で多くの質問や意見が交わされ、私自身も得るものが多くあったが、協議会に陪席して感じたことを3点申し上げる。1点目は、佐渡警察署管内の治安についてであるが、佐渡島内に警察署は1署で、管内はとても広域である割に犯罪や交通事故の発生件数は少ないと感心した。管内の交番は3か所、駐在所が15か所あるが、機能的に配置されており、それぞれが有機的に連携しあっていることに加えて、地域住民の方々がとても協力的であるからこそ治安が守られているのだと感じた。2点目は、高齢者対策について、本県は全国から6年早いペースで高齢化が進んでいるそうであるが、私は本県での取組が、全国のモデルケースになるのではないかと考えており、佐渡で行った試みについても全国に広げていけたらいいのではないかと思う。3点目は、特殊詐欺対策について、今後、サイバー空間がますます身近なものになるため、サイバー空間を含めた詐欺被害対策は重要だと思っている。本県に限らず警察では、様々な広報活動を実施しているものの、注意喚起が伝わって欲しい人に伝わらないという課題に直面しているように感じている。そういう意味でも、地域の方々との繋がりがとても重要だと思うので、協議会委員の皆様には、今後も地域の方々と警察署の橋渡し役として、忌憚のない御意見をいただけるよう私の講評としてお願いした。」旨の報告があった。

  3. 退任の挨拶について
     退任する委員から、「6月30日で任期満了を迎え退任する。公安委員の就任を引き受けた当初は不安であったが、皆様のお力添えのおかげで続けてくることができた。県警からは詳細な資料と分かりやすく説明をしていただき、門外漢の私でも審議に参加することができた。定例会で話題となった皆さんの努力の成果をひとつひとつ振り返るわけにはいかないが、本日の刑法犯認知件数の報告でも、認知件数が年々減少傾向にあることは喜ばしいことである。また、一昨日、テレビで本県の令和3年の交通事故死者数が1946年の統計開始以降最少で、小・中学生の子どもの死者はゼロ、これも過去50年以上なかった新記録であるとの報道があった。1946年というと、終戦の翌年であり約80年もの間、自動車の利用者はどんどん増加してきた中で、このような素晴らしい結果を出せたのは皆様の地道な努力の成果であると、その報道を聞きながら、ありがたく感謝の気持ちでいっぱいになった。一方、世間では給付金の不正受給など、嘆かわしい事件も発生しているが、新しい社会の変化があるとき、新手の犯罪が生まれ、警察の対応が求められる。ますます多忙となり、気が休まることのない県警の皆様の日常を考えると、どうか健康に留意され、御活躍いただきたいと思う。応援しております。」旨の挨拶があった。

     委員から、「委員は、豊かな経験ととても話題が豊富で、我々公安委員も大変多くを学ばせていただいた。本当に感謝申し上げる。益々の御活躍を祈念申し上げる。」旨の発言があった。

     警察本部から、「3年間、県警を御指導いただき誠に感謝申し上げる。豊富なご経験に加え、普段の生活から警察の業務に関心を向けられ、新聞記事も非常によく御覧になられており、タイムリーな話題で多くの御指導を頂いた。今後とも、御活躍を祈念申し上げる。」旨の発言があった。

  4. 今後の業務について
     警察本部から、「例年になく早い梅雨明けとなり、今後は山や海のレジャーも活発化するため、注意を払っていかなければならないと考えている。また、参議院議員選挙で、本県は激戦区とされており、しっかり適正な取締りに努める。岸田総理等要人の来県も予定されていることから、警護警備にも万全を期してまいりたい。」旨の発言があった。