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新潟県粟島浦村沖海洋再生可能エネルギー実証フィールドの利用におけるガイドラインをまとめました。
平成26年7月に、国から選定されました粟島浦村沖の「海洋再生可能エネルギー実証フィールド」において、今後の利用拡大を目的に、実証フィールドの環境条件、利用に係る各種手続及び安全対策などのガイドラインをまとめました。
ガイドラインを、大学や企業等に広く情報発信することにより、実証フィールドの活用を促進します。
1 実証フィールドガイドライン
平成24年5月に発表された国の「海洋再生可能エネルギー利用促進に関する今後の取組方針」及び他県へのヒアリング結果等から得られた利用者へのサービス内容を参考にしつつ、現状の新潟県で提供可能なサービスを含めた利用手続き等を以下のようにまとめました。
粟島浦村沖実証フィールド ガイドライン [PDFファイル/3.29MB]
2 粟島浦村沖実証フィールドについて
(1)概 要
実証フィールドは、海流(潮流)、波力、洋上風力などのエネルギーを利用した発電装置の性能や、耐久性を実海域で実験するための海域です。
粟島浦村沖実証フィールドは、フルスケール(実用機)での実証前に必要とされる、低リスクで着手可能な「小型プロトタイプ向けの実証フィールド」と位置づけています。
(2)特徴
- 地元の粟島浦村及び粟島浦村漁業協同組合の理解が得られています。
- 自然保護地域や漁港区域などに指定されていません。
- 船舶航路に支障ありません。
3 粟島浦村沖実証フィールドPRチラシ
粟島浦村沖実証フィールドPRチラシ [PDFファイル/1.82MB]
4 新潟県海洋エネルギー研究会
新潟県では、海洋エネルギーの導入に向けた取組を推進しております。新潟県海洋エネルギー研究会は、新潟県のこうした取組を受け、産学官の連携により海洋エネルギーの開発・導入等に挑戦することで、県内経済の活性化に寄与することを目的に設立されました。
〈設立経緯〉
- 2011(平成23)年:新潟県内の企業により、海洋エネルギー勉強会が開催される。
- 2012(平成24)年:新潟県が「粟島における海洋エネルギー導入可能性調査」を実施。当海域内での潮流発電、波力発電等の導入可能性を確認。
- 2013(平成25)年:
- 新潟県内の企業・大学等により「新潟県海洋エネルギー研究会」が設立される。
- 研究会に加え「日本大学理工学部」、「粟島浦村」、「粟島浦漁業協同組合」および「新潟県」の五者が『海洋再生可能エネルギーの利活用に向けた取組に関する協定』を締結する。
〈活動内容〉
新潟県海洋エネルギー研究会と日本大学理工学部は、粟島浦村・粟島浦漁業協同組合・新潟県の協力を得て、実証フィールドの条件を活かした低流速でも発電可能な「浮体式小型海流発電装置」の開発・実証に取り組んできました。
- 2014(平成26)年3月:海流発電装置用水車の予備試験
- 2014(平成26)年10月:実証フィールドでの実証試験:1回目
- 2016(平成28)年7月:実証フィールドでの実証試験:2回目
[実証機の概要]
水車:可変ピッチ式アルミ製3枚翼φ1.0m
浮体:双胴船型5.2m×4.0m
発電機:最大300W、定格250W
〈研究会会員〉
新潟県海洋エネルギー研究会は、12の企業・大学で構成する任意団体です。
実証試験の中で研究会会員が担った役割は、以下のとおりです。
- 海象調査
- 海流発電装置(水車・発電機)の設計・製作
- 海流発電装置の浮体および浮体組立架台の製作
- 実証試験実施に関わる附帯作業
- 実証試験実施に関わる事務手続き 等
実験の企画立案から、実際の試験までには多くの工程があります。当研究会は、各工程に対応可能な専門事業者がおり、迅速で確実な対応を実現しています。キャリアと実績を元に挑戦し続ける姿勢こそが最大の特徴です。
お問い合わせ先
リンク
海洋再生可能エネルギー実証フィールドに、新潟県粟島浦村沖が選定されました。
創業・イノベーション推進課新エネルギー資源開発室
〒 950-8570 新潟市中央区新光町4番地1
電話: 025-280-5257 内線: 2832
ファクシミリ: 025-280-5508
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